デジタル庁は2021年12月20日、スマホで公的な新型コロナワクチン接種証明書を表示できるアプリを公開した。登録には「マイナンバーカード」が必須となり、海外用にはパスポートも必要となる。そこで今回は、筆者が実際にiPhoneとAndroidスマホで「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を登録する方法と、注意事項を解説しよう。
ワクチン接種証明書がスマホで簡単に発行できる!
オミクロン株の発生で予断を許さない新型コロナウイルスだが、デジタル庁は2021年12月20日、マイナンバーカードとスマホを使って、公的な新型コロナワクチン接種証明書を表示できる「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を公開した。
アプリはiPhone版とAndroid版が用意されており、国内用と海外用の2種類を発行可能。もちろん、海外用にはパスポートも必要になる。
アプリの入手は記事の最後にリンクを用意してあるので、そちらから入手してほしい。
「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の登録は、基本的には画面に従って登録すれば、5分ほどで「新型コロナウイルスワクチン接種証明書」が発行&表示できるようになるが、いくつか注意点もあるので、今回はAndroidスマホとiPhoneそれぞれの手順を紹介しよう。
Androidスマホでの登録方法
まずはAndroidスマホの手順を紹介しよう。利用できるスマホはAndroid OSが「8.0」以上で、「NFC(Type B)」対応であることが必須条件となる。いわゆる「おサイフケータイ(FeliCa・NFC Type-F)」に対応するスマホなら、ほぼ対応するだろう。
最初にスマホのNFCをオンにしておき、Google Playから「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」をインストールする。
アプリを起動したら、基本的には画面の指示に従って作業すれば問題ないが、途中でマイナンバーカードをスマホに接触させ、4桁の暗証番号を入力してログインする必要がある。
この暗証番号は3回間違えるとロックされてしまうので、間違えないように事前に確認しておいたほうがよい。
また、新型コロナワクチン接種証明書は国内用と海外用の2種類を発行できる。もし、海外用も取得したいなら、事前にパスポートも準備しておくこと。
ちなみに、パスポートの文字をカメラで読み取る方式なので、筆者の場合は1回目の名前のスペルが間違っていた。必ず読み取り後にデータを確認してほしい。
実際に筆者がやってみたところ、さほど悩む部分はなく、5分程度で新型コロナワクチン接種証明書を発行できた。
続いてiPhoneでの登録方法を紹介するが、その前にiPhoneの対応機種を確認しよう。OSは「iOS 13.7」以上で、「NFC(Type B)」に対応している必要がある。
となると、iOS 15にも対応するiPhone 6s以降なら「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を利用できるはずだが、総務省の対応リストではiPhone 7以降となっている。
筆者は今回、iPhone Xで登録してみたが、「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」をiPhoneにインストールしたら、画面に従って作業すれば5分ほどで完了するだろう。
もちろん、マイナンバーカード(4桁の暗証番号)と海外用にはパスポートの読み取りも必須となるので、事前に準備しておこう。
●デジタル庁「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」(公式)は→こちら
●新型コロナワクチン接種証明書アプリ(Android)は→こちら
●新型コロナワクチン接種証明書アプリ(iPhone)は→こちら
●総務省「マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧」(公式)→こちら(PDF)