マイナポイント第2弾、マイナンバーカードの「電子証明書期限切れ」エラーに注意!

いよいよ2022年6月30日からマイナポイント第2弾のポイント受取申込が始まった。筆者はすでにau PAYで申し込んで1万5,000ptをもらったのだが、妻の分も申し込もうとしたところ、スマホのNFC(おサイフケータイ)操作が分からずオロオロしたあげく、電子証明書の期限が切れていて、結局申し込むことができなかったのだ。トホホ……。

このようなトラブルで、マイナポイント第2弾のポイント受取申込ができない人も多いと思うので、今回はマイナポイント受取申込でありがちなAndroidスマホのNFCボタンと、マイナンバーカードの電子証明書の期限切れの2つのトラブル対処方法を紹介しよう。

最近のAndroidスマホにはNFCのオン・オフボタンがない!?

マイナンバーカードのICチップは、スマホのNFC(おサイフケータイ)を利用して情報を読み取ることができるので、マイナポイントの受取申込も自宅にいながら簡単にできる。

Androidスマホの場合は機種によってNFCの対応状況が異なるが、iPhoneなら「7」以降の機種でマイナンバーカードを読み取ることが可能となっている。

筆者はAndroidスマホの「OPPO Reno5 A(Android OS 12)」を使用しており、もちろんNFC(おサイフケータイ)に対応している。ただし、NFCの機能をオンにしないとマイナンバーカードの情報を読み取ることができない点は、注意したいポイントだ。

一方、妻のスマホは「AQUOS sense4 lite(Android OS 12)」で、こちらもNFC(おサイフケータイ)に対応しているはずだが、いざマイナポイントの受取申請しようとしたところ、NFCのオン・オフボタンが見当たらないのだ。これはいったいどうしたことか!?

さっそくシャープの公式サイトで調べたところ、実はAQUOS sense4 liteは、Android OS 11へのアップデートで、クイック設定パネルのNFCボタンが廃止されていた。

つまり、基本的にAQUOS sense4 liteのNFC機能はオンになっており、オン・オフの切り替えは「設定」→「接続済みのデバイス」→「接続の設定」からできるようになっていたのだ。

もし、AndroidスマホのクイックパネルにNFCボタンが見当たらない場合は、メーカーの公式サイトで調べてみよう。

左のOPPO Reno5 AはAndroid OS 12だが、クイックパネルには「NFC」ボタンがある。右のAQUOS sense4 liteのクイックパネルにはNFCボタンが見当たらない。これは意外とマイナポイント受取申込の落とし穴かもしれない…

マイナンバーカードの電子証明書の期限切れに注意!

今回、筆者の妻のマイナポイント受取申込では、もうひとつ重大なトラブルがあった。

それは、マイナポイントアプリで申し込むとき、スマホにマイナンバーカードをかざして暗証番号を正しく入力しても、「エラー「MKCZ405E」マイナンバーカードが読み取れません」と表示されて認証されなかったこと。

注意書きをよく読んでみると「利用者証明用電子証明書が発行されていないことが考えられます」とある。

マイナンバーカードには「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」という2つの電子証明書が設定されているが、これが有効でないと、マイナポイントアプリやマイナポータルアプリでログインできないほか、コンビニのマルチコピー機で住民証や印鑑登録証明書などを取得することができなくなるのだ。

ちなみに、電子証明書とは、信頼できる第三者(認証局)が間違いなく本人であることを電子的に証明するものであり、書面取引における印鑑証明書に代わるものである。

何度か試したところ、上記の2種類のエラー画面が表示された。このような画面が出たときは電子証明書の有効期限をチェックしてみよう

■マイナンバーカードの電子証明書

【1】署名用電子証明書
インターネット等で電子文書を作成・送信する際に利用する(e-Tax等の電子申請)。「作成・送信した電子文書が、利用者が作成した真正なものであり、利用者が送信したものであること」を証明することができる

【2】利用者証明用電子証明書
インターネットのWebサイト等にログインする際に利用する(マイナポータルへのログイン、コンビニでの住民票の写し等の交付)。「ログインした者が、利用者本人であること」を証明することができる

電子証明書の有効期限は顔写真の入っている表面に記載されている。その上にはマイナンバーカード自体の有効期限が表示されているので、事前に確認しておきたい(筆者撮影)

あまり知られていないが、実はマイナンバーカードそのものの有効期限は10年(20歳以上)なのに対し、電子証明書の有効期限は5年しかない。

つまり、2016年にマイナンバーカードを作成した筆者の妻は、すでに「利用者証明用電子証明書」の有効期限が切れてしまっていたのだ。

ちなみに、電子証明書の期限が近付くと「有効期限通知書」が届く。この更新作業はスマホではできないので、本人が役所に出向いて更新手続きを行うしかないのである。

●マイナンバーカード総合サイト「電子証明書の更新手続 – マイナンバーカード」→こちら(PDF)

こちらが、マイナンバーカード・電子証明書「有効期限通知書」。この通知が届いたら早めに役所に行って電子証明書の更新を行っておいたほうがいい(筆者撮影)

まとめ

いかがだろうか? マイナポイント第2弾では、第1弾に参加済みの人でも「健康保険証の利用申込」と「公金受取口座の登録」で1万5,000ptももらうことができる。

しかし、早期にマイナンバーカードを作った人は、ぼちぼち電子証明書の有効期限が切れているかもしれないので、マイナポイント第2弾に申し込む前に、必ず電子証明書の有効期限は確認しておいたほうがいいだろう。

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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