楽天カードが使えなくなったときの主な原因と対策!カード2枚持ちや途上与信に注意

「楽天カードが突然使えなくなった!」という場合、「利用限度額に達してしまった」「カードの磁気不良」「店頭の読み取り端末の動作不良」が原因となっているケースが多いです。

しかし店頭の決済でもネット決済でも使えない場合や、明らかに利用限度額に達していない際は別の原因も考えられます。とくにカード2枚持ちをしている際や、キャッシングの利用時は要注意。

今回は楽天カードが使えなくなった際の主な原因と対策を紹介します。

楽天カードが使えなくなった際の主な原因と対策

楽天カードが使えなくなった際の主な原因と対処法は、3通りに分けて考えると分かりやすいです。

有効期限切れや盗難届を出したことが理由の場合は「有効なカードを使用する」のが対処法。引き落とし状況や利用限度額が理由の場合は「限度額や支払い状況を再確認」し、適正な範囲内でカードを使いましょう。「店頭でもネット決済でもカードが使えない」「暗証番号を3回以上入力ミスした」場合は、カード自体が再発行となる可能性があります

「有効期限切れ」や「引き落とし状況や限度額」が原因の場合、適宜対処しましょう。有効期限切れの場合は、楽天カードから別途新しいカードが届いているはず。「引き落とし状況や限度額」に問題がある場合、限度額の範囲で使い、引き落とし日までの入金を心がければ、今後は使えなくなるということはないでしょう。

厄介なのは「暗証番号の入力ミスを繰り返してしまった」場合です。店頭でICチップを読み取るタイプの決済時に暗証番号を3回間違えると、カードのICチップに自動的にロックがかかります。チップのロックは自力では解除できないため、カードを再発行するしかありません。

なお「有効期限切れ」にも「引き落とし状況」にも「暗証番号の間違い」にも心当たりがない場合、カードの使用先の店舗や決済サービス側に問題があるかもしれません。店頭の読み取り端末の動作不良や、ネット通販の場合は「通信障害」などが原因として考えられます。

なお、上の3通りの原因にいずれも当てはまらない場合は、楽天カードから不正利用などを疑われている可能性があるため、詳細は後述します。

楽天カードが使えない理由 | 高額商品やチケットなどの大量購入によって不正利用を疑われる

普段、楽天カードで高額商品等を購入しない方が「急に高額商品を購入」「テーマパークのチケットなどを大量購入」した場合などにも自動的にカードにロックがかかることがあります。

高額商品やテーマパークのチケットなどはリセールバリューが高く、高額で売れるため「第三者にカードを不正利用されているのではないか」と疑われるためです。

同様に国内在住の方が、海外ないしは海外通販で楽天カードを使う際にも自動的にカードがロックされることがあります。

たとえば海外通販の場合、購入者の注文データはカード会社に送付され、注文内容やIPアドレス、金額など複合的な項目で不正検知が自動的に行われます。不正利用が疑われる注文の場合、自動的にクレジットカードがロックされ、本人確認が完了するまで一時的に利用が停止されます

いずれの場合も楽天カードのセキュリティーセンターから、登録した連絡先に「不正利用の疑いがある」と通知がされます。本人確認が完了すればカードの利用を再開できるため、指示に従って認証を行いましょう。

楽天カードが使えない理由 | 限度額の規約や支払いサイクルを勘違いしているかも

不正利用を疑われる行動をしておらず、カード自体も有効期限内の場合、やはり「限度額」が原因で使えなくなることが多いです。「限度額」に関する規約や関連する支払いサイクルについて利用者自身が勘違いをしていることがあるため、要注意。

楽天カード利用者が見落としがちな、「使えなくなる」事象が発生しがちな「限度額」に関する注意点を2つ紹介します。

【楽天カード利用者が見落としがちな注意点】カード2枚持ちと限度額の関係性

楽天カードを「2枚持ち」している場合は、カードの利用限度額は合算されない点にも注意が必要です。

1枚目が20万円、2枚目が100万円の限度額の場合、総利用可能枠はより高い「2枚目」の限度額が適用されて100万円となります。合算されて120万円とはならないため、たとえば120万円の買い物をしようとした場合などにはエラーが出ます

引っ越しの際の家電の買い替えなどをクレジットカード決済すると、すぐに「100万円」などに支払額が達してしまうこともあるでしょう。楽天カードを2枚持っていても、利用可能枠は共通であるため、限度額を超えないように注意してください

