就職活動の情報収集において欠かせないSNS。より良い人材を確保するため、SNSでの採用活動を積極的に行う企業も増えている。そんな中、法人向けに採用広報支援を行う株式会社No CompanyがSNSで関心が高かった200社をまとめた「学生の注目企業2021」を発表した。
今回は同調査をもとに、SNS上で話題を呼んだ企業を見ていこう。
SNSでエンゲージメントが高い企業は?
同調査は、「就職活動で企業の情報収集をするときに良く見るメディア」に掲載された「企業名が入っている記事(該当する企業に関するあらゆる記事)」「企業の社員が取り上げられている記事」などをSNS分析ツール「THINK for HR」を使って解析したもの。2020年7月から2021年6月までの1年間で、いいねやリツイート、コメントなど、SNS上でエンゲージメント(リアクションの総数)が高かった企業200社が発表された。では、実際にSNSで注目を集めた企業はどこだったのだろうか。
エンゲージメント量が10万を超えている企業は「スタートトゥデイ」「カバー」の2社。9万9,999~5万は「メルタ」「キャスター」「STPR」の3社、4万9,999~1万には「Cygames」「小さな一歩」「気象庁」「ANYCOLOR」「ビビッドガーデン」「CHIMNEY TOWN」「NHK」の7社がランクイン。何かと話題の企業が上位に食い込む結果となった。
中でも注目を浴びたのが、ZOZOの創業者・前澤友作氏が社員を募集したスタートトゥデイ。前澤氏は2020年11月、メディアプラットフォーム「note」で「新しいSNSを立ち上げる初期メンバー募集!!(株式会社スタートトゥデイ)」と題した記事を公開。SNSの事業責任者、フロントエンジニア、デザイナーなどさまざまな職業を募集した内容に、約3,000件のいいねが寄せられた。以前もSNSで自身の側近となる経営企画室の初期メンバーを年収1,000万円以上の条件で募集するなど、話題性抜群の採用活動が大きな反響を呼んでいる。
そのほか、新海誠監督のヒット作品・映画「天気の子」の気象監修を務めた研究官の記事が多くの人に拡散され、気象庁の仕事に関心を持つ学生も多かったようだ。3年連続で上位200社以内に選出されている「マネーフォワード」「メルカリ」「サイバーエージェント」「サイボウズ」「アマゾンジャパン」「Google」も安定した話題性を誇っている。
就職サイト「ブンナビ!」が発表した22年卒が選ぶ人気企業ランキングでは、1位「伊藤忠商事」、2位「日本生命保険」、3位「大和証券グループ」がトップ3に選ばれているが、今回のランキングではSNSでのリアルな人気が反映されているようだ。
これから就職活動を行う学生や転職活動をはじめる社会人はぜひ、SNSで注目を浴びる話題の企業を検討してみてはいかがだろうか。
出典元:No Companyは→こちら