通勤や移動で電車や地下鉄を利用する際、交通系プリペイドカードを使用する方も多いのでは。改札を通る際に、ワンタッチで手続きが完了するため、忙しい朝はとくに重宝するツールである、
われわれの生活において身近な存在になっているプリペイドカード。しかし、ある調査によると、交通系プリペイドカードに不便さを感じている人が多数で、とくに若年層が多い傾向にあるという。
20代の40%が交通系プリペイドカードが「不便」と回答! チャージの手間が原因?
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社が18歳以上の男女合計1,001名を対象に実施した「日本の消費者の移動や通勤におけるタッチ決済対応の国際ブランドクレジットカードやデビットカード使用に関する意識調査」によると、さまざまな衝撃の事実が明らかとなった。それでは、さっそく気になる内容を見ていこう。
交通系プリペイドカードの利用率が、最も高いのは20代で「ほぼ毎日」という回答が全体の30%であった。通学や通勤で利用するため、全年代の平均15%の2倍という結果になったのではと予想される。効率よく移動することを考えると、ワンタッチで決済できる交通系プリペイドカードを選択する人が多いのではないだろうか。
この結果だけをみると、やはり便利だからこそ利用者数が多いのでは、と思われる。しかし、「交通系プリペイドカードのチャージについて」調査すると、20代の中で40%もの回答者が「不便である」ことを感じていることが明らかとなった。これは全年代の平均22%を超える結果となっており、20代の中で不便に感じている人口は少なくないといえるだろう。
チャージが不便な理由としては、「十分な小銭がなかったり交通系プリペイドカードの残高が足りなかったりすると、支払いができない」が44%と、時間をかけたくないから交通系プリペイドカードを利用しているのに、料金が足りず、逆に対応に手間取ってしまうことにストレスを感じている人が多いといえる。
筆者としては、全年代平均で多かった「特定の場所(駅など)でしかチャージできない」という不満に共感していたが、たしかに、残高不足で改札が出られない時は、ストレスを感じたことが何度もあるため、同意できる意見といえるだろう。
交通系プリペイドカードに変わる新たな方法?タッチ決済可能なクレジットカードに注目
交通系プリペイドカードの短所である、随時チャージが必要になる点を解消する、新たな決済方法が注目を集めているといわれている。実際に、同調査内で「タッチ決済対応の国際ブランドクレジットカードやデビットカードの所有率」を質問したところ、全年代平均で53%を超える回答者が所有していることがわかった。
さらに、20代は全年代中最も高い所有率となり、63%の人が利用していることが明らかに。クレジットカードをタッチするだけで決済が完了するため、いちいちチャージをする必要が無くなる。改札でタッチしてはじめて残高不足だったことに気づく…という恐れもなくなることがいえるだろう。
これについては、利用者もクレジットカードのタッチ決済の最大のメリットと考えているといえる。調査内でも「よりスピーディーで便利(わざわざ並んで切符を購入したり、交通系プリペイドカードをチャージしたりする必要がない)」が全年代の回答内で最も多く、20代は48%と約半分が回答した。
クレジットカードのタッチ決済は、普段の買い物にも幅広く使用できるため、日々をより便利にするためにも、ぜひ利用を検討してみたい。
出典元:【VISA】
※サムネイル画像(Image:TungCheung / Shutterstock.com)