「auじぶん銀行」といえば、KDDIグループのauカブコム証券、au PAY、au PAYカードなどとの連携で普通預金金利が最大0.20％になるサービスを開始して注目されている。そんなauじぶん銀行では、2022年4月からステージ制度「じぶんプラス」が大幅改定されることになった。これによりATM出金手数料が最大15回も無料になったり、取引でPontaポイントが貯まるなど、お得な特典が受けられるのだ。そこで今回は、auじぶん銀行の新ステージ制度について詳しく解説しよう。
そもそもauじぶん銀行ってどんなネット銀行？
そもそもauじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同で設立したネット銀行だ。
KDDIグループのauカブコム証券で「auマネーコネクト」を設定すると普通預金金利が0.10％にアップされるほか、au PAYとの連携で＋0.05％、au PAYカードの引き落とし口座指定で＋0.05％され、普通預金金利が最大0.20％にアップする。
また、auじぶん銀行では「じぶんプラス」というステージ制度があり、ATM出金手数料が最大月11回無料、他行宛振込手数料は最大月15回無料になる。
判定基準は預かり資産残高など、いくつかの条件で決定するが、残高が300万円以上あれば最高ランクの「じぶんプラス5」と判定されるのだ。
そんなauじぶん銀行のステージ制度が、2022年4月1日から大幅にリニューアルされることになった。新たなステージ制度では、ATM出金手数料が最大15回に増えたり、取引でもらえるPontaポイントの倍率が最大15倍になるなど、特典も見直されている。
こちらは2022年3月末まで適用されるauじぶん銀行の「じぶんプラス」のステージと特典。ATM出金手数料は最大11回、他行宛振込手数料は最大15回まで無料になる
4月からの新ステージ制度の判定基準はどう変わる？
これまでの「じぶんプラス」は、預かり資産残高やいくつかの条件で決定され、「じぶんプラス1～5」の5段階で判定されていた。
しかし、2022年4月以降は4段階になり「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プレミアム」という名称に変更される。
ステージの判定方法もこれまでとは異なり、指定された取引でスタンプを集め、その個数によってステージが判定されるのだ。
また、このスタンプ制度とは別に「特別条件（スペシャルオファー）」も設けられており、総資産残高が100万円以上か、住宅ローン残高やカードローン残高が1円以上あれば「ゴールド」に、総資産残高が1,000万円以上あれば「プレミアム」に判定される。
従来の「じぶんプラス」は「じぶんプラス1～5」の5段階で判定されていたが、2022年4月以降は4段階になり「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プレミアム」という名称に変更される
新ステージ制度では、まず指定された取引でスタンプを集め、そのスタンプの数によって4つのステージに判定される
「特別条件（スペシャルオファー）」では、総資産残高が100万円以上か、住宅ローン残高やカードローン残高が1円以上あれば「ゴールド」に、総資産残高が1,000万円以上あれば「プレミアム」と判定される
新ステージ制度の特典は大幅に改善されている！
4月からの新ステージ制度では、特典も大幅に変更されている。まず、ATM出金手数料の無料回数が最大11回から15回に増えているほか、最低ランクの「レギュラー」であっても、ATMでの出金が月0回から月2回まで無料に。
次に、他行宛振込手数料は、これまで「じぶんプラス3」以上でないと無料にならなかったが、新しいステージ制度では最低ランクの「レギュラー」でも月3回まで無料となる。
さらに、新ステージ制度では入金、口座振替、キャッシュレス決済、積立投資などの取引で、Pontaポイントが貯まるようになり、最上位の「プレミアム」なら最大15倍までアップするのだ。
ATM出金手数料の無料回数が最大11回から15回に増えているほか、「レギュラー」でもATMでの出金が月0回から2回まで無料に。また、他行宛振込手数料も最低ランクの「レギュラー」でも月3回まで無料になる
新ステージ制度では入金、口座振替、キャッシュレス決済、積立投資などの取引でPontaポイントが貯まるが、「プレミアム」なら最大15倍となる
新ステージ制度でスタンプを貯めるにはどうすればいい？
新ステージ制度は4月から始まるが、初回の4月は2022年2月21日～3月20日までの取引状況で判定されるので、今からしっかり準備しておこう。
■スタンプ獲得条件
下記6つの条件のうち、いずれかひとつでスタンプ1個獲得
【条件1】入金
・給与・賞与の受取
・定額自動入金サービスによる入金
【条件2】口座振替
・口座振替（クレカの代金引き落とし等）
【条件3】キャッシュレス決済
・au PAY 残高へのチャージ（オートチャージ含む）
・スマホ決済の利用（残高へのチャージ）
・じぶん銀行スマホデビットの利用
・じぶん銀行決済の利用
【条件4】エンタメ
・じぶん銀行toto（BIG・toto）の購入
・公営競技への入金
【条件5】資産運用
・外貨預金の取引
・じぶん銀行FXの取引
・auマネーコネクトの設定
・円定期預金残高1円以上
【条件6】残高
・総資産残高50万円以上
・外貨預金残高10万円以上
・仕組預金残高10万円以上
・カードローン残高1万円以上
・住宅ローン残高1円以上
※金額の記載がない場合は1円以上の利用でOK
※「特別条件（スペシャルオファー）」に該当すると、上記に関わらず「ゴールド」か「プレミアム」に判定される
まとめ
いかがだろうか？ PayPay＆ソフトバンク経済圏や楽天経済圏などでは条件が改悪されるニュースばかりでガッカリすることが多いが、auじぶん銀行は逆にステージ制度が大きく改善されている。
今回のステージ制度改善で、auのスマホ、au PAY、au PAYカード、auじぶん銀行、auカブコム証券といったau＆Pontaポイント経済圏への関心がさらに高まる可能性もあるので、今後の動きにも期待したい。
●auじぶん銀行「じぶんプラス（2022年4月1日以降）」（公式）→こちら
●auじぶｎ銀行「じぶんプラスリニューアル」（公式）→こちら
※サムネイル画像（Image:jibunbank.co.jp）