QRコード決済業界の“絶対王者”として君臨する「PayPay」が、新たな金字塔を打ち立てた。なんとPayPayのアカウント登録者数が4,500万人を突破したのだ。これは「日本のスマートフォンユーザーの2人に1人以上がPayPayを利用している計算」になるといい、サービスの浸透ぶりを改めて証明する数字と言えそうだ。
今回は、2018年のサービス開始以降、成長を続けるPayPayについてお伝えしていきたい。
PayPay、4,500万人を突破！サービス開始以来勢いの衰えないユーザー数の増加
サービスが開始されて以降、順調にユーザー数を伸ばしている（画像は「PayPay」リリースより引用）PayPay
QRコード決済のPayPayを運営するPayPay株式会社は1月21日、「『PayPay』の登録者数が4,500万人を突破！」と題したプレスリリースを発表。1月19日時点で、アカウント登録を行ったユーザー数の累計が4,500万人を突破したことを報告した。「これは、日本のスマホユーザーの2人に1人以上がPayPayを利用している計算となります」とも伝えており、いかにPayPayがスマホユーザーに浸透しているかを証明する数字がまたひとつ増えたことが明らかになった。
PayPayといえば、様々な高還元キャンペーンを実施していることでも知られている。中でもサービス開始直後に開催した「100億円あげちゃうキャンペーン」のインパクトはすさまじく、ユーザー数の増加を示すグラフでも随一の伸びを記録した。その甲斐もあって、開始から1年と少々で2,000万人に到達する急拡大ぶりを見せ、QRコード決済業界の中では比較的後発のサービスながら、一気に業界トップへと登り詰めることに成功した。
現在もその地位は揺るがず、インフキュリオンが2021年に12月に発表した「決済動向2021年12月調査」によれば、PayPayの利用率は39％となり2位「楽天ペイ」の17％を大きく上回る“絶対王者”ぶりを示していた。
2022年、PayPayは躍進？急ブレーキ？ポイントはサービス黒字化の動きか
「PayPay使えます」のシールは近年様々な店舗で見かけるようになった
スマホユーザーの2人に1人がPayPayを登録している、という発表について、Zホールディングスおよびヤフーの代表取締役社長を務める川邊健太郎氏（@dennotai）は自身のTwitterアカウントで「まだ日本のスマホユーザーの2人に1人しか使って頂けてないので、サービスをますます便利に、お得にして、日本に住む方全員に使ってもらえるようなサービスにして参ります」と発言。今後もさらなる進化を遂げていく姿勢を内外にアピールした。
ネット上からも「還元率を考えれば普通に使うよね」「買い物より職場の人たちとのお金の受け渡しに使ってます」など、高還元率やユーザー同士でのPayPay残高のやりとり機能などが便利だとする声も少なくない。また、ユーザー数のグラフから「増加ペース堅調でQRコード決済のメインストリームはほぼ固まりつつあるかねぇ」と、PayPayがその地位を盤石なものにしていると見る意見も存在した。
一方で、「還元があるから使っているだけの人も多いでしょう。自分も還元・メリットがある時しか使ってない」といった高還元率のキャンペーン開催時以外には利用しないというユーザーや、「登録者4,500万人突破はいいけど、これからいかに利益化するかが課題だね」と、これまで赤字覚悟で普及に努めていたPayPayがどのようにサービスの黒字化を果たすのかに言及する指摘も見られた。
いまだ業界シェアでは2位以下にダブルスコア以上の差をつけて圧倒的な地位を築いているPayPay。2022年もマイナポイント第2弾の付与開始でその勢いがさらに増すことになるのか、逆に楽天ペイなどライバルサービスが逆襲をかけてくるのか。QRコード決済業界の動向に要注目だ。
出典元：「PayPay」の登録者数が4,500万人を突破！【PayPay】
※サムネイル画像（Image:about.paypay.ne.jp）