ゆうちょ銀行の利用者でも「JPバンクカード」というクレジットカードを知らない方も多いのではないでしょうか。「JPバンクカード」はゆうちょ銀行発行のクレジットカードで、銀行のカードと一体型。タッチ決済やスマホ決済にも対応しており、便利なカードです。
この記事ではJPバンクカードの種類や特徴、年会費や審査、メリットとデメリットなどを徹底解説します。とくにゆうちょ銀行の利用者の方は、ぜひチェックしてみてください。
JPバンクカードはゆうちょ銀行発のクレジットカード
JPバンクカードとは、ゆうちょ銀行が発行するクレジットカードの総称。選択できるクレジットカードブランドはVISA、マスターカード、JCBがあります。
クレジットカードと銀行のカードが一体型になった便利さ
JPバンクカードは、クレジットカードと銀行のキャッシュカードが一体になっています。
JPバンクカードの種類と特徴
JPバンクカードには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ選べるクレジットカードブランドやクレジットカード単体型にできるかが異なります。
(画像引用元:ゆうちょ銀行公式サイト)
JPバンクカードの種類 | 利用できるクレジットカードブランド | 申込対象者 |
一般カード | VISA、MasterCard、JCB | 【VISA/MasterCardブランド】 高校生を除く満18歳以上で本人・配偶者に安定収入がある人 【JCBブランド】 満18歳以上で本人または配偶者に安定収入がある人または、高校生を除く満18歳以上の学生 |
ゴールドカード | VISA、MasterCard、JCB | 【VISA/MasterCardブランド】 満25歳以上で安定収入がある人(家族会員は満18歳以上) 【JCBブランド】 満20歳以上で安定収入がある人(家族会員は満18歳以上) |
ALente(アレンテ) | VISA | 高校生を除く満18歳以上、29歳以下の人(家族会員は満18歳以上) |
EXTAGE(エクステージ) | JCB | 満18歳以上29歳以下で、本人または配偶者に安定収入がある人 または、高校生を除く満18歳以上29歳以下で学生(家族会員は満18歳以上) |
Apple Pay・Google Payなどスマホ決済にも対応
JPバンクカードはApple PayやGoogle Payなどスマホ決済に対応しており、電子マネーのiDも発行可能。「iD」とは、スマートフォンやICチップ付きのカードでタッチするだけで支払いができる電子マネーのことです。
JPバンクカードの審査は厳しい?申し込み方法や必要書類
JPバンクカードの審査は信販会社とゆうちょ銀行の双方で行われるため、信販会社のクレジットカードよりも厳しいと言われています。
その中でもJPバンクカードの中でもゴールドカードは、申込対象者が25歳以上もしくは20歳以上で、そして安定した収入が必要。もっとも審査基準が厳しいカードといえます。
なお、ゆうちょの総合口座およびキャッシュカードを持っていることは、申し込みの必須条件。審査の際にこの点は優遇されません。
申し込み方法や必要書類について
JPバンクカードの申し込み方法はインターネット申し込みと店頭申し込みがあります。
なお、ゆうちょの総合口座およびキャッシュカードを持っていない方は、JPバンクカードを申し込むことができません。ゆうちょ総合口座開設の手続き後に、改めてJPバンクカードへ申し込む必要があります。口座開設には、運転免許証などの本人確認書類、お届け印が必要です。
JPバンクカードの年会費やポイント、還元率について
JPバンクカードの年会費やポイント、還元率についてカード種別ごとにまとめました。
カード名 | ブランド | カード発行形態 | 年会費(税込) | ポイント還元 | 入会資格 |
JP BANK VISAカード ALente(アレンテ) | VISA | キャッシュカード一体型 | 初年度:無料 翌年度以降:1,375円 |
1,000円ごとに1ポイント | 満18歳~29歳の方限定(高校生不可) |
JP BANK VISAカード/マスターカード(一般カード) | VISA、MasterCard | ・キャッシュカード一体型 ・クレジットカード単体型 |
初年度:無料 翌年度以降:1,375円 |
1,000円ごとに1ポイント | 満18歳以上(高校生不可) |
JP BANK VISAカード/マスターカード ゴールド | VISA、MasterCard | ・キャッシュカード一体型 ・クレジットカード単体型 |
