他社クレジットカードでの支払停止を発表したことも記憶に新しいPayPay。他社クレジットカードの支払い停止の期限は2025年1月まで引き延ばされましたが「PayPayカードがないと、チャージ自体ができなくなるのでは?」と疑問を持った方もいるでしょう。
しかし、実はPayPayには豊富なチャージ方法があり、PayPayカードを持っていなくても充分活用することが可能です。
チャージ方法が豊富すぎて、どれがおすすめなのか、またはお得なのかわからない方も少なくないでしょう。この記事では、PayPayのチャージ方法一覧と、より便利にチャージする方法をご紹介します。
PayPayのチャージ方法一覧
まず、PayPayのチャージ方法一覧を表にしました。
必要なもの | 設定方法 | ポイント還元率 | |
クレジット(旧あと払い) | PayPayカードの新規発行または登録 | アプリ内で登録 | 1.0%~2% |
銀行口座 | チャージ元にしたい銀行口座 | 銀行口座をアプリ内で登録 | 0.50% |
現金 | 現金のみ | セブン/ローソンのATMから入金 | 0.50% |
キャリア決済 | ソフトバンクキャリア 携帯の契約 |
携帯回線の連携 | 0.50% |
Yahoo!オークション・Yahoo!フリマ | Yahoo!オークションの売上金 | Yahoo! JAPAN IDの連携 | 0.50% |
おすすめのPayPayのチャージ方法は?
PayPayでおすすめのチャージ方法は、クレジット(旧あと払い)と銀行口座です。
なお、厳密に言えば「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」もオートチャージの設定が可能ですが、毎月2回目以降のチャージはチャージ金額の2.5%(税込)が発生してしまいます。つまり、知らないうちに設定金額を下回ることが月に2回以上あると手数料が発生するので損になってしまいます。
PayPay(ペイペイ)カード経由でPayPayにチャージ
PayPayカード(クレジット)経由でPayPayにチャージするには、まずPayPayカードを作る必要があります。
チャージ方法
まずPayPayアプリを開きます。
メリット・デメリット
先述した通り、PayPayカード(クレジット)経由でのチャージをデフォルトの支払いに設定しておくことでオートチャージをできます。
ただし、PayPayカード(クレジット)はチャージしなくても直接支払うことができ、しかもポイントの基本還元率はチャージ残高が0.5%なのに対し、PayPayカードの直接払いは1.0%。わざわざチャージする意味はあまりないともいえます。
銀行口座からPayPayにチャージ
銀行口座からPayPayにチャージするには、まずPayPayと銀行口座を紐づける必要があります。
チャージ方法
まずPayPayアプリを開きます。
トップページの「チャージ」をタップし、支払い手段が表示されている箇所をタップします。
対応する金融機関
PayPayにチャージできる金融機関は随時拡大しており、2023年7月には全国241の信用金庫の口座登録も可能になりました。そのため、2023年10月現在は1000社以上の金融機関に対応していることになります。
対応している金融機関はPayPay公式サイトから確認できます。
メリット・デメリット
前述の通り、PayPayは1,000以上の金融機関に対応。実際、筆者が口座を持っている地方の信用金庫も2023年7月に対応しました。メガバンクに口座を持っていなくてもPayPayを使える点は魅力的。デメリットは特にありません。
キャリア決済(ソフトバンク、ワイモバイルまとめて支払い)からPayPayにチャージ
キャリア決済(ソフトバンク、ワイモバイルまとめて支払い)でチャージするには、SoftBankもしくはワイモバイル、もしくはLINEMOの回線が必須です。
Wi-Fiに接続している場合はWi-Fi接続を切り、設定で電話番号を確認すると登録が完了します。
チャージ方法
トップページの「チャージ」をタップし、支払い手段が表示されている箇所をタップ。「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を選んでチャージしたい金額を入力し、「チャージする」をタップしてチャージ完了です。
メリット・デメリット
キャリア決済(ソフトバンク、ワイモバイルまとめて支払い)はPayPayのチャージ金額をスマホ料金とまとめて支払うことができるため、支払いの手間が省けるというメリットがあります。
一方、キャリア決済(ソフトバンク、ワイモバイルまとめて支払い)は毎月2回目以降のチャージには2.5%(税込)の手数料が発生するため、月2回以上のチャージはおすすめしません。
現金(ATM)からPayPayにチャージ
PayPayでは、セブン銀行とローソン銀行のATMを通じて現金でチャージもできます。
チャージ方法
セブン銀行の場合、店頭ATMの「ATMでスマートフォンでの取引」→「チャージ」に進みます。
ローソン銀行の場合、「スマホ取引」に進みます。
カメラが起動するので、ATMに表示されているQRコードを読み取ります。その後、アプリに企業番号が表示されるので、ATMに入力します。ATMにチャージする金額を決定し、入金するとチャージ完了です。
チャージ可能な銀行ATM
チャージ可能なATMはセブン銀行ATMとローソン銀行ATMです。
メリット・デメリット
メリットはクレジットカードや銀行口座を持っていなくてもPayPayを使えるようになることです。一方、手元に現金がないとチャージできず、チャージのために手間が掛かるのは大きなデメリットといえます。
Yahoo!オークション・Yahoo!フリマの売上金からPayPayにチャージ
ヤフオク!(2023年11月1日から名称がYahoo!オークションに変更されました)やPayPayフリマ(Yahoo!フリマに名称が変更されました)の売上金をPayPayにチャージすることが可能です。
まずはYahoo! JAPAN IDとPayPayIDを連携させる必要があります。
チャージ方法
チャージするには売上金管理ページにアクセスします。
