【2023】マエカリ後払いの代わりとなる後払いアプリ8選!審査なしのアプリも

後払いアプリとは、簡単な手続きで決済を後払いすることができるアプリのこと。2019年にサービス終了した「マエカリ後払い」が人気アプリの1つでしたが、近年、さまざまな企業が後継となるサービスをリリース。多様化が進み、サービスも洗練され、非常に便利です。

後払いアプリは審査不要で登録が可能。ただし、後払いチャージを利用するときに所定の審査が必要。ちなみに、かつての後払いアプリの代表格は2019年に終了した「マエカリ後払い」。ポケットカード株式会社が提供していたサービスで、支払いは最大2カ月後まで保留できたほか分割払いも可。審査後に購入商品と払込票が発送されて、コンビニやATMで後払いする仕組みでした。なお同社の後継サービス「後払いワイド」は加盟店が一部のPCショップに限定されており、利用しにくいのが現状

今回は、マエカリ後払いの代わりとなる後払いアプリを8種紹介します。

今回、紹介する後払いアプリは8種類。この8種は大きく「チャージ型」と「非チャージ型」に分けられます。チャージ型は「プリペイドカード」に近く、代表格は「Kyash」、非チャージ型は「クレジットカード」に近く、代表格は「atone」。アプリ選びに迷ったらまずこの2つのどちらかを利用してみると良いでしょう

【2023最新】チャージ型の後払いアプリ5選

「チャージ型の後払い」とはアプリが定める上限の範囲内で、後払いの金額を自分でチャージして決められるサービス。使用感としては「プリペイドカード」に近い後払いアプリです。チャージ型後払いアプリのおすすめは、以下の5つです。

・Kyash
・バンドルカード
・ultra pay
・BANKIT
・B/43

それぞれのアプリの特徴やおすすめポイントをご紹介します。

【チャージ型・後払いアプリ】Kyash

Kyash(キャッシュ)はアプリから審査・本人確認不要でVisaプリペイドカードを発行できるアプリです。「イマすぐ入金」という後払い機能があり、必要金額を入力するとKyashの残高にチャージ可能。精算は翌月末までです(画像は「Kyash」公式サイトより引用)

Kyash「イマすぐ入金」の基本情報は以下の通り。

利用限度額 50,000円
精算方法 コンビニ払い
手数料 3,000~10,000円:500円
11,000~20,000円:800円
21,000~30,000円:1,150円
31,000~40,000円:1,500円
41,000~50,000円:1,800円
精算期限 入金月の翌月末
注意点 「イマすぐ入金」を使用するたびに手数料が発生。実店舗で使用する場合はリアルカードが必要(発行手数料800円)。
本人確認 不要

Kyashの「イマすぐ入金」は、利用状況や返済状況で利用限度額が変化します。そのため、「イマすぐ入金」の利用頻度が高く、適切に返済できていれば利用限度額がアップしやすいでしょう。

「イマすぐ入金」はVisa加盟店のネットショップで利用できるため、汎用性の高い後払いアプリを探している方にぴったりです。

【チャージ型・後払いアプリ】バンドルカード

バンドルカードは、アプリから1分でVisaプリペイドカードを作成できるサービスです。アプリからは利用明細やサブスクの利用状況も確認可能。清算方法が豊富なのも魅力のひとつです。(画像はバンドルカード公式サイトより引用)

バンドルカードの基本情報は以下の通り。

利用限度額 50,000円
精算方法 コンビニ払い
セブン銀行ATM
ネット銀行
銀行ATM(ペイジー)
手数料 3,000~10,000円:510円
11,000~20,000円:815円
21,000~30,000円:1,170円
31,000~40,000円:1,525円
41,000~50,000円:1,830円
精算期限 入金月の翌月末
注意点 残高を利用しない場合も、残高の返金は不可。
本人確認 不要

バンドルカードは即座に利用できるアプリだけでなく、利用状況に合わせて選べる2種類のリアルカードがあるのもポイントです。「バンドルカード リアル」は発行手数料が300円~。ガソリンスタンドや宿泊施設では使用できないものの、本人確認書類が不要で手軽さが魅力です。

一方、「バンドルカード リアル+(プラス)」は本人確認が必要なものの、ガソリンスタンドや宿泊施設でも使用可能。どちらもアプリから申し込みができるため、利用状況に合わせて利用を検討してみましょう。

【チャージ型・後払いアプリ】BANKIT

BANKITは「おたすけチャージ」機能を使うことで後払いが可能なアプリです。

BANKITでは電話番号・メールアドレスのほか、本人審査が必要。登録完了後にアプリ型Visaプリペイドカードが発行されます。登録料や年会費は無料で、「おたすけチャージ」機能で後払いもできます。(画像はBANKIT公式サイトより引用)

