メルカリでは基本的に「出品者がコンビニや郵便局などから郵送し、購入者は自宅のポストで受け取る」というのが一般的な取引の流れ。しかし、もし購入者と出品者の住んでいる場所の距離が近く、手渡しできる場合は対面で手渡しをしても良いのでしょうか。
今回は商品の手渡しが可能か、規約や「手渡しを行う場合のやり方」について解説します。
メルカリで商品の「手渡し」は「可」
規約では「商品の手渡しの強要」については禁止されています。いくら住んでいる場所の距離が近くても、相手の合意が無い状態で「直接手渡しに行く」ことは禁止です。
しかし、双方の合意がある場合には禁止されていません。
「手渡し」されるメルカリの主な商品例
メルカリで手渡しがよく行われる商品として、「自動車」が挙げられます。
自動車は輸送に多額がかかる商品です。また現物確認を経ずにネット通販で購入することもあまり無い製品です。よって出品者と購入者が対面で現物確認をしたり、商品の引き渡しを行う必要性が生じることが多々あります。よってメルカリでも、自動車カテゴリでは手渡しは一般的です。
メルカリで商品を「手渡し」で受け取る流れ
メルカリで商品を「手渡し」で受け取る流れを解説します。なお「商品を手渡しする」以外は、支払いを含めて全て通常通りの取引と同じです。対面時に現金で支払いを行うことはメルカリの規約違反のため注意してください。
手順は以下の通りです。
メルカリで商品を手渡しする際の「送料」はどうなる?
手渡しで商品を引き渡す場合、商品を購入する前に、出品者が商品価格から送料に相当する分の値引きをすることが多いです。
たとえば購入者が出品者の元に出向き、自動車本体を手渡しで受け取る場合は「自動車の陸送費」相当の金額が購入金額から値引きされる形です。ちなみに自動車の陸送費は、車で数時間程度の距離であれば2万円~3万円ほどが相場です。
メルカリで商品を「手渡し」する際の注意点
メルカリで商品を手渡しする際の注意点は、以下の通りです。
現物確認も対面で行う可能性がある
車などの大型かつ高価な商品の場合、現物確認が必要になるケースがあります。すると「現物確認」「手渡しによる受け取り」と一回ずつ、出品者の元に出向く必要が生じることがあります。出品者が遠方に居住している場合、取引完了までにかかる時間や労力が大きい可能性があります。
自動車の購入などの場合は「メルカリでの購入」にこだわらず、自宅近辺の販売店で購入する方が安上がりなケースもあることに注意してください。
対面で直接代金を支払うのは禁止
「メルカリで用意された以外の決済方法を促すこと」は、規約違反に該当します。対面での受け渡しの場合、つい代金もその場で支払いそうになるかもしれません。しかし、支払いは必ずメルカリ内で済ませておきましょう。
手渡しする場所は慎重に検討する
メルカリの出品者と購入者は「初対面」であることが多いでしょう。念のため、商品の受け渡し場所は人通りの多い駅やショッピングセンターなどをおすすめします。
人通りの少ない路地や、相手の家での取引を持ちかけられるなど「怪しい」と感じた場合は取引を中断することも視野に入れると良いでしょう。
【自身が出品者の場合】「配送方法」欄は「未定」にする
自身が出品者として、自動車などを手渡しで出品する場合「配送方法」欄は「未定」にしておきましょう。
まとめ
メルカリでは「商品の手渡し」は違反行為ではありません。実際に「自動車」カテゴリでは、手渡しは一般的な引き渡し手段です。
しかし購入者・出品者ともに「手渡しの強要は禁止。また支払いを受け渡し時に現金で行うなど、メルカリサービス外で決済することは禁止されているので、ご注意ください。
※サムネイル画像(Image:slyellow / Shutterstock.com)