エポスカードは、マルイグループが発行する年会費永年無料のクレジットカードです。
エポスカードは年会費が永年無料のVISAカードで、海外旅行保険やカラオケや居酒屋などの優待サービスがあります。VISAマークがあるお店ならどこでも利用が可能。エポスNetを利用し、インターネットから利用明細やポイントの確認ができます。エポスプラチナカード、エポスゴールドカードという高級版もあります。（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
2021年にはイラストレーター・ナガノによる人気漫画『ちいかわ』とのコラボカードも話題に。コラボデザインが豊富な点もエポスカードの人気の理由のひとつです。（画像引用元：ちいかわエポスカード公式サイトより）
一方で、エポスカードにはフィッシングサイトの存在が確認されているほか、オペレーターの対応品質を不安視する声があります。また、勧誘の電話が比較的多い傾向も。今回は、エポスカードは本当に安心して使えるカードなのかを検証します。
エポスカードは安心して使えるカード？「危ない」と言われる理由
エポスカードは「安心して使えるクレジットカード」なのでしょうか。良くない評判の背景には「フィッシングサイト」と「勧誘電話」の2つの要因が存在しています。
フィッシングサイトの存在が確認されている | 不正利用防止策は？
フィッシングサイトの中には、エポスカードを騙る詐欺サイトの存在が確認されています。
フィッシングサイトは、カード会社や金融機関などを装った偽のホームページ。個人情報やカード情報を不正に聞き出す詐欺サイトのことです。エポスカードを名乗る不審なメールからユーザーを誘導します。エポスカードから送られるメールには必ず「お客さまのお名前」が記載されているので確認するようにしましょう（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
オペレーターの対応が悪いことがある | 勧誘の電話もやや多め
エポスカードのオペレーター対応は、口コミによって賛否両論。悪い口コミでは、オペレーターの対応が悪かったり、電話がつながりにくかったりしたという声があります。
また、エポスカードに加入すると「0120-999-443」から電話がかかってくることがあります。この番号からの電話は、エポスによる保険の勧誘です。実際に筆者の元には数カ月に1度ほど、定期的に勧誘電話が掛かってきます。「電話しないでください」と伝えても電話は止まないので、勧誘電話が苦手な方はこの営業電話番号を拒否するのもひとつの手。
リニューアルしたエポスカードのメリット・デメリット
前述の通り、フィッシングサイトの存在が確認されているなど、エポスカードには利用にあたっての不安点があります。一方で『ちいかわ』や『ワンピース』、『すみっコぐらし』など多数のコラボによる豊富なデザインからカードを選べるなど、エポスカードには「エポスカードならではの良さ」が多くあるのも事実。
その他の主なメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】マルイのセールで10%オフなど豊富な特典！
エポスカードのメリットとして、「マルコとマルオの7日間」と呼ばれる年4回の優待期間にエポスカードを使ってマルイやモディで買い物をすると、10%オフになるというものがあります。
また、全国10,000店舗以上のお店で優待を受けられます。
エポスカードの優待店舗は全国に約10,000店舗以上あります。飲食店、遊園地、旅行、美容院などさまざまなジャンルのお店で割引や特典を受けることができます。たとえば、サイゼリヤやすき家で5%オフになったり、東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンでチケットが安く買えたりします。（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
【メリット】家賃支払いにも利用可能
エポスカードが提供する「ROOMiD」という家賃保証サービスを利用し、エポスカードと提携している不動産会社や管理会社の物件を借りると、家賃をエポスカードで支払うことが可能です。
エポスカード家賃保証サービス「ROOM iD」とは、エポスカードが連帯保証人に代わって家賃等の保証をするサービス。エポスカードを利用して家賃や保証料を支払うと、200円ごとに1ポイント貯まります。毎月必ずまとまった額を支払わなければならないので、家賃にポイントが付くのはお得です。（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
【メリット】年会費無料ながら海外旅行傷害保険の補償が手厚い
エポスカードの海外旅行保険は自動付帯で、エポスカードを持っているだけで補償が適応されます。
補償内容は、死亡や後遺障害に対する基本保険金や、緊急医療費用などが含まれます。海外旅行中にケガや病気になった場合は、エポスカード海外旅行保険事故受付センターに連絡すれば、日本語でサポートを受けることもできます。
エポスカードの海外旅行保険の補償内容は以下の通りです。
| 補償内容 | 補償金額 |
| 傷害死亡・後遺傷害 | 最高500万円 |
| 傷害治療費用 | 200万円（1事故の限度額） |
| 疾病治療費用 | 270万円（1疾病の限度額） |
| 賠償責任 | 2,000万円（1事故の限度額） |
| 救援者費用等 | 100万円（1旅行中の・保険期間中の限度額） |
| 携行品損害 | 最大20万円（免責3,000円）（1旅行中・保険期間の限度額） |
【デメリット】家族カードがなく還元率も低め
エポスカードのポイント還元率は0.5%（200円につき1ポイント）。他のクレジットカードでは1%以上の還元率が多いので、エポスカードの還元率は比較的低いと言えます。
また、エポスカードは通常のカードでは家族カードに対応していません。ただし、エポスプラチナ・ゴールド会員の紹介で家族がエポスゴールドを年会費永年無料で申し込めるエポスファミリーゴールドというサービスがあります。エポスカードは、基本の還元率が低く家族カードもないので、「お得」かどうかは海外旅行によく行くとか、マイルの利用頻度などご自身の使い方によるでしょう。
エポスゴールドのインビテーションをもらう条件と特典
エポスカードの利用者にはゴールドカードへのインビテーションが届くことがあります。
