私たちが、出張や旅行で利用する新幹線。たとえ仕事の出張だとしても、「これから旅が始まる」という感じがして、在来線の電車に乗るときとは比べものにならないあのワクワク感はやはり新幹線ならではの魅力だ。「白い新幹線しか乗ったことない!」という人から、「アレに乗るためだけに旅行する」といういわゆる鉄ヲタ(乗り鉄)の皆さんまでさまざま。そこで今回は新幹線のどの車両が人気なのか、ねとらぼ調査隊のアンケート結果からTOP10をみていこう。
第10位~第5位まで。「見たら幸せになれる!?」あの新幹線もランクイン
第10位は「E2系」。1997年にデビューし、現在は東北と上越新幹線で活躍している車両だ。大きな窓が特徴で、雄大な車窓からの眺めはE2系だけの魅力だ。第9位は、見ると幸せになれる!?という噂で有名な「ドクターイエロー」。ちなみに筆者はドクターイエローを見たことがあり、ちょっとした、いや、かなりの自慢である。第8位は「800系」。九州新幹線専用の車両で、内装も和の印象が感じられ、他の新幹線にはないしっとりとした雰囲気。ぜひ温泉旅行で乗ってみたい。
第7位は「E6系」。なんといっても鮮やかな赤が印象的な秋田新幹線の車両で、常盤グリーンと名付けられたグリーンが印象的な「E5系」と連結することもあり、赤と緑のコントラストが美しい。ちなみにE6系は「ミニ新幹線」といわれており、在来線の線路も走行できる。第6位は「700系」。惜しまれつつ2020年3月に引退した東海道新幹線の車両だ。ちなみに700系をベースにした山陽新幹線の「ひかりレールスター」はまだ現役で活躍している。第5位は「E5系/H5系」。東北新幹線と北海道新幹線を走行する車両だ。E5系とH5系の見分け方で一番わかりやすい違いは、車両のライン。E5系はピンク、H5系が紫な点である。その他にも違いがいくつかあるので、ぜひ車両を見比べてみてほしい。
第4位は「E4系」。1997年にデビューし、2021年に惜しまれつつ引退した車両である。なんといっても特徴は2階建て車両であること。つまり一度にたくさんの乗客を運べることもあり、お盆や年末年始などはまさに救世主だった。第3位は北陸新幹線や上越新幹線で活躍する「E7系/W7系」。2014年にデビューした鮮やかな青とゴールドが印象的な新幹線だ。ぜひE7系のグランクラスに乗って金沢まで優雅な旅をしてみたいものである。ちなみに、グランクラスは北海道新幹線や上越新幹線でも乗ることができる。第2位は「N700系」。東京から九州までを結んでいるため、「現代の新幹線」と言えばN700系の姿を思い浮かべる人が最も多いのではないだろうか。
栄えある第1位は「500系」。獲得票数は817票で、第2位のN700系の148票を大きく引き離している。これは鉄道ファンにとっては「当然」という結果だが、そうではない人からすると「なぜこんな古い車両が?」と不思議に思われるかもしれない。
その人気の理由は圧倒的に秀逸な流線形デザインだろう。アニメなどに登場しても違和感のない近未来感も群を抜いている印象だ。このランキングを見たネット上からも「近代の鉄道史における名作」「当時の最先端技術を惜しげもなく投入した渾身の力作。芸術品の域にある」「高級スポーツカーのような存在」など絶賛する声が並ぶ。子どもたちにも人気で、わざわざ岡山まで500系に乗りに行く親子も多く、筆者もそのうちの一人。確かに乗り心地はN700系に比べると微妙だし車内も狭い。しかし500系がホームに登場してきたときの圧倒的ラスボス感は、言葉にできないほどの迫力だった。
引退した700系の名残を見られるひかりレールスターと500系が見られるのは山陽新幹線の線区のみ。どちらも2022年度内には引退という説もあるため、「見たい!」という人は、ぜひお早めに。
出典元:「新幹線」の人気ランキングTOP12! 第1位は「500系」に決定!【2021年最新投票結果】【ねとらぼ調査隊】
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)