【総まとめ】お金を増やす4つの基本とメリット・デメリット、おすすめの増やし方

原材料の価格高騰や円安の影響で物価は上昇しているものの、賃金がなかなか上がらない今の状況下でも、少しでもお金を増やしていきたいですよね。

本記事ではお金を増やす基本として「労働収入」「権利収入」「投資」「節約」の4つの方法とそのメリット・デメリット、おすすめの増やし方などをまとめて解説します。

【目次】

お金を増やすには何が必要なのか
【1】労働収入でお金を増やす方法
【2】権利収入でお金を増やす方法
【3】投資で収入を増やす
【4】節約で生活コストを下げる
それぞれの方法で注意すべき点
労働収入、権利収入、節約、投資のメリット・デメリット
よくある質問とその回答
結論:自分に合ったお金の増やし方を見つけることが最も重要

お金を増やすには何が必要なのか

具体的にお金を増やす方法に取り組む前に、お金を増やすために必要な以下のポイントを解説します。

・自分の目標と期間を明確に設定する
・4つの手法:労働収入、権利収入、投資、節約を理解する

自分の目標と期間を明確に設定する

まず、自分のお金を増やす目標と期間を明確に設定することが大切です。

自分の目標と期間を明確に設定する

目標と期間は自分のライフスタイルや希望に合わせて設定しましょう。たとえば短期的な目標として、日常の生活費に余裕を持たせたい場合は「流動性」を重視。つまり、定期預金や債券への投資などは向きません。中長期的に将来の安定した生活を目指すために貯金を増やしたい場合は、具体的な金額や期間を定めた上で、具体的に増やす方法を考えていく必要があります

4つの手法:労働収入、権利収入、投資、節約を理解する

お金を増やすためには、主に「労働収入」「権利収入」「投資」「節約」4通りの手法があります。4通りの手法のうち、直接的にお金を増やしやすいのは「節約」以外の3通り。

一つ目は「労働収入」です。昇進や手当の増加を目指したり、副業で追加収入を得たりする手法が考えられます。
二つ目は「権利収入」です。たとえば印税や特許を持つことで、継続的な収入を得ることが可能です。
三つ目は「投資」です。株式投資や債券、FX、暗号資産、投資信託・ETFなど、さまざまな投資手法があります。

4つの手法:労働収入、権利収入、投資、節約を理解する

労働収入は「時間をお金に変える」「能力をお金に変える」の2通りに分けられ、前者は従業員、後者は自営業や士業が該当します。権利収入は「権利を管理することによる収入」で、印税収入や特許収入が該当します。投資収入は「お金に働いてもらう」ことによる収入で、株式投資の配当金や売却益などが該当します。なお、債権の取引や不動産投資などに関する収入は権利収入にも該当しますが、投資商品を通じた収益については、今回は「投資収入」に分類します

この他には、節約もお金を増やす方法の一つです。家計簿を活用して無駄な出費を見直し、ポイントを利用して出費を抑えることができます。

【1】労働収入でお金を増やす方法

お金を増やす方法として、まず多くの人が行う手法が「労働収入」でしょう。ただし、労働収入は「自分の時間や労働力を販売している」ため、時間や体力は有限であり、収入の増加には一定の限度があります。

【1】労働収入でお金を増やす方法

昇進による給与の増加や副業収入でも目標額に届かない場合には、労働収入はある程度高い水準を保ちながらも「権利収入を増やす」方向にシフトしていくことも大事です

昇進や手当の増加を目指す

労働収入を増やすためには、昇進や手当の増加を目指すことが有効です。自分の仕事において成果を上げ、会社の業績に貢献することで昇進のチャンスをつかむことができます。また、資格を取得することでスキルアップし、資格手当などの増加を図ることも可能です。

転職や独立を検討する

労働収入を増やすためには、現在の職場ではなく他の会社での就業や、独立を検討する方法もあります。他の会社での求人情報をチェックし、自分のスキルや経験を活かせる職場を探してみましょう。また、独立を考える場合は、事業計画をしっかり立てることが重要です。

副業で追加収入を得る

副業を行うことも有効です。自分の得意なスキルや趣味を活かして、副業で追加収入を得ることができます。クラウドソーシングでの案件の受託や、趣味を生かしたハンドメイド作品の販売など、様々な選択肢があります。副業を行う際には、自分の本業とのバランスを考えながら計画的に取り組みましょう。

【2】権利収入でお金を増やす方法

権利収入とは、自分が持っている権利に基づいて得る収入のことです。

【2】権利収入でお金を増やす方法

例えば、自分が作成したキャラクターや楽曲の著作権などの知的財産権を持っていて、その権利に基づきライセンス収入や使用料を得た場合、その収入は「権利収入」に当たります。この他にも、YouTube動画からの広告収入は「自分が制作者である動画に対する広告収入」なので、権利収入の一種です

広告収入を得る

一番身近な権利収入は「広告収入」でしょう。ブログやSNS、YouTubeなどにコンテンツをアップロードし、自分のコンテンツの「広告枠」への掲載の権利を売ることで収益を上げることができます。