（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
インビテーションが届くかどうかは個人の信用状況やカード会社の判断によります。インビテーションが届いた場合は、期限内に申し込むとエポスゴールドカードの年会費が永年無料になります。
インビテーションをもらうまでの道のりは、エポスカードのアプリで確認が可能です。
エポスカード会員はエポスアプリをダウンロードすると、ゴールドカードに招待されるまでの道のりを確認できます。（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
エポスゴールドカードの詳細と特典
エポスゴールドカードは、通常年会費5,000円が無料になる条件が緩く、海外旅行傷害保険の補償が手厚いというメリットがあります。特典・優待サービスはそのままに年会費の価格を抑えられます。一方で、還元率が低く、国内旅行傷害保険は付帯しないというデメリットもあります。
エポスゴールドカードの詳細は以下の通りです。
| 年会費(税込) | 5,000円(条件付きで無料) |
| 基本ポイント還元率 | 0.50% |
| 貯まるポイントの種類 | エポスポイント |
| 限度額 | 300万円 |
| 付帯保険 | 海外旅行保険 |
| 移行可能マイル | ANAマイル（1エポスポイント＝0.6マイル） JALマイル（1エポスポイント＝0.5マイル） |
| 追加カード | ETCカード 家族カード(エポスファミリーゴールド、紹介制) |
| スマホ決済 | Apple Pay Google Pay EPOS PAY PayPay 楽天ペイ d払い など |
| 締め日・支払日（口座引落し） | ・4日締め、翌月4日払い または ・27日締め、翌月27日払い |
インビテーションの有効期限
ゴールドカードへの申し込み期限は、インビテーションが届いた月の翌月末です。期限が過ぎた後にゴールドカードに登録する場合は、年会費が有料（税込5,000円）になります。
ただし、期限が過ぎても基準を満たしている場合には再度インビテーションが届く可能性が高いので、年会費を無料にしたい場合は、次のチャンスで登録しましょう。
エポスカードの審査基準・申し込み方法・必要書類
エポスカードの申し込み条件は、日本国内在住の18歳以上の人（高校生を除く）です。審査基準は公表されていませんが、マルイの主な利用者である20代～30代をターゲットにした流通系カードなので、銀行系カードと比べると審査基準は緩めと言われています。
申し込み方法はマルイの店頭で申し込む方法と、ネットから申し込む方法があります。必要な書類は、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類のみです。
学生やフリーターでも申し込める？
エポスカードの審査基準は比較的緩く、学生や専業主婦（主夫）、アルバイトやパート収入のフリーターでも審査に通過できるケースがあります。ただし、高校生は不可。18歳を迎えてもまだ高校生の場合は、高校卒業年度の3月31日を過ぎるまではエポスカードを作れないので注意してください。
エポスカードセンターで最短即日受け取り！必要な書類
マルイ店舗にあるエポスカードセンターで申し込むと、最短で即日カードを受け取り、利用することが可能です。
当日カード受け取り希望の場合、写真付きの本人確認書類が必要です。運転免許証やパスポートを持参し、エポスカードセンターへ行きましょう。審査をパスすれば約30分でカードが発行され、当日から利用可能です。（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
エポスカードセンターはマルイやアミュプラザに併設されており、四国を除く全国65カ所にあります。都内だと新宿のマルイ各店舗や渋谷モディにあります。（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
エポスカードへの申し込みがおすすめの人・おすすめしない人
エポスカードは、マルイで高いポイント還元が得られたり、海外旅行保険が自動で付帯したりするというメリットがあります。
エポスカードがおすすめの人は、マルイや優待店舗をよく利用する人や、海外旅行に行く機会が多い人。一方でおすすめしない人は「ポイントを効率よく貯めたい人」「海外旅行保険ではなく国内旅行保険が必要な人」。また電話勧誘などが苦手な方も、申し込みを避けるほうが良いでしょう。
エポスカードの安全性や申し込みについてよくある質問
エポスカードの安全性や申し込みについて、よくある質問をまとめました。
マルイでの買い物をしない場合は申し込むメリットが小さい？
エポスカードの海外旅行保険の補償の手厚さは、年会費無料のカードとしては突出しています。また、インビテーションが届けば、年会費無料でゴールドカードへランクアップが可能です。マルイで買い物をあまりしない人でも、このような点に魅力を感じる方にはメリットがあると言えます。
エポスポイントの使い道や有効期限は？
エポスポイントは、マルイの店舗や通販での精算時に1ポイント＝1円換算で利用できます。また、エポスVisaプリペイドカードに移行して、Visa加盟店でのショッピングに利用することも可能です。
エポスポイントは、その他にもエポスかんたん決済が使えるオンラインショップでの利用や、商品券やギフト券への交換、コラボしているアニメやキャラクターのオリジナルグッズと交換することが可能です。（画像引用元：エポスカード公式サイトより）
ポイントの有効期限は、ポイント加算日から2年間です。2012年4月1日より、ゴールド・プラチナカードのポイント有効期限は、無期限となりました。
エポスカードの支払日はいつ？
口座引落しの場合、毎月4日、または27日に、指定の預貯金口座から口座引落しにより支払うことになります。
まとめ
年会費永年無料や海外旅行保険が自動付帯、マルイでのお買い物がお得などさまざまなメリットがあるエポスカードです。また「好きなアニメやキャラクターとコラボしている」場合は特におすすめ。実際に筆者は『ちいかわ』バージョンが欲しくてエポスカードに申し込みしました。
好きなキャラクターデザインのカードを所持できるだけでなく、加入時にグッズがもらえたり、エポスポイントと交換することでのみ手に入れられるオリジナルグッズが多数用意されていたりするので、高い満足度を得られるでしょう。
※サムネイル画像は（Image:「エポスカード」公式サイトより引用）
監修日：2023年3月23日
