たびたびPlayStation 5(以下、PS5)の入手困難な状況はお伝えしているが、日を追うごとに入手困難な状況は深刻化しているようだ。PS5は、プレステ史上最も入手困難といっても過言でないこの状況。抽選販売が行われるたび落選している人も多いと思うが、なんと11月には当選倍率が80倍に到達した事例もあるという。
手に入れるには申し込むしかない。が、80倍もの難関を突破するなんて、神頼みするしかない!?
神奈川県など関東地方を中心に店舗を展開する家電量販店・ノジマでは、PS5の通常モデルの当選倍率は、今年の3月~9月までで20~30倍程度だったと発表。この20~30倍でも、通常の買い物としては「絶対無理じゃん!」と言いたくなる高倍率だが、10月は9月までの約2倍となる60倍、11月はなんと80倍になったとのこと!となると、決して倍率が低いとはいえない9月の20~30倍という数字が「その時期の方が、当たりやすかったのか」なんて錯覚してしまうほどだ。
ちなみにGoogleで「ノジマ」と打つと、サジェストキーワードのトップに「PS5」と出てくるのは、もはや便利を通り越してご愛敬だ。
これまでたびたび抽選販売を行っていた「ひかりTVショッピング」。11月17日に行う予定だったひかりTV会員向け“先着”販売は、アクセス過多で中止に追い込まれた。半導体の供給不足、減産のウワサがあるなかで、いくら会員向けといっても、この状況の先着販売は若干読みが甘かったのでは?と思ってしまうが……。ネットでは「ひかりTVだと、PS5を販売した次の日の正午くらいまでは購入できるような状態だったのに」という声も。
さすがに先着販売はナンセンスだったが、11月24日現在、ひかりTVだけでなく、ゲオ、ソニーストアなどの抽選販売の実施が告知されている。各社で今後もこういった抽選販売は行われるとみていいだろう。ネットの声は冷ややかで「このハードはもう終わりなのでは」「PS5のソフトの数が少ないのも本体を持っているユーザーが少ないからでしょ」また、「プレステの有料会員サービスの『PlaystationPlus』にずっと課金してるロイヤルカスタマー、真っ先に優先販売するのはそこじゃないの?」との声も。
またどの抽選販売も「会員登録が必要」「アプリから」など、個人情報と引き換えでの抽選参加となり、今後登録したアドレスや住所にはきっといろいろなDMが届くに違いない。抽選販売を実施する企業側からすると、顧客リスト化できる情報が手に入るわけで、PS5の抽選販売により大きなメリットが得られているのかも、と邪推してしまう。
PS5を手に入れるには、80倍という驚異的な数字も出たほどの抽選販売にコツコツ申し込む。遠すぎる道のりだが、残念ながら、これが今の一番の近道と言えそうだ。
※サムネイル画像(Image:Mohsen Vaziri / Shutterstock.com)