メリット・デメリット
売上金はPayPay口座以外の口座に振り込む場合、1回につき100円(税込)の手数料がかかりますが(PayPay口座は無料)、PayPayにチャージする場合は手数料がかからず、しかも売上金をすぐに直接使えるため、お得かつ手間が省けます。
一方、売上金のチャージは過去24時間以内50万円、過去30日間で200万円と上限が決められているため、ヤフオク!(Yahoo!オークション)やPayPayフリマ(Yahoo!フリマ)で大きな売り上げがある場合は使い勝手が悪い場合もあります。
【参考】本人確認の有無で異なるPayPay残高の種類
PayPayはチャージ方法や本人確認の有無で「PayPay残高の種類」が変わるため要注意。残高の種類によって有効期限や使える機能が違います。
残高の種類は大きく分けて「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」の2種類。「PayPayマネー」は本人確認が必須ですが、登録した銀行口座からの引き出しが可能。一方、「PayPayマネーライト」は本人確認未完了でも利用できる残高。詳しくは後述しますが、銀行での引き出しはできません。
チャージ方法 | 本人確認未完了 | 本人確認済み |
銀行口座 | PayPayマネーライト | PayPayマネー |
セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM | PayPayマネーライト | PayPayマネー |
Yahoo!オークション・Yahoo!フリマの売上金 | PayPayマネーライト | PayPayマネー |
PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む) | PayPayマネーライト | PayPayマネーライト |
PayPayあと払い | PayPayマネーライト | PayPayマネーライト |
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い | PayPayマネーライト | PayPayマネーライト |
PayPayマネー:本人確認済みの残高
「PayPayマネー」とは、出金可能なPayPay残高のことです。利用するには本人確認が必須で、銀行口座やセブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ヤフオク!(Yahoo!オークション)・PayPayフリマ(Yahoo!フリマ)の売上金を利用してチャージした場合に、残高がPayPayマネーになります。
PayPayマネーライト:本人未確認の残高
「PayPayマネーライト」とは出金することができず、PayPayアプリ内で支払いのみ可能なPayPay残高のことです。本人確認をしていない場合、どの方法でチャージしてもPayPay残高は「PayPayマネーライト」扱いとなり、出金できません。
また、本人確認が完了していても、PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)や、PayPayあと払い、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用してチャージしたPayPay残高も「PayPayマネーライト」となります。
【参考】PayPayをよりお得に使う方法と活用術
PayPayをお得に使う方法と主な活用術は以下の通りです。
・PayPayカードと連携させる
・ PayPayステップを利用してポイント還元率をアップ
・Amazonで利用してポイント二重取り
・最大40%還元『あなたのまちを応援プロジェクト』
・手数料無料のチャージ方法を利用する
・Yahoo!プレミアム会員の特典を利用する
・Y!mobileとセットで利用する
・クーポン・キャンペーンを利用する
PayPayカードと連携させてチャージ
PayPayカードとは、PayPayが発行するクレジットカード。「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」の2種類があります。
なお、2025年1月より、「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外の他社クレジットカードによるPayPayの残高チャージができなくなります。他社カードを登録している方はご注意ください。
「PayPayあと払い」と「PayPayカード払い」の比較についてはこちらの記事をご覧ください(※PayPayあと払いは23年8月から「クレジット」という表記に変更されます)。
PayPayステップを利用してポイント還元率をアップ
PayPayステップとは、条件達成によりPayPayのポイント還元率がアップするサービス。PayPayステップの条件を達成すると、ポイント還元率が最大で2%になります。
PayPayステップでポイント付与率をアップさせるための条件は以下の表の通りです。
達成条件 | ポイント付与率 | |
前月の利用状況 | 下記2つの条件をどちらも満たす 【1】PayPayで30回以上の買い物をする(200円以上) 【2】PayPayで10万円以上支払う |
0.50% |
基本付与分 | PayPayカードを利用 | +利用金額200円につき1% |
PayPayカードゴールド特典 | PayPayカードゴールドを利用 | 0.50% |
条件は厳しいものの、ポイント付与率が合計で1.5%以上付与された場合、より高還元でお買い物を楽しめます。
Amazonで利用してポイント二重取り
これによって、商品の購入にPayPayを利用した場合は「Amazonポイント」と「PayPayポイント」の両方が獲得できるようになったのです。
PayPay決済のやり方はとっても簡単。まずは、PayPayアカウントとAmazonアカウントを連携し、後は決済時に「PayPay」を選択するだけでOKです。PayPay残高に付与されているポイントは、Amazonでも使えるので、これまで以上に幅広くPayPayポイントを活用できますよ!