BANKITの基本情報は以下の通り。

チャージ限度額 BANKIT:100万円(1回/1日/1カ月)
おたすけチャージ:3,000円または6,000円
精算方法 指定口座からの引き落とし
手数料 300円(おたすけチャージのみ)
精算期限 おたすけチャージの場合:利用日の翌月末まで
注意点 おたすけチャージ+の場合:利用前に専用のクレジットカード契約が必要
本人確認 本人確認書類のアップロード必須
(2023年3月19日に廃止予定)

後払いサービス「おたすけチャージ」は3,000円または6,000円をチャージし、自分が指定した精算日(翌月末まで)に精算するサービス。少額のチャージに留まる点がややネックですが、比較的気軽に利用可能。

一方で「おたすけチャージ+」というサービスを使うと、1回5万円までチャージ可能。こちらを利用するには専用のクレジットカードの契約が必要なため要注意。

【チャージ型・後払いアプリ】B/43

B/43(ビーヨンサン)は、チャージ式Visaプリペイドカードと家計簿アプリがセットになった「家計簿プリカ」サービスです。家計の管理に非常に使いやすいのが特徴。

B/43は後払いサービス「あとばらいチャージ」が用意されており、後払いアプリとして利用可能。「ジュニアカード」を別途使えば家族間でもサービスを使えます(画像はB/43公式サイトより引用)

B/43「あとばらいチャージ」の基本情報は以下の通り。

利用限度額 50,000円
精算方法 コンビニ
手数料 3,000~10,000円:500円
11,000~20,000円:800円
21,000~30,000円:1,150円
31,000~40,000円:1,500円
41,000~50,000円:1,800円
精算期限 申請の翌月末
注意点 月末に合計支払金額が確定すると、支払いが完了するまで利用不可。
本人確認 顔写真・本人確認書類撮影

B/43の「あとばらいチャージ」は、1回につき3,000円から利用できる後払いサービス。Visaマークのある実店舗やネットショップで、クレジットカードのような感覚で使えます。

他の後払いアプリとの大きな違いは、なんといっても家計簿機能があること。支出をリアルタイムで記録できて、利用残高もひと目で確認できます。

B/43は、保護者が入金した範囲で使える「ジュニアカード」を発行できるのもポイントです。ジュニアカードを活用すると、子どもの支出管理が簡単になるだけでなく、キャッシュレス社会に向けた社会勉強にもなるでしょう。

【チャージ型・後払いアプリ】ultra pay

ultra payはニーズに合わせた3通りのバーチャルカードを発行できるアプリです。

ultra payには国内外のオンラインショップのみで使える「でじなカード」、国内のVisa加盟店で使える「そとなカード」、国内外のオンラインショッピングと街中で使える「そとなカード+」の3種類のプリペイドカードがあります。(画像はultra pay公式サイトより引用)

ultra payの基本情報は以下の通り。

チャージ限度額 12万円/1日・1カ月
100万円/有効期限内
精算方法 セブン銀行ATM
コンビニエンスストア
ペイジー(銀行ATM)
ultra pay カード用ギフトコード
手数料 2,000円以上はチャージ手数料
精算期限
注意点 でじなカードは実店舗で利用できない
本人確認 不要

注意点は、ultra payで後払いを行うには「こんど払い byGMO」を利用する必要があること。ただし「こんど払い byGMO」は2023年2月現在、一部のultra payのカード券種で取扱い停止中。再開時期は未定です。

「こんど払い byGMO」を利用しない場合、ultra payは現金を事前にチャージするのが前提のアプリ。使用用途は限定されがちです。したがって、ultra payはネットショップやオンラインゲームなどの使いすぎ防止をしたい人向けと言えるでしょう。

【2023最新】非チャージ型の後払いアプリ3選

非チャージ型の後払いアプリは、事前チャージが不要で後払いできるサービス。使用感は「クレジットカード」に近く、手軽に後払いサービスを利用したい方におすすめ。
非チャージ型後払いアプリのおすすめは、以下の3つです。

・atone
・samrtpay
・paidy

「paidy」「smartpay」「atone」など非チャージ型のアプリでは、利用したお金は後日まとめて支払います。事前のチャージが不要なため、買い物をするときに「まず1回チャージする」という工程を挟みません。急な出費や「大人買い」には非チャージ型のアプリの方が便利なことが多いのではないでしょうか