11,000円 | 1,000円ごとに2ポイント | 満25歳以上で安定した収入のある人 |
JP BANK JCB カード EXTAGE(エクステージ) | JCB | キャッシュカード一体型 | 新規入会後5年間年会費無料 ※初回更新時までに退会した場合、カード発行手数料2,200円がかかる |
1,000円ごとに1ポイント | ・満18歳~29歳以下で本人・配偶者に安定収入がある人 ・満18歳以上29歳以下の学生(高校生不可) |
JP BANK JCB カード | JCB | キャッシュカード一体型 | 初年度:無料 翌年度以降:1,375円 |
1,000円ごとに1ポイント | ・満18歳以上で本人・配偶者に安定収入がある人 ・満18歳以上の学生(高校生不可) |
JP BANK JCB カード ゴールド | JCB | キャッシュカード一体型 | 11,000円 | 1,000円ごとに2ポイント | 満20歳以上で安定収入がある人 |
なお、「JP BANK VISAカード ALente」や「一般カード」では翌年以降年会費が1,375円かかりますが、直近1年間の買物累計回数が1回以上で、入会翌年度も年会費が無料になります。
また、ポイント還元率については利用金額に応じてボーナスポイントが付与されるなど、カードによってさまざまなキャンペーンが行われています。
JPバンクカードのメリットとデメリットを比較
JPバンクカードのメリットとデメリットを比較しました。
メリット:セキュリティが高くカードを1枚にまとめられる
JPバンクカードはICチップ搭載のクレジットカードのため、セキュリティ面でも安心。また、「JP BANK カード WEB安心サービス」という補償制度があり、不正被害に遭っても届出日から60日前にさかのぼって100万円を限度に補償されます。
さらに先述した通り、キャッシュカードとクレジットカード一体型のカードを発行すれば、財布の省スペースに役立ちます。
デメリット:ポイント還元率や年会費
クレジットカードのポイント還元率は、一般的に0.5%~1.0%程度が平均的な還元率であり、1.0%以上が高還元率と言われます。JPバンクカードのポイント還元率は比較的低め。
また、一般カードは年会費を無料にするハードルが低いものの、ゴールドカードは利用額に応じて年会費が安くなっても無料にはできません。
JPバンクカードを解約する方法と注意点
JPバンクカードを解約する場合は、ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口(簡易郵便局を除く)での手続きが必要です。郵送や電話での手続きはできません。
解約の際に窓口に持参する必要書類は以下の通りです。
・JP BANK カード
・通帳(ゆうちょダイレクト+利用者で、単体型カードの利用者は併せてキャッシュカードも)
・お届け印
・本人確認書類
なお「JP BANK JCB カード EXTAGE」を利用している場合、入会から5年経過後までに解約すると、カード発行手数料として2,200円(税込)がかかるので注意してください。
JPバンクカードを再発行する方法と手数料、再発行時の注意点について
JPバンクカードを紛失した場合や盗難に遭った場合は、再発行できます。まずは電話またはWebの「紛失盗難受付」へ連絡し、カード停止の手続きを行いましょう。
JPバンクカードの再発行は、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口(簡易郵便局を除く)にて手続きが必要です。カードの停止が済んでいる場合、Webからも再発行の手続きができます。
再発行手数料は本会員カードの場合、ゴールドカードなら無料、一般カード、ALente、EXTAGEは1,100円かかります。
停止手続きをした後は、カードが発見された場合でも、停止の解除を行うことはできないので注意しましょう。
まとめ
今回はゆうちょ銀行が発行するクレジットカード「JPバンクカード」について解説しました。一般カードなら初年度の年会費無料でポイントが貯まり、キャッシュカードと一体型でタッチ決済もできる上、 最大10,000円のキャッシュバックや還元率アップなどお得なキャンペーンも開催中です。ゆうちょの総合口座を持っている人には、ぜひ一度検討してもらいたいクレジットカードです。
※サムネイル画像は(Image:「ゆうちょ銀行」公式サイトより引用)