「デジタル商品券なら使いたい」約6割、紙商品券のメリットとデメリットとは【DP社調べ】

春は出会いと別れの季節だ。お祝いや餞別のギフトの定番といえば、商品券を思い浮かべる人も多いだろう。さまざまなものがデジタル化する昨今、紙が当たり前だった商品券もAmazonギフト券やQUOカードPayなどをはじめとする、スマホ内で完結するデジタル商品券が登場し、普及が進んでいる。今回は商品券のこれからについて考えてみたい。

浮かび上がる紙の商品券のデメリットとは

Digital Platformer 株式会社は2023年3月22日、デジタル商品券に関する調査を実施、結果を公表した。それによると、直近1年間での紙の商品券の利用率は61%、デジタル商品券の利用率は51.8%だった。紙の商品券の利用率の方が上回っているものの、半数以上の人がデジタル商品券も使ったと回答し、どちらも当たり前に使われていることがわかった。

紙とデジタル、どちらも当たり前に使われているようだ(「Digital Platformer 株式会社」調べ)

「紙とデジタル商品券のどちらを利用したいか」との質問には「デジタル商品券」が57.8%となり、過半数を上回る結果に。

デジタル商品券を支持する派は、普段からキャッシュレス決済やインターネットショッピングをよく利用する層と重なっていると考えられる(「Digital Platformer 株式会社」調べ)

また「今まで紙で提供されていた商品券がデジタル商品券に変わった場合に使いたくなるか」という人は59.2%にのぼった。

デジタル商品券の方がよいと回答した理由で多かったのが、紙の商品券は「持ち運ぶ際にかさばる」「端数の釣り銭が受け取れない」などで、紙の商品券のデメリットがそのまま浮かび上がる形になった。また「インターネッとショッピングでは使えない」という現代ならではの理由も印象的だ。

デジタル商品券のメリットは、財布に入れて持ち運ぶ必要がないことがあがった。普段からキャッシュレス決済を中心に生活している人のなかには、スマホひとつで外出し、財布を持ち歩かないという人もいる。そのような場合でも、気軽に商品券を使えるのは、デジタルならではのメリットだろう。

同年代ならデジタル、目上なら紙、と贈る相手によって使いわける人も

どちらをもらったら嬉しいかへの設問に対して、現時点では紙派とデジタル派が拮抗し、まさに今が過渡期という時代の流れを感じる(「Digital Platformer 株式会社」調べ)

一方で、もらう側として「どちらをもらったら嬉しいか」との問いに対しては、紙の商品券派が49.6%、デジタル商品券派が50.4%と拮抗する結果に。デジタル商品券は、スマホ決済のときも忘れずに使える、残金の把握がしやすいという意見があがった。また、贈る際の決済が便利、郵送の必要がないので手軽に贈ることができるなど、贈る側のメリットも多い。それに対し、紙の商品券を選んだ理由としては、セキュリティ面の懸念、その商品券を使うためにアプリのダウンロードが必要な場合のわずらわしさなどの声が上がった。

また、贈る側としては、同世代の友人や職場の後輩に対しては手軽に贈れるデジタル商品券、デジタルに抵抗のある目上の人や年配者には紙の商品券と使いわけるという人も多いようだ。

地域活性化のためのプレミアム付商品券もデジタルでの発行が増えている。今後、キャッシュレス決済はますます普及するにつれ、商品券のデジタル化も進むだろう。しかし、一番大切なのは、商品券を贈る際に紙とデジタルのどちらがよいかを確認する気遣いなのかもしれない。

出典元:【Digital Platformer株式会社/PR TIMES

※サムネイル画像は(Image:​「三井住友カード」公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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