【完全ガイド】ブラックカードの年収基準はいくら?日本で手に入るカードと招待条件

ブラックカードといえば、高い年収や大きな資産を持つ人が持つことができる限定カードとして知られています。しかし、具体的な年収基準や招待条件はカード会社によって異なり、一般的には非公開。

そこで、この記事では日本で手に入るブラックカードと、招待条件について紹介します。ブラックカードを手に入れたい人や興味のある人は必見の完全ガイドです。

ブラックカードとは?

ブラックカードとは、限定的な特典やサービスを提供するクレジットカードのこと。高い年会費が必要な場合な一方、一般的なクレジットカードよりも充実した特典や価値の高いサービスに期待できます。

最高峰のランクを誇る招待制カード

一般的なクレジットカードは自ら申し込むのに対し、ブラックカードは基本的には招待制。高いステータスを維持している人のみが所持できる最高峰のランクのカクレジットカードです。

高額な入会金や年会費が必要となる代わりに「各地の空港やレストランなどでVIP待遇を受けられる」などの特典があります。

ブラックカードはゴールドカードやプラチナカードのさらにに上のステータス。招待(インビテーション)はクレジットカードの過去の利用実績や年収水準などの一定の基準を満たした人に対してのみ発行されます

ブラックカードのインビテーション条件とは

ブラックカードは「優良顧客向けの特別なもの」として発行されるため、招待(インビテーション)は利用金額の高さが重視されていると言われています。

つまり、年間のカード利用金額が多いほど、招待の可能性は高まるということ。目安としては最低でも年間利用額300万円と言われます。ただし、アメックス・センチュリオンは年間利用額2500万円とも言われ、カード会社によってインビテーション条件は異なります。

ブラックカード発行前には、利用している店舗の傾向や支払い方法なども考慮され「上位カードにふさわしい人物であるか」が総合的に判断されます。JCBのクレジットカードを例に、ステータスについてより詳しく見てみましょう。

たとえばブラックカードの1つであるJCB ザ・クラスはプラチナカードである「JCB プラチナ」の上位のカードに当たります。よってJCBプラチナを「利用金額」「上位カードに相応しい使い方」などを意識した上で継続的に利用する必要があります

(画像引用元: JCB公式サイト

カード会社によっては、ブラックカードだけでなくプラチナカードも招待制になっている場合も。ブラックカードのインビテーションを目指すときは、プラチナカードの入手方法もチェックしておきましょう。

ブラックカードの招待を受けられる年収の目安はいくら?

ブラックカードのインビテーションを受けられる年収の目安は「2000万円」と言われます。しかし、実際には年収のほか、勤務先・資産・社会的信用度など、収入以外の要素も審査に加わります。

たとえば、芸能人は収入が不安定になりがちな職種。住宅ローンなども通りにくいと言われていますが、国民的な知名度がある場合や、店舗経営や資産運用で多額の資産を所持していれば、ブラックカードの所持も不可能ではありません。

ブラックカードに関心があっても、インビテーションされない場合は、プラチナカードに申し込んで利用実績を積むと良いでしょう。

日本で手に入るブラックカードの例

日本で入手可能なブラックカードの一例として、以下のカードをご紹介します。

・アメックスセンチュリオン
・JCB ザ・クラス
・楽天ブラックカード

世界最高峰のブラックカード「アメックスセンチュリオン」

アメリカン・エキスプレスの最高級カードであるセンチュリオンは、世界で最も希少なブラックカードの1つ。招待された者のみが所持できる非常に高いステータスを持つカードです。

アメックス・センチュリオンについては、公式サイトでも詳細が明らかになっていません。しかし、ワンランク下のプラチナ・カードでも24時間365日のコンシェルジュサービスを利用でき、さまざまなホテルでVIPプログラムを利用可能。最上級のアメックス・センチュリオンは、さらにハイグレードなサービスが準備されていることでしょう

(画像引用元:Forbes

アメックス・センチュリオンを手に入れるためには、アメックス社から招待状が必須。そのためには「通算利用額1億円以上」といった条件を満たす必要があるといわれています。

条件を満たされインビテーションが届いた後は、アメックス社に連絡して入会手続きを行います。2023年4月現在、入会金は55万円、年会費は55万円といわれており、日本で発行されるクレジットカードの中でも最高額です。

なおアメックス・センチュリオンは公式ウェブサイトにその存在が記載されておらず、シークレット性も高いカードです。アメックス・センチュリオンの詳細はこちらの記事を参考にしてください。

国内最高峰のブラックカード「JCB ザ・クラス」

「JCB THE CLASS」は、JCBが提供する、日本で唯一の国際カードブランド。ブラックカードは JCBゴールドやJCBゴールド ザ・プレミア、JCBプラチナなど、ゴールドランク以上のJCBカードを保有している方にインビテーションが届くと言われています。