印税や特許で継続的な収入を得る

印税や特許は、自分の知的財産を活用して継続的な収入を得る方法です。作家や音楽家としての著作権や特許を持っている場合は、それをライセンスや販売によって利益を上げることができます。自分の得意分野や専門知識を活かし、知的財産を管理することで安定した権利収入を得ることができます。

【3】投資で収入を増やす

投資とは、利益を見込んで自己資金を投じることです。例えば、利益が出ることを期待して、投資信託や株式などを購入することが投資にあたります。

【3】投資で収入を増やす1

預貯金も厳密には一定の金利が付くため、投資の一種ではあります。しかし、日本の銀行預金の金利は、定期預金の金利であっても年0.002%前後とほぼ金利がつかない低額な利息率にとどまり、投資としての意味は無いに等しいです。「大きく増やしたい」場合は預貯金ではなく、株式や債権への投資をするのは一つの案です

【3】投資で収入を増やす2

投資はリターンとリスクを比較し、得たいリターンに対するリスク許容度を慎重に検討する必要があります。また「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の格言があるように、投資先は分散することも大切です。たとえば「日本の債券」と「REIT」と「日本株」などに分散投資することをおすすめします

代表的な投資手法は以下の通り。なお、おすすめの資産運用の方法については、こちらの記事でも詳しく触れています。併せて参考にしてください

株式投資

株式投資とは、企業の株式を購入し、配当金や売却益を狙って資産を増やすことです。株式投資にはリスクが伴いますが、長期的な視点で適切な銘柄を選び、市場の変動に柔軟に対応することで収益を上げることができます。

債券

債券は国や会社が発行する債務証券です。債券を購入することで「お金を貸す」という形で利益を得ることができます。債券には定期的な利息収入や償還時の元本回収があり、安定した収入を得ることができます。ただし、発行主体の信用力や金利の変動に注意しながら、債券を選択する必要があります。

FX

FX(外国為替証拠金取引)は、通貨の取引によって利益を得る投資手法です。為替相場の変動を予測し、適切なタイミングで取引を行うことで収益を上げることができます。しかし、為替相場は予測困難な要素も含んでおり、リスクが高い投資手法であるため注意が必要です。

暗号資産

暗号資産とは、ブロックチェーン技術を用いた電子的な通貨のことです。暗号化技術によって、取引の安全性が高く、中央集権的な管理が不要であるため、世界中で注目されています。

暗号資産

暗号資産(仮想通貨)は、代表的なものにビットコインやイーサリアムがあります。暗号資産は価格の値動きが大きく、短期間での利益を狙うことができます。しかし、価格の変動リスクも高いため、慎重な取引が求められます。適切な情報収集や分散投資を行うことで、暗号資産を活用した投資による収益を得ることができます

投資信託・ETF

投資信託もETFも、どちらも投資信託ですが上場しているか上場していないかといった違いがあります。投資信託は運用会社が指定した金融機関でのみ取り扱っていますが、ETFは証券取引所で株式と同じように売買できるようにしたものです。

投資信託・ETF

投資信託とは、専門家が資金をまとめて運用する仕組みです。少額から投資できるため、気軽に参加できます。投資信託は複数の銘柄を組み合わせたポートフォリオを持つため、分散投資が可能です。また、ETF(上場投資信託)は取引所で売買が可能であり、個別の銘柄に投資もできます。投資信託やETFを選択することで、専門家の知識や経験を活用して資産を増やすことができます

不動産投資

不動産投資とは、不動産を購入し、その不動産を貸し出すことで、家賃収入を得ることを主に目的とした投資です。

不動産投資

不動産投資は、不動産を購入し、家賃収入や売却益を得る投資手法です。人気エリアの物件や需要の高い物件を選ぶことで安定した収益を得ることができます。ただし、空室リスクや自然災害リスク、地価下落リスクなどに注意が必要です。不動産投資は長期的な視点での運用が求められ、物件選びや管理などの専門知識も必要となります

金(きん)は価値が安定しており、経済の変動や不安定な状況に対する避難先としての役割を果たします。金を保有することで、金の価格が上昇した際に利益を得ることができます。ただし、金は利息や配当を得ることはできないため、価格の変動による売却タイミングが重要です。

外貨預金

外貨預金は外国の通貨で預金し、利息収入を得る投資手法です。日本の低金利に比べ、他の国の通貨で預金することで利回りを上げることができます。ただし、為替リスクや経済情勢の変動によるリスクも存在するため、注意が必要です。

REIT

REITは不動産投資に特化した投資信託の一種です。少額から投資できるため、手軽に不動産に投資ができます。不動産の収益を分配利回りとして受け取ることができるため、定期的な収入を得ることができます。専門家が不動産投資を行ってくれるため、知識や経験がなくても投資できるメリットがあります。

【4】節約で生活コストを下げる

お金を増やすというと、収入を増やす方法がまず浮かびますが、支出を減らすことも重要です。お金を増やす方法として、節約して支出を減らし、生活コストを下げる方法もあります。

