たくさんの人が利用し混雑することも多い電車内。誰かの周囲の迷惑を顧みない自分勝手な行動に、イライラしたことがある人は多いのではないだろうか。特に混雑する朝夕のラッシュ時などは、気付かぬうちに他の人に嫌な思いをさせてしまうこともあるので、マナーはしっかりと守りたいものだ。
そこで、ここでは「駅と電車内のマナーに関するアンケート」から分かった「駅と電車内での迷惑行為ランキング」を紹介する。多くの人が迷惑だと感じるのはどんな行為だろうか。
乗降時のマナーや座席の座り方、あなたは大丈夫?
日本民営鉄道協会は2021年10月〜11月の2ヶ月間インターネット上で「駅と電車内のマナーに関するアンケート」を実施、その結果を発表した。2,006人からの回答を得たそのアンケート結果を、ここでは「迷惑と感じる行為」のランキング形式で紹介していく。
第5位は「スマートフォン等の使い方(歩きスマホ、混雑時の操作等)」で回答者は全体の21.0%。駅構内での歩きスマホはもちろん、混雑した車内での使用に関しても迷惑だと感じている人が多いようだ。
第4位は「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」で27.2%。このコロナ禍ではどうしても他人の咳やくしゃみが気になってしまうもの。混雑した密状態であればなお更だ。ただ咳やくしゃみが出てしまうのは止められないので、いくらマスクを着用していても他人の顔の目の前で咳やくしゃみをするのは避け、下を向くなどの配慮が必要だろう。
第3位は「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」で29.8%。乗車待ちの列に並ばずに割り込んだり、降りる人を待たずに乗り込んだりするマナー違反はもちろんだが、乗降時のマナーで最も迷惑と感じる人が多かった行為は「扉付近から動かない(乗降を妨げる、奥に詰めない)」だった。満員電車に乗り慣れていないと分からないかもしれないが、開く側の扉付近に乗っていて乗降客が多い場合には、いったん電車から降りて降りる人たちの妨げにならないようにする配慮が暗黙のルールのようになっている、なんてこともある。
第2位は「座席の座り方(詰めない、足を伸ばす、眠って寄りかかる等)」で37.4%。詰めずに座っていたり、足を組んだり、他の人の邪魔になるような座り方に対し、迷惑と感じる人が多いようだ。なかには、お年寄りや妊婦などに席を譲らない、眠って寄りかかってくる行為が迷惑といった意見も見られた。
最も迷惑だと感じる行為、第1位は? 時には心温まるシーンも
そして、駅や電車内での迷惑行為のランキングで、第1位となったのは「騒々しい会話、はしゃぎまわり」で、全体の39.1%の人がこの回答を選んだことが分かった。前年調査では33.9%で第2位だったが、今年は気になる人が増えたようだ。コロナ禍であることも大きく影響しているアンケート結果といえるだろう。
ちなみに第6位以下は、第6位「荷物の持ち方・置き方」、第7位「ゴミ・空き缶等の放置」、第8位「酔っ払った状態での乗車」、第9位「ヘッドホンからの音もれ」、第10位「混雑した車内での飲食」などが挙げられている。
以上、駅や電車内での迷惑行為をランキング形式で紹介したが、いかがだったろうか。納得できる意見も多かったことと思うが、うっかり自分もやってしまうことがある、なんて人もいるかもしれない。混雑した駅や電車内では、誰もがストレスを抱えた状態となっているので少しのことでも大きなトラブルになりかねない。これから年末にかけて、今年は忘年会に参加する、という人もいるだろう。飲酒した帰りの車内では特に、ついつい人に迷惑をかけてしまうことがないよう、くれぐれも気をつけたいものだ。
2022年の同アンケートでは迷惑行為が減り、心温まるような行為が増えていくことを願いたい。
出典元:2021年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング発表【日本民営鉄道協会】