子どものお小遣いでキャッシュレス化が増加…うち7割がPayPayを利用【MMD研究所調べ】

便利かつお得なキャッシュレス決済が、子どものお小遣いにも影響を与えているようだ。最新の調査で、子どもがスマートフォンを持つ親に対して「子どもにお小遣いを渡すときの手段」について聞いたところ、「キャッシュレス」や「現金とキャッシュレスの併用」が増加し、逆にもっとも多数派である「現金」は減少傾向にあることが分かった。

お小遣い、約4人に1人は「キャッシュレスでもらう」

初スマホを所有した子どもの学年、最多は「小学6年生」、続いて「中学1年生」(「MMD研究所」調べ)

調査を行ったのはMMD研究所で、2022年以降で子どもにはじめてスマートフォンを持たせた20~59歳の男女1,769人に事前調査を行い、そのうちの1,000人に対して「2023年1月はじめてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」を行った。

調査によると、はじめてスマホを所有した子どもの学年でもっとも多かったのは「小学6年生」続いて「中学1年生」「中学3年生」の順となった。

「キャッシュレス」「現金とキャッシュレスの併用」を合わせると、およそ4人に1人がお小遣いをキャッシュレスでもらっている(「MMD研究所」調べ)

さらに、子どもにお小遣いを渡すときの手段を聞いたところ、もっとも多かったのが「現金」で61.2%。ついで「キャッシュレス」が11.8%、「現金とキャッシュレスの併用」が11.7%となった。一見、現金が強いように見えるが、前年の2022年と比較すると「現金」派は3.1ポイント減少し、「キャッシュレス」派が2.7ポイント増加「現金とキャッシュレスの併用」派が1.3ポイント増加とじわじわ勢いを増している。

また、現在、子どもにお小遣いを渡している親に対して「キャッシュレスでのお小遣いを送金したいか」を尋ねると、「利用したい」「やや利用したい」という利用意向があわせて45.4%あり、こちらも2022年比で5.1ポイント増となった。

お小遣いをキャッシュレスにするメリットは?

電子マネーなどキャッシュレスをうまく利用するというのも“学び”のひとつかも(「MMD研究所」調べ)

子どもが利用しているQRコード決済は、親が利用している決済サービスと同じく「PayPay」がともに7割を超えており、もっとも多かった。

「手持ちの現金がないときにお金の送金ができる」にメリットを感じる人が多いようだ(「MMD研究所」調べ)

キャッシュレスでお小遣いを渡すメリットはなんだろうか。「子どもがスマートフォンのQRコード決済を利用していてよかったこと」の項目では、「手持ちの現金がないときにお金の送金ができる」が37.4%ともっとも多く、「振込手数料がかからない」が35.4%、「時間を問わず送金できる」が31.3%と続いた。また、子どもがお財布を忘れたときに送金ができたり、利用履歴から用途や残高の確認ができたりする点は、電子マネーにしかないメリットだといえる。

こうした具体的なメリットはもちろんだが、なによりキャッシュレスが当たり前になってきた今、子どものお小遣いだけが現金ということが、すでに時代遅れなのかもしれない。

出典元:2023年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査【MMD研究所

オトナライフ編集部
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