ちまたで着実に普及しているキャッシュレス決済。クレジットカードや電子マネーなどさまざまな方法があるなか、TVCMや広告でQRコード決済を目にする機会が多い。先進的なビジュアルに大々的なキャンペーン…。いわゆる、流行りモノに見えている人もいるかもしれないが、実は生活を便利にするマスターツールとしての道を歩んでいることをご存じだろうか。その最たる例がキャッシュレス決済サービス「PayPay」である。
「PayPay請求書払い」で国民年金保険料の支払が可能に!
PayPayは2月20日に公式サイトを更新。同日から「PayPay請求書払い」が厚生労働省が発行する国民年金保険料の納付書にもに対応することを発表した。国民年金保険料の納付書の支払いに対応するスマホアプリは、auPay、d払い、PayB(PayBと提携する各金融機関提供の決済アプリを含む)、そしてPayPayだ。
もともと、PayPayは幅広い領域の支払いに対応するアプリとして評判だ。「PayPay請求書払い」は、身近なところでは、東京電力をはじめとした電力会社、大小含めた全国各地のガス会社、住民税や介護保険料などの自治体が管理する各種税金・保険料はPayPayでカバーできる。ただでさえ便利なPayPayが、国民年金保険料まで支払対象とすることは、キャッシュレス決済サービス界隈でまた強みを増やすことになる。
「PayPay請求書払い」の魅力は、請求書(払込票)上のバーコードをアプリで読み取ることで、その場で支払いを完遂できる点だ。つまりは、コンビニや郵便局に出向くことなく支払いができるということであり、省時間・省労力という意味で大きなメリットである。さらに、24時間いつでも利用可能なため、おっくうになりがちな支払いを気が向いた時にできる。自宅ライフを充実させたいユーザーにはうってつけのサービスである。
登録ユーザー数5,500万人超!さらに増加は間違いなしか
PayPayの登録ユーザー数は、2月6日時点で5,500万人を突破した。2018年10月のサービス開始以来、右肩上がりでユーザー数を伸ばしており、今回の国民年金保険料の支払に対応するニュースは、PayPayを自分に関係するサービスだと認知するユーザーを増やすことにつながるだろう。
キャッシュレス決済はその便利さから、さらに普及が進むことが予想される。社会的に定着する上では、幅広い層のサービス利用が不可欠であり、そのきっかけとして国民年金保険料は適した支払対象かもしれない。PayPayの支払対象がどこまで広がっていくのか注目だ。