それぞれのアプリの特徴やおすすめポイントは以下の通り。

【非チャージ型・後払いアプリ】paidy(ペイディ)

paidyは、メールアドレスと電話番号のみで利用できる後払いサービス。ネットショップでの商品購入・サービス料金の支払いに利用できます。

paidyは、分割後払いにも対応しているのが大きな特徴。分割後払いは本人確認が必要なものの、利用できるシーンの幅が広がります。期間限定の値下げ商品を購入したいときは、非常に便利です。(画像はpaidy公式サイトより引用)

paidyの基本情報は以下の通り。

利用限度額 利用者によって異なる
精算方法 口座振替
銀行振込
コンビニ払い
手数料 口座振替:無料
銀行振込:金融機関の振込手数料に準ずる
コンビニ払い:356円
精算期限 入金月の翌月10日
注意点 具体的な利用限度額は、利用してみるまで不明
本人確認 不要

paidyの分割払いは、口座振替や銀行振込で支払うことで、分割手数料が無料になるのもポイント。コスパよく後払いサービスを利用できるアプリです。

【非チャージ型・後払いアプリ】atone

atoneは会員情報登録とSMS認証のみで利用できる後払いサービス。導入企業も多く、さまざまな商品やサービスで利用できます。

atoneはネットショップのほか、実店舗でも使用できて、利用シーンを選ばない使いやすさが魅力です。決済はQRコードを利用するため、使い方に悩む必要がないのも嬉しいですね。(画像はatone公式サイトより引用)

atoneの基本情報は以下の通り。

利用限度額 50,000円
精算方法 コンビニ端末
銀行ATM(Pay-easy)
電子バーコード
自動引き落とし
ハガキ請求書
手数料 コンビニ端末・銀行ATM(Pay-easy)・電子バーコード・ハガキ請求書:190円(税抜)
自動引き落とし:無料
精算期限 コンビニ端末・銀行ATM(Pay-easy)・電子バーコード:翌月10日
自動引き落とし:翌月27日
ハガキ請求書:翌月20日
注意点 実店舗でQRコード決済をする場合、一定期間の継続的なサービス利用が必要。
本人確認 不要

atoneは、使いやすさや清算方法の幅広さから、非チャージ型の後払いサービス選びに悩んだときの間違いない選択の1つと考えていいでしょう。使いすぎが不安なときは、予算設定機能を活用しつつ、お買い物を楽しんでみてください。

【非チャージ型・後払いアプリ】smartpay

smartpayは、登録料・分割手数料・延滞手数料なしで3回の後払いができるサービスです。smartpayへの登録は約30秒とスピーディな上、2回目以降はワンクリックで利用可能。

smartpayは、対応しているECサイトで使用可能な後払いサービス。サービスの特徴は「前もってアプリをインストールする」のが必ずしも必要ではないこと。ECサイト特化の後払いアプリのため、商品を購入時に支払い方法で「smartpay」を選択。必要な情報を入力するだけでもアプリ不要で利用できます(画像はsmartpay公式サイトより引用)

smartpayの基本情報は以下の通り。

利用限度額 利用者によって異なる
精算方法 クレジットカードまたはデビットカードに請求
銀行口座
Apple Pay
Google Pay
手数料
精算期限
注意点 具体的な利用限度額が不明で、過去の実績や購入する商品の種類などによって毎回変動する。
本人確認 不要

smartpayは自動で3回の分割後払いになる点も特徴。ただし具体的な利用限度額が不明なのがネック。利用可能な金額は常に変動しており、利用者のリアルタイムな状況に応じた安全圏内の利用を促す工夫がされています。総じて、smartpayは「欲しい物はあるが、身の丈に合った買い物をしたい」という人向けと言えるでしょう。

審査なしの後払いアプリはある?

最後に後払いアプリの利用方法などについてよくある疑問について、2点解説をします。まずは「審査なしで利用できる後払いアプリ」があるか。

結論から言えばアプリの後払い機能を利用する場合は、ほぼ必ず「簡単な審査」が必要です。審査が不要なのは、事前チャージのプリペイド機能の利用にとどまった場合のみです。

しかし後払いアプリの審査は、クレジットカードの審査と比較して簡易的。本人確認書類の提出が不要なアプリも多いため、急な買い物や突然の出費がかさんだときに便利です。

後払いアプリの利用時の注意点は?

後払いアプリの利用時の注意点は「使いすぎ」です。手元にお金がなくても利用できる上、操作が手軽なので、ゲームの課金に近い感覚でお買い物をしてしまうことも。使いすぎが心配な人は、「Kyash」「バンドルカード」などチャージ型のアプリを活用するのがおすすめ。プリペイドカードに近い感覚で使えます。

まとめ

後払いアプリは手軽に登録できて、手元にお金がないときの救世主となるものの、ついつい使いすぎてしまうのが怖いところ。日常的に現金を使っている場合は、チャージ型の後払いアプリで使いすぎを予防しつつ、使用感に慣れるのがおすすめです。

後払いアプリを使い慣れると、財布を管理する手間も少なくなるでしょう。

監修日:2023年3月23日

水上克朗/ファイナンシャルプランナー
慶応義塾大学卒業後、大手金融機関に入社。50代での人生の転機に、FPの知識を活かし老後1憶円資産の捻出方法を確立する。現在、ライフプラン、資産運用、保険の見直しなどの観点からアドバイスを行う。また、執筆・監修・相談業務や講演活動などを積極的に行い、新聞、雑誌、Webの大手媒体で数多く取り上げられている。著書に「50代から老後の2000万円を貯める方法」「見るだけでお金が貯まる賢者のノート」がある。

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