キャッシュレス決済が世間に浸透していくなか、現在急成長を遂げているのがQRコード決済。そしてそんなQRコード決済サービスでも群を抜いた存在感を放っているのが「PayPay」だ。超PayPay祭などの太っ腹なキャンペーンも功を奏し、老若男女を問わず「QRコード決済はPayPayを使っている」という人が多いように感じる。
それを裏付けるように、2021年に最もダウンロードされたアプリランキング「2021年の市場別ランキング トップアプリ」で、PayPayが1位になったことがわかった。PayPayの独走状態は2022年も継続するのだろうか。
日本での市場別ランキングではPayPayが1位!
アプリの調査会社・App Annieにより発表された「モバイル市場年鑑2022」によれば、世界全体の2021年トップアプリは「TikTok」。ダウンロード数、消費支出共に1位を獲得しており、どうやらTikTok旋風は世界中に巻き起こっているよう。だが、日本に絞ってみるとダウンロード数の1位はPayPay、2位は「LINE」、3位は「Zoom Cloud Meetings」となっている。ちなみにTikTokは8位に留まっている。
2018年10月にサービスを開始したPayPayは、実質的に最初の評価となる2019年に1位を獲得。2020年には3位となったものの、今回再び1位に輝き王座を奪還したかたちだ。また、同ランキング3年連続のランクインとなるのも見事な結果と言えるだろう。
加えてファイナンス部門においては、「急上昇ダウンロード数」「急上昇月間アクティブユーザー数」でも1位を獲得。キャッシュレス化が遅れているといわれる日本だが、PayPayがその遅れを取り戻す動きを牽引しているといえるだろう。同時に、急上昇月間アクティブユーザー数ランキングでは、2位に「d払い」、3位「nanaco」などのキャッシュレス決済アプリ業界のライバルたちも上位にランクインしている。これらのサービスが絶対王者・PayPayに対し今後どう対抗していくのかも見ものだ。
常に何かしらのキャンペーンを行ったことが奏功か
PayPayは、サービス開始から約3年で4,400万人以上の登録ユーザー数を誇っている。日本の3人に1人がPayPayを利用している計算になり、莫大な数と言わざるを得ない。
前述の調査では「2021年にiOSアプリストア内で最も検索されたキーワード」でも「PayPay」「ぺいぺい」が1位と2位を獲得していることから、利用者がどんどん増えているといえる。
その成功要因は「100億円あげちゃうキャンペーン」をはじめとした大型キャンペーンや、いろんなお店でPayPayボーナスを獲得できる「PayPayクーポン」、各自治体でPayPayを使うとお得になる「あなたのまちを応援プロジェクト」など、いつでも何かしらのお得キャンペーンが繰り広げられているということだろう。また、単なる決済アプリに留まることなく、請求書払いやボーナス運用、PayPayモールなど、さまざまな機能を盛り込んだ「スーパーアプリ」へと常に進化しているPayPay。そういった地道で細かなアップデートもユーザー獲得の一助となっているようだ。
ユーザーが増加しているということは、使えるお店や使える場面も増えていくということを意味する。まだPayPayを利用していないという人は、今のうちに使ってみてもいいかもしれない。
●「PayPay」、App Annie「モバイル市場年鑑2022」の「2021年の市場別ランキング トップアプリ」で1位に(公式)【PayPay】
出典元:モバイル市場年鑑2022(2022年1月13日 )【App Annie】