小学館が運営する育児メディア「HugKum」(はぐくむ)は、2021年12月15日〜2022年1月5日、「子育て世代のお金の実態と子どものマネー教育について」の調査を実施。全国の未就学児〜小学生の子どもを持つ保護者818人から回答を得て、その集計結果を1月24日に発表した。その調査結果から明らかになったこととは……!?
貯蓄額は二極化傾向!貯蓄なしの家庭も少なくない!?
子どもが生まれ子育てが始まると、それまでには考えもしなかったような出費や、将来の不安が出てきたりするものだ。そこで気になるのは、他のお宅のマネー事情。良くも悪くも、他の家庭とかけ離れた生活をしていないか不安になることのある方は、この調査結果を見て安心したり、襟を正したりしてみてはいかがだろうか。
まずは、「世帯年収」から。最も多かったのは「500万円以上~600万円未満」で、回答者の15.7%が該当した。続いて2位には「400万円~500万円未満」が14.6%となり、世帯年収500万円前後の家庭が多いことが明らかとなった。
続いて貯蓄額を見ていくと、最も多かったのは「100万円~200万円未満」で21.5%。「よその家庭の貯蓄、思ったより少ないな」と安心してしまった方もいるかもしれない。
しかし2番目に多かった回答は「1,000万円以上」17.6%。そして、「貯蓄はない」14.4%、「200万円~300万円未満」11.8%と続き、貯蓄においては二極化する傾向であることが分かった。できれば、貯蓄は“多く持っている側”でありたいものだ。
居住形態では“持ち家”が多数派
続いては、「どんな目的でお金を貯めていますか」(複数回答)という質問に対する結果。最も多かった回答は「教育資金」で65.6%だった。次いで「老後資金」53.6%、「趣味や旅行など娯楽のため」29.8%、「目的はないがとりあえず貯めている」という人も15.4%と、一定数いた。
それなりに慎ましく生活していたとしても、自治会費や保育園着の購入費、PTA会費など、必要なお金は日々コツコツ出てくるものだ。そして、人生で最も大きい買い物だとも言える「住宅購入」の目的で貯蓄している人は9.5%だった。
「現在お住いの形態を教えてください」という質問では、「持ち家(戸建て)」という回答が53.6%で最も多かった。騒ぐなと言っても聞かないのが子どもなので、騒音に関して言えば、戸建てに住むのが一番気楽な選択なのかもしれない。続いて「賃貸」が26.1%、「持ち家(マンション等集合住宅)」14.4%、「実家」3.4%、「その他(社宅等)」2.3%と続いた。
戸建てとマンション等集合住宅を合わせると、68%が持ち家ということになる。住宅購入のために貯蓄をしている人が1割弱いることも合わせると、やはり子育て世代は「家を持ってどっしりと子育てしたい」というニーズが存在するのかもしれない。
ここまで調査結果を紹介してきたが、いかがだっただろうか。ご自分の家庭と比較してみて行動を変えるもよし、現状維持するもよし。それぞれの家庭に合ったライフプランを描いてみて。
出典元:【緊急調査】子育て世代のお金事情|年収や貯蓄、食費はいくら?教育費や保険はどうしてる?【HugKum】
※サムネイル画像は(Image:「HugKum(はぐくむ)」プレスリリースより引用)