JCB ザ・クラスは、コンシェルジュサービスや航空ラウンジ使用権のほか、旅行中は最高1億円の補償がついた旅行傷害保険も利用可能。スマホの保険まで付属しており、JCB ザ・クラス利用者への細やかな気配りが伺えます

(画像引用元:JCB THR CLASS公式サイト(一部編集部にて画像加工))

JCB ザ・クラスの概要は以下の通りです。

年会費 55,000円(税込)
利用限度額 年収・信用情報によって異なる
付与されるポイント OkiDokiポイント
ポイント還元率 0.50%(1ポイント=5円換算時)
ショッピング保険 国内外ともに最大500万円
旅行保険 国内外ともに最大1億円
申し込み条件 ・JCBプレミアムカード(JCBプラチナ、JCBゴールド ザ・プレミア、JCBゴールド)利用者であること
・一定の条件を満たしていること

高いポイント還元率とステータス性を併せ持つ「楽天ブラックカード」

楽天ブラックカードは、ステータス性と優れたポイント還元率が魅力の最上位カード。ブラックカードとしては年会費が安く、他のカードとの2枚持ちも無理なくできる点が嬉しいポイントです。

楽天ブラックカードはキャッシュカードとしての利用金額はもちろん、楽天市場を含む楽天グループ各サービスの利用状況が重視されます。ポイント獲得数が多いユーザーが有利と言われています

(画像引用元:楽天公式サイト

楽天ブラックカードの概要は以下の通りです。

名称 楽天ブラックカード
カードの種類 ブラック
年会費 3万3,000円(税込)
付与されるポイント 楽天ポイント
還元率 1%
ブランド MasterCard・Amex・VISA・JCB
申し込み条件 インビテーション制

インビテーション条件などについてはこちらの記事で詳しく解説しています。楽天ブラックカードを入手するには、ワンランク下のカードである「楽天プレミアムカード」の利用実績を積むことが非常に重要です。

前述の通り、ブラックカードは「インビテーション条件を満たした人にのみ招待が届き、発行できる」ものです。つまり招待条件を満たすべく、ブラックカードに次ぐステータスのカードで利用実績を積む必要があるということ。

そこで一般的にブラックカードに次ぐステータスの高さを誇る「プラチナカード」も2種紹介します。

メタル製のカードデザインがステータス性抜群の「アメックスプラチナ」

アメリカンエキスプレスから発行されている「アメックスプラチナ」は、高級感あふれるメタル製のカードデザインが特徴的。

ブラックカードと同様に、高い年収や大きな資産を持つ人を対象とした限定カードであり、年会費も高額。しかし、ブラックカードに負けず劣らずの高級感あふれるサービスを受けられ、ステータス性が高いとされています。

プラチナ・カードは、年会費14万3000円と高額。インビテーションは、アメックスの信頼を得なければ受けられません。なお、アメックスでは、利用者ごとに利用可能枠を設定しており、カードの使い方も重視されると言われています。信頼を得るには、アメックスが理想とする「上質な使い方」を意識してプラチナ・カードを使うと良いでしょう

(画像引用元:AMERICAN EXPRESS公式サイト

「アメックスプラチナ」の概要は以下の通りです。

・年会費:143,000円
・ポイント還元率:1%
・申し込み条件:満20歳以上、かつ正社員または安定収入があること(学生は不可)

なお、ポイントは加盟店によって「200円=1ポイント」となることもあります。「アメックスプラチナ」への申し込みにはインビテーションの必要がないものの、入会特典を受けるためには「入会後3カ月以内」で150万円のカード利用をする必要があります。

つまり「アメックスプラチナ」に申し込むには、相応の支払い能力が必要ということ。ブラックカードほどではないにしろ、一定以上の収入が必須でしょう。

豊富なサービスとステータス性が魅力の「JCBプラチナ」

JCBプラチナカードは、高いステータスと豊富なサービスが魅力で「JCB ザ・クラス」へのランクアップを目指す方におすすめ。

JCBプラチナカードは年会費は27,500円と控えめ価格。しかし、優遇はプラチナカードならではの上質さがあり、コストパフォーマンスがいいといえます

(画像引用元:JCB公式サイト

「JCBプラチナ」の概要は以下の通りです。

・年会費:27,500円
・ポイント還元率:0.5%(1ポイント5円換算時)
・申し込み条件:満25歳以上かつ安定継続収入があること(学生は不可)

「JCBプラチナ」は「アメックスプラチナ」と比べて年会費が安い反面、25歳以上でなければ申し込めない点に注意。ポイント還元率は「アメックスプラチナ」の約半分ですが、優待店であれば20倍になるため、十分なお得感があると言えるでしょう。

ブラックカードの年会費の目安

ブラックカードの年会費は、一般的に5万円~15万円前後。安価なブラックカードでも3万円~5万円の年会費が必要です。年会費が安い順のブラックカード一覧表を見てみましょう。

