最近は、インターネット銀行の利用者が増えている。わざわざ店舗に足を運ばなくとも、さまざまな手続きをネット上で完結させることができ、ネットだからこその恩恵を受けられる点が魅力だ。インターネット銀行の種類も多彩で、それぞれが独自の強みを持っている。今回はどのインターネット銀行が、どのような理由で選ばれているかをご紹介する。
総合満足度第1位は「証券」にも関わる、あの銀行だった!?
園児とママの情報誌を発行する株式会社こどもりびんぐが展開する「シルミル研究所」では、全国の女性を対象に「ウーマンリサーチ」を実施している。今回は2022年2月18日~3月3日の期間で、全国530名の女性を対象とした「インターネット銀行に関する調査」の結果を発表した。
数あるインターネット銀行の中で、預金金利の満足度が最も高かったのは「auじぶん銀行」。金利がアップするキャンペーンをよく展開しているため、まとまった金額を預けると、メガバンクよりお得に感じやすいことが評価されているようだ。
推奨度の第1位は「PayPay銀行」。Visaデビット機能が付いたキャッシュカードが発行され、年会費も永久に無料。多くの人に利用されている二次元コード決済「PayPay」とも相性が良く、PayPay残高のチャージがスムーズになり、ほかの銀行口座では不可能な、PayPay残高から銀行口座へ戻すことも可能。PayPayユーザーにはとくにオススメだといえるだろう。
そして利用率第1位は「楽天銀行」。評価の理由として、アプリやコンビニエンスストアのATMで操作できる点や、クレジットカードと連携して楽天ポイントがたまりやすいという声が挙げられた。
最後に総合満足度のランキングでは、「住信SBIネット銀行」が第1位に。手数料無料の回数が多く、さまざまなコンビニエンスストアのATMで利用可能。それだけでなく「SBI証券」と連携しているため、投資資金の自動入金や自動振込などの手数料が無料で、投資をしている人にも嬉しい要素が多い。
今回の調査で発表された4項目は、どれも別々の銀行が1位に輝く結果となった。それだけネット銀行業界が群雄割拠の状態にある、といえるかもしれない。
ネット銀行利用で重視したこと第1位はやっぱり銀行のアレ
そして「インターネット銀行の利用時に最も重視したこと」の調査では、第3位は「振込手数料のお得感」で、14.7%の回答者が支持した。銀行の窓口による振込だと手数料が1回につき数百円かかり、手数料だけで月に数千円払ってしまっていることも。しかし、インターネット銀行では一定の条件や回数はあるものの無料で振込ができる。有料の場合でも、銀行の窓口より手数料が安いネット銀行が多いようだ。
第2位は「ポイントがたまる」こと(16.4%)。楽天銀行やイオン銀行、PayPay銀行など、ポイントを利用するサービスと提携しているインターネット銀行が多く、その銀行で発行したクレジットカードで決済する度にポイントが付与されて、お得に買い物などを楽しめる。
ユーザーに最も重視されたのは「預金の金利がよい」こと。実に24.4%と、2位以下を大きく引き離しての1位となった。メガバンクをはじめとする一般的な銀行では、普通預金・定期預金ともに0.001%~0.002%で、ほとんど横並びとなっている。一方、インターネット銀行では条件こそあるものの、一般的な銀行より金利が高く、文字通り「桁が違う」ことも少なくない。そのほかのキャンペーンやサービスを活用することで、さらにお得になることもあるようだ。
また「高校生以下の口座保有率」の調査では、「持っている」が67.1%、そのうち「インターネット銀行」は16.5%であることも明らかに。ただし、78.9%が「親が管理し、子どもの将来のために貯蓄し、引き出しはしない」とのことで、アルバイトをしている子どもなど以外は、自分で貯金をやりくりしている子は少ないようだ。
インターネット銀行は金利や使いやすさなど便利な点が多く、今後さらに普及率は伸びていくと考えられる。しかし、申請や取引がすべてインターネット上で行われるので、セキュリティに注意する必要もあり、実店舗がないため万が一、何かあった際の相談が難しいなど、デメリットも存在することも事実だ。
インターネット銀行に限った話ではないが、口座開設の際は、利点だけでなくリスクについてもよく調べて、自分にあった銀行で口座を開設するのがよいだろう。
出典元:便利で満足度の高い銀行は? 女性が選ぶ「インターネット銀行」ランキング【あんふぁんWeb】
※サムネイル画像は(Image:各公式サイトより引用)