今さら聞けないメルペイの基本。メルカリの売上金ってどう使えばいいの?

人気のフリマアプリ「メルカリ」では、出品したものが売れると売上金がもらえる。売上金はそのままメルカリ内の買い物でも使えるが、スマホ決済サービスの「メルペイ」を使えば、街の買い物でも利用可能となる。ただし、本人確認や銀行口座登録などをしていないと、さまざまな制約があって少々面倒だ。そこで今回は、メルペイの基本とメルカリの売上金やポイントの注意点を、初心者でも分かるように解説しよう。

「メルペイ」はフリマアプリ「メルカリ」の決済サービス

今やクレジットカードに次ぐ決済サービスとなったスマホ決済アプリ。アナタも日ごろから、PayPayや楽天ペイ、d払いなどを使っているのでは?

もちろん、「メルペイ」もスマホ決済サービスのひとつだが、ほかのスマホ決済アプリと違うのは、あくまでもフリマアプリ「メルカリ」に搭載されている決済機能の一部となっている点だ。

メルペイの残高は、基本的にメルカリで出品した商品が売れた売上金であり、本人確認を済ませている場合は「売上金」が自動的に「メルペイ残高」となる。

もちろん、メルカリでの売上金がまったくない場合でも、銀行口座を登録すれば、そこからメルペイにチャージすることもできるのだ。

また、メルペイの売上金は、そのままメルカリの買い物で使ったり、銀行口座に現金として振り込むことができるほか、メルペイなら街の買い物の支払いに使うことも可能となっている。

ただし、メルペイでは特別なキャンペーンを除いて、街の買い物で決済してもポイント還元はない点には注意したい。

フリマアプリ「メルカリ」のスマホ決済サービス「メルペイ」

「メルペイ」はフリマアプリ「メルカリ」のスマホ決済サービス。商品の売上金を、街のお店の買い物でも使うことができる(画像は「メルカリ」公式サイトより転載)

メルペイは本人確認を済ませていないと何かと不便!

メルカリでは売れた商品の売上金は「アプリでかんたん本人確認」をしている場合、自動的に「メルペイ残高」となる。

しかし、本人確認を済ませていない場合は、売上金で有償ポイントを購入して、メルペイ残高(メルペイポイント)に交換する必要があるのが少々面倒だ。

もちろん、ポイントを購入するといっても、それは実質ポイント交換になり、手数料なしで1円=1ptとして購入できる。

また、本人確認していない人は銀行に現金として出金するための申請期限が180日となっているため、早めに交換しておく必要がある。メルカリポイントに交換しておけば、期限は購入から365日間に延長されるのだ。

「アプリでかんたん本人確認」で本人確認する方法についてはこちらの記事で確認してほしい。

なお、メルカリポイントは先ほど紹介した売上金で購入する「有償ポイント」以外に、キャンペーンなどでもらえる「無償ポイント」もあるが、こちらは期限が180日より短い場合もあるので注意したい。

●メリカリColumn「メルカリの売上金の使い方は3つ!それぞれの方法やメリット・デメリット、注意点を解説」→こちら
●メルカリ「メルカリポイントについて」→こちら

メルカリの売上金は、メルペイを利用することで使うことができる

メルカリで商品を売った売上金は、メルペイを使うことで街のお店で利用することが可能となる(画像は「メルカリ」公式サイトより転載)

メルペイでは本人確認していないとポイントの管理が少々面倒

メルペイでは本人確認していないとポイントの管理が少々面倒くさい。できるだけ本人確認を済ませておくようにしよう(画像は「メルカリ」公式サイトより転載)

メルペイを街のお店の決済で使う方法

メルペイは、メルカリ内の買い物だけではなく街での買い物にも利用できるが、具体的には「iD払い」か「コード決済」の2種類がある。

NFC(タッチ決済・おサイフケータイ)対応のスマホならiD払い、コード決済のどちらも使えるが、NFC未対応のスマホの場合はコード決済のみとなる。

iD払いをする場合は、店側に「iDで」と伝え、メルペイを選択すればOK。コード払いの場合は、メルカリアプリ内の「メルペイ」からコード決済を選ぼう。「iD」または「メルペイ」のステッカーが貼ってあれば対応店であることが確認できる。

メルペイを街のお店の決済で使う方法1

iD払いでメルペイを利用するときは、店側にiD払いをすることを伝え、メルペイを選択すればいい(写真はiPhoneの画面)

メルペイを街のお店の決済で使う方法2

コード決済をする場合、メルカリ内のメルペイタブから「コード決済」をタップ(左写真)。表示された画面を店側に提示すればOKだ(右写真)

売上金を銀行口座に現金として出金する方法

売上金の使い道は買い物だけではなく、登録してある銀行口座へ振込申請をすることで、現金化することもできる。

注意したいのは手数料がかかること。これは振込金額や銀行口座に関係なく1回200円となっているので、振込申請をする場合は、ある程度まとまった金額で行ったほうがいいだろう。

また、振込申請は本人確認済なら期限はないが、本人確認を済ませていないと、売上金を取得した日から180日間までの期限がある。必ず、その間にポイントを購入するか振込申請を済ませておこう。

売上金を銀行口座に現金として出金する方法

メルカリの売上金を銀行口座に現金として出金するには、まずメルペイの画面下部にある「振込申請」をタップし(左写真)、振込先口座の指定をしよう(右写真)。まだ未登録の人は銀行口座を登録すればいい

メルペイ残高をさまざまな団体に寄付する方法

あまり知られていないが、メルペイ残高には「寄付する」という使い道もある。メルペイのページを確認すれば「メルカリ寄付」という項目があるので、そこから寄付先を選べばOK。災害や環境問題、まちづくりなど、幅広い寄付先があるのでぜひ検討してみよう。

メルペイ残高をさまざまな団体に寄付する方法

寄付をするときは「メルペイ」のページの下部にある「メルカリ寄付」を選ぶ(左写真)。寄附先が一覧で表示されるので確認しよう(右写真)

まとめ

いかがだろうか? メルカリの売上金はメルペイ内で使うだけでなく、メルペイ残高として街の買い物で使う、銀行口座に振り込んで現金化する、または寄付するなど、さまざまな使い方があることをお分かりいただけだろう。

これまで、売上金をメルカリ内の買い物だけで使っていた人は、是非ほかの利用方法も活用してほしい。

また、メルペイでは「アプリでかんたん本人確認」さえ行っておけば、売上金の振込申請期限も気にしなくていいし、ポイントを購入するといった手間も不要になる。

もし、メルペイを利用することが多いなら、本人確認だけは早めに済ませておきたい。

※サムネイル画像は(Image:​「メルカリ」公式サイトより転載)

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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