高校生を中心とする若者たちの間では、どんどんと新しい言葉が誕生している。毎年、年末に発表される流行語にも数々の若者言葉がノミネートされ、我ら編集部の大人たちも「若者たちに何とかついていかねば……」と思っているものの、使っているとかえって若者たちに距離を置かれてしまう流行語があるというから、これは絶対にチェックしていってほしい。
5位と4位は人気YouTuber発祥の流行語。そもそも知ってる?
リクルートが運営する大学・短期大学・専門学校の進学情報サイト「スタディサプリ 進路」は、全国の高校生500人を対象に「流行語」についてのアンケートを実施。今回は調査結果の中から「大人がまだ使っていたらイタい流行語」のランキングを見ていこう。「まだ使っている言葉があるかも……」という人も、「ちょっと待って、そもそもこの言葉何?」とついていけていない人も、心にグサグサ刺さってダメージを受けないように要注意だ。
第5位は「きまZ」。筆者は早速、ハテナな言葉に当たってダメージを食らっているがみなさん大丈夫だろうか。読み方は「きまぜっと」。「気まずい」という意味で使用される。YouTuberである「ウチら3姉妹」の「とうあ」が、動画中の気まずい状況で発したことが発端だ。テレビ番組でも取り上げられ、高校生の間で一気に広がった言葉。
第4位は「おはようでやんす」。「お、これなら取り入れやすい」と思って、家庭や職場で使っていた読者のみなさん、今後は使用ストップだ。知らない方に説明すると、こちらも先ほどの「とうあ」が、メイク動画の冒頭に使用している定番の挨拶フレーズ。ハイテンションで使用する様子を真似たTikTokなどのSNSでも投稿する人が多いそう。意味や元ネタだけ知っておいて、使うのは控えたほうがよさそうだ。
続いてドキドキのトップ3……心の準備は大丈夫だろうか?
若者にドン引きされる流行語、第1位は……?
第3位は「ちゅきちゅき」。こちらは11月12日にCDデビューしたジャニーズの人気グループ「なにわ男子」発祥の、人差し指と中指をくっつけたピースサインを頬に当てているかわいらしい「ちゅきちゅきポーズ」からきた言葉。特に意味はないそうだが、テレビでも紹介され、ファンや高校生を中心に大人気。なにわ男子のファンであっても、若者の前ではあまり頻繁に使わない方がいいかもしれない。第2位は「はにゃ?」。一部の人は「これ昔からあったじゃん!」と思ったのではないだろうか。そう、1989年まで放送されていたNHKの教育番組「おーい!はに丸」の口癖も「はにゃ」。ところが今の流行の火付け役はお笑い芸人の丸山礼。とぼける時や疑問を乗った時に使用するが、大人が使うと「教養がなさそう」と若者はびっくりしてしまうようだ。
そして第1位に輝いたのは、「ぴえん」となった。63.1%の高校生が「大人が使ってたらイタい」と思っているといい、50%そこそこの支持率だった2位以下に大差をつけての断トツぶりだ。今や多くの人が知っている言葉なだけに、大人のみなさんも「やっと最近意味が分かって使ってみた」なんて場合もあるかもしれないが……残念(?)な結果となった。悲しい時などに使用される言葉だが、「ノリでならいいけれど、普段使いしてて同じ歳の人や部下に向かって言ってるなら痛すぎ」と辛辣な意見が寄せられた。普段使いになりかけていた人には、大ダメージかもしれない。
いかがだっただろうか。初めて耳にする言葉に「はにゃ?」となった人もいるかもしれないが、若者との距離を縮めるために良かれと思って使っていた言葉がNGだとは……ぴえん。もはや、ぴえん超えてぱおんだ。
……なんて使ってはドン引きされるかもしれない。若者言葉もどんどん進化し、更新されていく。大人のみなさん、気を付けよう。
出典元:【もう終わった流行語ランキング 2021】1位は「きまZ」2位「おはようでやんす」【スタディサプリ】