JALグローバルクラブ(JGC)は、JALグループ便の利用客に向けた上級会員サービス。会員はラウンジの利用や優先搭乗などのサービスを受けることができます。このJGC加入のために利用者が行うのが、いわゆる「JGC修行」。フライト回数を積み重ね、ポイントを貯めることで上級会員の資格を得ることを目指します。
この記事では、JGC修行の基礎知識やコツ、おすすめのルートやプランなどをご紹介します。
JAL上級会員とは
JAL上級会員とは、JALの飛行機に何回も乗った人だけが得られる上級会員の資格のこと。2023年現在、「FLY ON プログラム」という独自プログラムに基づいて「FLY ON ポイント」や搭乗回数に応じたステイタスが与えられます。
参考元:JAL公式サイト
JAL上級会員ステイタスの種類とその到達条件
JAL会員のステイタスは、一般会員をのぞくと「クリスタル」から「ダイヤモンド」までの4段階。先述した通り、上級会員であるJALグローバルクラブ(JGC)に加入するには「サファイア」以上のステイタスが必要です。
JALグローバルクラブ(JGC)の入会条件と入会メリット・特典
JALグローバルクラブ(JGC)に入会するためには、1年間JALグループ便にたくさん乗る必要があります。そのために必要なのが、効率的にFLY ONポイントを貯める「JGC修行」です。
JGC入会のメリットや特典は以下の通りです。
利用メリット | 詳細 |
空港ラウンジの利用 | サファイア、プレミア、ダイヤモンド会員はサクララウンジを利用可能。さらにプレミア、ダイヤモンド会員はそれにくわえ、ダイヤモンド・プレミアラウンジの利用も可能。高品質な飲食やリラクゼーション空間が提供されます。 |
専用予約デスク | JGC会員はそれぞれ専用予約デスクを利用でき、スムーズな予約が可能です。 |
予約時の優先キャンセル待ち | JGC会員はキャンセル待ちが優先的に取り扱われます。 |
前方座席指定サービス | JGC会員はJALグループ便を利用する際に、前方の座席を優先的に指定できます。 |
国内線先行予約サービス | JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員は国内線のフライトを、通常の予約開始日時よりも先行して予約できます。 |
国内線特典航空券先行予約サービス | JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員は国内線特典航空券を、通常の予約開始日時よりも先行して予約できます。 |
JALグローバルクラブ会員専用ボーナスマイル | JGC会員は、ステイタスごとに特別なボーナスマイルを獲得でき、これらはフライト・アップグレード・その他の特典への利用が可能です。 |
ワンワールド共通のエリートステイタス | JGC会員はワンワールド加盟航空会社のフライトでも優待サービスを利用できます。 |
参考元:JAL公式サイト
JMBサファイアステイタスに必要な搭乗回数の目安
JMBサファイヤステイタスを獲得するには飛行機に何回乗ればいいのか。またどの程度のペースで「修行」すればいいのかをご紹介します。「修行」に必要なコストの目安もあわせてご覧ください。
FOP修行 | 50,000FLY ON ポイントを獲得
たとえば「東京(羽田・成田)-那覇間」のフライトで、50,000FLY ON ポイントの獲得を目指す場合、必要な「修行」の回数をシミュレーションしてみましょう。
CLUB-AカードをはじめとするJALカードの詳細やメリットについては以下も参考にしてください。
東京(羽田・成田) – 那覇間のフライト料金は、往復でおおむね5万前後のため、必要な予算としては55万円程度。
なお飛行機の搭乗料金を節約するには、手荷物を減らしたり、料金の安い曜日を選ぶのがポイント。飛行機は土曜日に搭乗する航空券の料金が高い傾向があるため、週末以外でスケジューリングするとコスパ良く「修行」ができます。
回数修行 | 50回以上の搭乗かつ15,000FLY ON ポイント
50回以上の搭乗を目指す場合、1往復は「2回の搭乗」とカウントされます。つまり年間25回往復しなくてはいけません。また「50回の搭乗」のうち「25回」はJALグループ便である必要があります。
もっとも、搭乗50回以上を目指すのは、ムダがある点に注意。先に解説した通り、東京(羽田・成田)と那覇のフライトであれば、往復を11回行えばサファイアのステイタスが獲得可能。
国内線で「修行」するのであれば、前述したJAL便での効率のいい「50,000FLY ON ポイント獲得」を目指した方がコスパもいいでしょう。
JGC修行のコストパフォーマンスを上げるには | CLUB-Aカードの発行がおすすめ
マイル還元率は、JGC修行には関係ありません。とはいえ「FLY ON ポイント」を貯める一連のフライトで「マイル」が貯まるのも事実。前述した通り「サファイア」の獲得を目指すときは、必然的にJALの飛行機に乗る回数が多くなるため「マイル」も貯まります。
「修行」のモチベーションを向上させるために、「マイル還元率が高いクレジットカード」で「FLY ON ポイント」を貯めつつ、マイルも貯めるのがおすすめ。
発行しやすい対象カードの例は以下の通りです。
CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールドカード | プラチナ | |
年会費 | 11,000円 | 17,600円 (JALカードSuica、アメリカン・エキスプレスカードは20,900円) (JALダイナースカードは30,800円) |
34,100円 |
入会後発初搭乗ボーナス | 5,000マイル | ||
毎年初回搭乗ボーナス | 2,000マイル | ||
搭乗ごとのボーナス | フライトマイルの25%をプラス |
年会費とマイルボーナスを比較すると、マイルを貯めながら「修行」するには「CLUB-Aカード」がおすすめ。なお、カードごとのブランドや付帯保険などの詳細はこちらの記事をご覧ください。
2024年以降のステイタスプログラムの改変について
JALは2024年1月から、新ステイタスプログラムを開始することを発表しています。
新ステイタスプログラムも引き続き、JALのクレジット機能付きカード(CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナ)を所持するのが前提。ショッピングをはじめとしたクレジット利用でポイントが貯まる仕組みです。新ステイタスポイントの獲得条件や特典の利用条件などは、2023年秋頃に詳細が発表される予定のため、気になる人はチェックしてみましょう。
まとめ
JGC入会の目安は月に1度ペースでの「東京-沖縄間」の往復。もちろん、「東京-沖縄間のフライト」は一例のため、たとえば定期的に飛行機での出張が発生するといった場合などにJALグループ便を利用した「修行」を行うのがおすすめです。
JAL上級会員の特典を満喫するためにも、効率的にFLY ON ポイントを獲得してみましょう。