【楽天カード利用者が見落としがちな注意点】限度額と支払いサイクルの関係性

続いて「限度額」と「支払いサイクル」の関係性を見ていきましょう。以下は利用可能枠が50万円で、2月に5万円、3月に10万円使用した場合の残額と利用済み金額の例です。

楽天カードの引き落としは毎月「27日」に行われます。2月に5万円、3月に10万円使った場合「3月26日時点」の利用可能な残額は35万円です。一方で3月27日に無事2月利用分が支払われれば、楽天カード側でデータが反映され次第、以後は4月末まで利用可能な残額が「40万円(利用可能枠50万円に対して3月利用分の10万円を差し引いた形)」へのと変わります

上の場合、3月26日時点では「40万円」の買い物をしようとしても、利用可能な残額が35万円しかないため、購入はできません。

一方で2月利用分の支払いが完了したら、以後は40万円の買い物が可能になります。このように支払いサイクルと利用可能な残額には密接な関係があるため、月末の買い物には十分注意しましょう。

楽天カードの「途上与信」が原因で使えなくなった可能性がある

楽天カードそのものの利用状況に問題がなくとも、他の金融機関で滞納を繰り返しているといった場合には「途上与信」が原因で突如使えなくなるケースもあります。
途上与信は、カード発行後に一定スパンで行われる審査のこと。 契約者の利用状況・利用履歴を確認したり、信用情報機関に照会を行い、カード発行時と同様にスコアリングを行います。

実施頻度は基本的に非公開ですが、3カ月~6カ月に1回程度、加えて「キャッシングの申し込み時」に行われることが多いと言われています。

途上与信に問題がある場合、そのまま強制解約につながる可能性があります。そのため、後述の手順で楽天e-NAVIのエラーコードを確認してください。

強制解約された可能性もある | 楽天e-NAVIに表示されているエラーコードを確認しよう

「途上与信」が原因で使えなくなった可能性がある場合、「楽天e-NAVI」にログインできるか試しましょう。

楽天e-NAVIは楽天カード会員のためのオンラインサービス。ログインすると利用明細の確認や、支払い方法の変更などが可能です

楽天カードが突如使えなくなり、なおかつ楽天e-NAVIにも入れないという場合は「楽天カードを強制解約された」可能性が高いです。

この場合、楽天e-NAVI上にエラーメッセージが表示されます。エラーコードによって、自分が「楽天カードを使えなくなった原因」をある程度特定できます。

「エラーコード:1」は利用停止状態

楽天e-NAVI上で「エラーコード:1」と表示されている場合、カードが利用停止されています。強制解約の前段階であり、利用者は以下のいずれかに当てはまっている可能性があります。

・支払いを滞納している
・キャッシング額が著しく多い
・他社でのカードローン、キャッシングの審査に落ちている
・他社で支払いを滞納している
・他者の連帯保証人になっている
・その他楽天社内の独自スコアリング基準を満たしていない

「エラーコード:2」は強制解約状態

「エラーコード:2」は強制解約状態です。他社も含む金融機関で支払いの滞納などが発生しており、信用情報機関に紹介が行われたタイミングで、楽天のスコアリング基準を満たさないと判定され、強制解約となったと考えられます。

この場合、楽天カード会員に再度なることは事実上難しいです。仮に再度申し込みをしたとしても、楽天のデータベースに強制解約の履歴が残るため、楽天社内のスコアリング基準を満たすことができないと考えられるためです。

楽天カードを何年も使っていなかった場合も「実質的な解約状態」となる

楽天カードを何年も使っていなかった場合も、実質的な解約状態となるケースがあります。楽天の規約に違反をしたわけではないものの「カードの利用意思がない」と見なされ、有効期限が切れたタイミングで新たなカードが送付されなくなります。

よって手元のカードの有効期限が切れており、新しいカードもないため「使えない」状態となります。この場合はカスタマーサポートに連絡し、楽天カードの利用を再開したい旨を伝え、指示に沿って手続きを行いましょう。

まとめ

楽天カードが突然使えなくなった場合、まずは有効期限や利用限度額を確認しましょう。とくに利用限度額は、楽天カードの支払いサイクルや「2枚持ちの際の限度額」を理解していない場合、うっかり超えてしまうことがあるため要注意。

突然使えなくなる原因に心当たりがない場合、他社の支払いを滞納していないかも要チェック。途上与信にて問題があると判定され、楽天のスコアリング基準に満たず、強制解約となった可能性があります。

※サムネイル画像は(Image:​「楽天」公式サイトより引用)

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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