家計簿を活用し、無駄な出費を見直す

家計簿を活用し、自分の支出を把握することで無駄な出費を見直しましょう。無駄遣いを減らすだけでなく、定期的な家計の見直しや支出の見直しも重要です。食費や光熱費、交通費など、毎日の生活コストを見直すことで、貯金や投資に回せる余裕を生み出すことができます。

ポイントを利用して出費を抑える

ポイントを上手に活用することも節約の一環として有効です。クレジットカードやポイントカードを使って、ポイントを貯めることで商品の割引やサービスの利用ができます。また、キャッシュバックサイトやポイントサイトを活用してオンラインショッピングをすることで、ポイントを獲得もできます。ポイントを積極的に利用することで出費を抑え、お金を増やすことができます。

それぞれの方法で注意すべき点

今回紹介したお金を増やす方法で注意すべき点をまとめました。

自分に合った方法を選択する

お金を増やすためには、自分に合った方法を選択することが重要です。自分の目標やリスク許容度、知識や経験に基づいて、労働収入、権利収入、節約、投資などの手法を選びましょう。自分に合った方法で取り組むことで、長期的な成功や安定した収益を得ることができます。

リスクを理解し、できればローンや借金は避ける

お金を増やす方法にはリスクがつきものです。とくに投資の場合、市場変動やリスク要素によって、お金を増やすどころか損失を出し減らす可能性があります。リスクを理解し、慎重に取り組むことが重要です。また、ローンなどを利用する場合は返済能力や金利に注意し、適切な計画を立てることが必要です。

確定申告を忘れない

投資などで収益を得た場合は、確定申告を忘れずに行うことが重要です。申告書の提出を行わないと、税務署から指導や調査を受け、追徴課税が課されることもあります。また、税金の還付や控除を受けるためにも、確定申告は欠かさずに行いましょう。

労働収入、権利収入、節約、投資のメリット・デメリット

今回お金を増やす方法として紹介した手法それぞれのメリット、デメリットを解説します。ぜひ自分に合った方法を選択する際に参考にしてください。

労働収入のメリット・デメリット

労働収入のメリットは、確実性があることです。働いた分の時間が、そのまま対価として払われるので「どのくらい働けば〇〇円の収入が得られる」という目算が立てられます。すぐにでも収入が欲しい、単純労働で働きたい、安定した収入を確保したいなどの場合に向いています。
一方、デメリットは、時間が並行して奪われてしまうこと、時間は有限であり収入を増やすにも限度があることです。

権利収入のメリット・デメリット

権利収入のメリットは、一度権利を作ってしまえば、たとえ働けなくなっても収入が続くということです。また、権利収入を安定して得られるようになることで、早期に仕事をリタイアすることや、自分の趣味や家族のために時間を使えるようにもなるでしょう。
一方、デメリットは、権利収入が発生するまでに比較的長い時間がかかること、権利の消失や価値の低下によって収入が減少する可能性があることです。

投資のメリット・デメリット

投資のメリットは、労働収入のように自身の時間を提供することなく資産を増やすことが可能である点です。また、投資によって得られる利益は、労働収入に比べて税金が安くなる傾向があります。
一方、デメリットは、投資にはリスクが伴うことです。投資先の企業や市場の状況によっては、損失を被る可能性もあります。

節約のメリット・デメリット

節約のメリットは、現在の収入を維持したままでもお金を貯めることができる点です。また、節約によって、自分自身のお金の使い方を見直すことができるのも大きなメリットです。
一方、節約によって生活が制限されたり、ストレスを感じるたりする場合がありうるデメリットがあります。

よくある質問とその回答

お金を増やす方法についてよくある質問をまとめました。

保険でお金を増やせるか?

保険はリスク管理のために重要ですが、お金を増やす手段としては限定的です。

保険でお金を増やせるか?

変額保険などでは、解約払い戻し金が支払った保険料を大きく上回る可能性がある商品もありますが、投資信託と比較して投資効率が良いとはあまり言えません。投資目的での保険選びは慎重に行う必要があります

変額保険の詳細についてはこちらの記事も参考にしてください。

リスクや手間なしにお金を増やす方法は?

節約はリスクを低く抑えてお金を増やすことが可能です。もっとも、手間はかかりますし、ストレスになるおそれもあります。また、支出を減らす手法なので、増やせるお金にも限度があります。労働収入も自身の時間を提供する必要があり、手間が掛からないとは言えないでしょう。

一方、投資には必ずリスクが伴います。リスクを完全に排除することは不可能ですが、リスクを最小限に抑えるためには情報収集や分散投資、慎重な計画と運用が必要です。
リスクや手間なしにお金を増やす方法はないということを肝に銘じましょう。

結論:自分に合ったお金の増やし方を見つけることが最も重要

お金を増やすために重要なことは、自分自身のお金の使い方を見直すことです。まずは自身がどういったことにお金を使っているかを把握するためにも、家計簿をつけたりクレジットカード明細書をチェックしたりして、支出を減らす節約から始めることをおすすめします。その上で、投資や副業など収入を増やす方法に挑戦してみましょう。投資や副業にはリスクが伴うことを忘れずに、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。

オトナライフ編集部
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