使い方はこちらの記事で、より詳しく解説しています。
最大30%還元『あなたのまちを応援プロジェクト』
「あなたのまちを応援プロジェクト」は、新型コロナウイルス感染症が地域経済に大きな影響を与えていることを受けて、「PayPay」の決済プラットフォームを活用したキャンペーンなどを地方自治体と共同で実施し、日本全国の地域経済を盛り上げていく取り組みです。
(画像引用元:PayPay公式サイト)
手数料無料のチャージ方法を利用する
PayPayには銀行口座からのチャージ以外にも、手数料無料でチャージする方法があります。たとえば、セブン-イレブンやローソンなどのコンビニATMを利用する方法などです。
注意点としては、キャリア決済にまとめて支払う形だと手数料が追加で発生するケースが一部あることです。
2023年9月以降は毎月2回目以降のチャージは手数料が発生するため、PayPayをお得に使いたい人は「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を毎月1回のチャージで残高が足りるようチャージ金額を工夫するか、その他のチャージ方法を利用しましょう。
Yahoo!プレミアム会員の特典を利用する
Yahoo!プレミアム会員とは、月額508円(税込)でヤフーのさまざまなサービスを特別な条件で利用できる会員制度です。会員になると、PayPayでのポイント還元がさらに充実します。
1,000円相当のポイントが付与されるタイミングは、入会翌月の下旬。すぐにもらえるわけではないことに気を付けましょう。
なお、この施策は2023年11月29日(水)8時59分で終了します。代わりに、2023年11月29日(水)10:00から、Yahoo!プレミアムは新たにLYPプレミアムとしてアップグレードを予定しており、サービスの内容や特典が変更になります。
Y!mobileとセットで利用する
Y!mobile(ワイモバイル)とは、ソフトバンク系列の格安スマホサービスです。ワイモバイルの利用者は、PayPayのポイント還元率がアップします。
(画像引用元:Y!mobile公式サイト)
クーポン・キャンペーンをスーパーやドラッグストアで利用する
PayPayは、定期的にキャンペーンやクーポンプレゼントを実施しています。これらを利用すると、ポイント還元率がアップしたり割引が適用されたりと、お得にPayPayを利用できます。
「PayPayクーポン」とは、PayPayアプリ上で事前にお気に入りのお店の割引クーポンを取得しておくと、PayPayで支払う際にクーポンが適用され、PayPayポイントがもえるというもの。クーポンは、「PayPay」アプリのトップ画面に新たに表示されるクーポンアイコンから使用できます。
また、2023年3月からPayPayのミニアプリとして「LYPマイレージ」という対象となる商品をPayPayで購入し、その商品ごとに設定された一定額を超えるとPayPayポイントがもらえるというサービスが始まりました。
PayPayに関するよくある質問と注意点
PayPayに関するよくある質問と注意点をまとめました。
登録可能な銀行口座・クレジットカードは?
PayPayでは1000以上の金融機関に対応しています。
ただし、クレジットカードに関しては、前述した通り2025年1月以降PayPayに登録可能なクレジットカードが「PayPayカードが発行するもの」に限定されます。たとえば「楽天カードを紐づけてPayPayで使う」といったことはできなくなるため、ご注意ください。
登録や本人確認に関する費用や必要書類は?
PayPayのアカウント登録や、PayPayの本人確認には費用はかかりません。銀行口座の登録や出金が可能なPayPayマネーを利用するには、本人確認が必要です。
PayPayの本人確認の方法には、PayPayアプリから「マイナンバーカードで公的個人認証サービスを利用し本人確認をする」「運転免許証でICチップ読み取りによって本人確認をする」「書類撮影による本人確認」の3種類の方法があります。
支払い時の注意点と安全な利用方法は?
PayPayを利用する際は、不正利用に注意が必要です。PayPayでは不正利用防止のためにセキュリティ対策を徹底しており、盗難による不正利用や第三者からの不正アクセスに対する補償があります。
とはいえ、セキュリティは利用者自身の責任も伴います。
また、PayPayを利用する場合は、使いすぎにも注意。PayPayはキャッシュレス決済なので、利用額がわかりにくく、つい使いすぎてしまうこともあります。節約のためにも、予算を決めて利用するなど、適切な使い方を心がけましょう。
まとめ
PayPayでおすすめのチャージ方法は、オートチャージ設定が可能なクレジット(旧あと払い)と銀行口座です。
しかし、クレジットに関しては2025年1月より「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外の他社クレジットカードによるPayPayの残高チャージができなくなります。このようにPayPayでは、サービスの変更や改定が度々あるため、利用者は注意が必要です。
一方で、PayPayにはお得に使う方法や活用術、そしてキャンペーン等が多数存在しますので今回ご紹介した方法を活用して、お得に利用しましょう。