2021年12月時点で発行枚数が2,500万枚を超えて絶好調の「楽天カード」だが、その陰で楽天SPUの条件が厳しくなったり、楽天カードの海外旅行保険の携行品補償が除外され、投信積立還元率1%が一部0.2%になるなど、こっそり改悪されている。そこで今回は、楽天カードで最近改悪されたルールを詳しく解説しよう。
2022年4月から楽天SPUの条件が厳しくなる!
楽天経済圏の中核を担っている「楽天カード」。2021年12月時点で発行枚数が2,500万枚を超え、もはや“国民的クレカ”ともいえる状況だ。
楽天経済圏では、楽天「SPU」によってポイント還元率を最大15倍までアップさせることができるので、どっぷり楽天経済圏にはまってしまう人も多い。
楽天SPUについては→こちらで詳しく解説しているので確認してほしいが、その楽天SPUも2022年4月からは、またもや改悪されることが決まっている。
まず、2022年4月1日からは、楽天市場における買い物時のポイント付与対象金額が、税込価格から税抜価格へと変更される。対象額が10%減るのは大きなダメージだろう。
次に、SPUでは「楽天の保険」の保険料を楽天カードで支払うと「+1倍」だったものが対象外となる。
さらに、「楽天証券」で月1回500円以上のポイント投資(投資信託)と楽天ポイントコースの設定で「+1倍」だったが、2022年4月から楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定したうえで、月合計3万円以上のポイント投資(投資信託)で「+0.5倍」、月合計3万円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)「+0.5倍」(米株積立および買付手数料無料海外ETFを除く)に変更されるのだ。
楽天カードの海外旅行保険の携行品補償が除外に!
楽天カードには海外旅行保険が付帯しているのも魅力のひとつだが、その補償内容が2022年6月1日から変更されることになった。
対象となるのは楽天カードで、楽天ANAマイレージクラブカード、楽天PINKカード、楽天カード アカデミー、楽天銀行カード、アルペングループ 楽天カードなどが含まれる。
変更点は、賠償責任の限度額が1事故あたり2,000万円だったものを3,000万円に引き上げるが、その代わり「携行品損害」は補償対象から除外されるというもの。
また、楽天ゴールドカードについては、賠償責任の限度額が1事故あたり2,000万円だったものを3,000万円に引き上げられ、「携行品損害」は現行どおりとなる。
コロナ禍でなかなか海外旅行に行けない状況が続いているが、今後は少し気を付けたほうがよいだろう。
楽天カードの投信積立のポイント還元が一部0.2%に!
楽天証券は2022年9月から、楽天カードによる投信積立時に付与されるポイント還元率の一部を変更すると発表した。
楽天証券の「楽天カードクレジット決済」では、投信積立を楽天カードで決済すると、100円につき1pt(1%)が還元され、上限額5万円を買い付けると500ptが付与される(信託報酬の手数料が年率0.4%以上の銘柄の場合)。
しかし、2022年9月からは主な投信積立のポイント還元率が0.2%に引き下げられため、上限額5万円でも100ptしか還元されなくなるのだ。
ただし、楽天証券では2022年8月(受け付けは6月)から、投信積立の買い付けで「楽天キャッシュ決済」にも対応することになった。
楽天キャッシュ決済は、楽天カード決済とは別枠で月5万円まで投信積立を買い付けられるので、合計で月10万円まで投資できるようになる。
しかも、楽天キャッシュに楽天カードでチャージすると0.5%のポイント還元され、楽天キャッシュで投信積立を買い付けると0.5%還元されるので、キャンペーン期間中は1%還元されるのだ。
■楽天証券の投資信託のポイント還元の変更点
【現行】
■楽天カードで投資信託を購入
→1%(100円につき1pt)還元
(上限5万円で500pt)
※手数料年率0.4%以上の場合
↓
【2022年9月以降】
■楽天カードで投資信託を購入
→0.2%還元に変更
(上限5万円で100pt)
※手数料年率0.4%以上の場合
●楽天「【SPU】ポイント○倍に関する注意点」(公式)は→こちら
●楽天「「楽天の保険+楽天カード」SPUの終了について」(公式)は→こちら
●楽天証券「SPUに米国株式が仲間入り(4月購入分から)!あわせて投資信託のSPU条件を変更します」(公式)は→こちら
●楽天カード「海外旅行傷害保険の補償内容の変更について」(公式)は→こちら
●楽天証券「投信積立での「楽天キャッシュ決済」の開始および楽天カードクレジット決済のポイント還元率の一部変更について」(公式)は→こちら