カード名 年会費(税込) 家族会員・年会費(税込)
楽天ブラックカード 33,000円 無料(2名まで)
JCB ザ・クラス 55,000円 無料(8名まで)
ラグジュアリーカード ブラック 110,000円 1名につき27,500円
スルガ VISA INFINITEカード 132,000円 無料
ダイナースカード プレミアムカード 143,000円 無料
AMERICAN EXPRESS センチュリオン・カード 385,000円 無料

具体的な金額はカード会社によって異なり、年会費以外にも入会費や維持費が必要な場合があります。ただし、ブラックカードは高い年収や大きな資産を持つ人向けの限定カードであるため、年会費が高額なのは当然でしょう。カード会社からの招待状を受け取った場合は、年会費やその他の費用についても事前に確認すると安心です。

ブラックカードのサービス内容

ブラックカードのサービス内容の一例をご紹介します。

24時間365日対応のコンシェルジュや空港ラウンジやプライオリティパスの無料利用、 ラグジュアリーホテルの優待、カード付帯保険など、海外旅行をサポートしてくれるサービスが多くあります

24時間365日対応のコンシェルジュ

ブラックカード会員は、24時間365日対応のコンシェルジュサービスを利用できます。具体的には、旅行やレストラン予約などあらゆる面でのサポートです。上記以外にもプレゼントの手配など、さまざまなニーズに応じたサポートが提供されます。

空港ラウンジやプライオリティパスの無料利用

ブラックカード会員は、世界中の空港ラウンジやプライオリティ・パスを無料で利用でき、快適な空港滞在を楽しめます。飛行機やホテルでは、ファーストクラスやホテルのスイートルームへのアップグレードといった特典が利用可能です。

ラグジュアリーホテルの優待

ブラックカード会員は、ラグジュアリーホテルでの優待サービスを利用できます。たとえば、特別なプロモーションレート、アップグレード、レイトチェックアウト、無料の朝食、スパトリートメントなどの特典です。ホテル内のレストランやバーでの割引料金が適用されたり、旅館では食事に料理が追加されたりする場合もあります。

カード付帯保険が充実している

ブラックカードは海外旅行保険が提供されるほか、ショッピング保険もあるなど、カード付帯保険が充実しています。たとえば航空会社に預けていたスーツケースが破損した場合も、カード付帯保険が補償してくれます。

利用限度額の上限が無いケースも

通常のクレジットカードは、利用上限が定められているのが一般的。一方でブラックカードはラグジュアリー層向けのカードであり、利用限度は大幅に引き上げられ、カードによっては利用上限がない場合も。なお、ブラックカードの利用上限は一律ではなく、所有者の年収や利用状況によって決まると言われています。

ブラックカードに関するよくある質問

インビテーションの条件やデメリットなど、ブラックカードに関するよくある疑問と答えを紹介します。

ブラックカードのインビテーションを受けられる年齢や職業の基準はある?

ブラックカードのインビテーションに、年齢や職業の指定はありません。前述した通り、ブラックカードに招待されるには年収の高さや資産の大きさが基準となります。また最高峰のステータスに相応しい「使い方」をしているかも重要です。クレジットカード会社が想定する上質なライフスタイルを意識してカードを使えば、インビテーションを受けられる可能性が上がるでしょう。

ブラックカードに相当する「ブラックカード以外のカード」はある?

ブラックカードは、高い年収や大きな資産を持つ人に限定的に発行されるカードであり、他のカードと比較するのは困難。強いて挙げるのであれば、プラチナカードやゴールドカードは、ブラックカードと同様に、高い年収や大きな資産を持つ人向けのカードです。

ブラックカードにデメリットはある?

ブラックカードは年会費が非常に高額なこと、招待制で自分で申し込めないのがデメリットです。

中には楽天ブラックカードのように、招待が無くとも「突撃」で自ら申請できるものもあります。しかし審査落ちする可能性が極めて高く、信用情報機関に「審査落ち」の記録が残ってしまうリスクも。「突撃」は最終手段と割り切り、利用実績を重ねながらインビテーションを待つのがおすすめです。

ブラックカードの年収|まとめ

ブラックカードは、高い年収や大きな資産を持つ人に対して限定的に発行されるカードです。しかし、招待制を採用しており、自ら申し込むのは非現実的。加えて高額な年会費の支払いや、利用上限が無い場合の「使いすぎ」にも注意が必要でしょう。

一方で、ブラックカードと同様に高い年収や大きな資産を持つ人向けのカードとして、プラチナカードやゴールドカードなどがあります。ブラックカードを将来的に手に入れたい場合は、まずはプラチナカードやゴールドカードなどで利用実績を積むようにしましょう。

※サムネイル画像は(Image:​「JCB THR CLASS」公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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