共働き夫婦「お小遣い制を導入」約5割、夫の方が妻よりも5,000円以上高め【R&Cマガジン調べ】

やりがいや経済的余裕を求めて、夫婦で共働きをする家庭は少なくありません。その中で気になるのが“お小遣い事情”。どのくらいの共働き世帯がお小遣い制を導入しているのでしょうか? また、夫や妻のお小遣い平均額はいくらなのでしょうか?  2023年7月5日に、R&C株式会社は「共働き世帯の家計実態」の調査結果を公開しました。

お小遣い額は夫婦平均で32,682円! 夫の方が妻よりも5,000円以上高め

お小遣い制の夫婦は約5割という結果に!(R&Cマガジン調べ)

同調査では1,000人の共働き夫婦を対象に、リアルなお小遣い事情を質問。まず「お小遣い制を導入している夫婦」の割合を見ていくと、「お小遣い制」と答えた人は46.8%でした。その内「お小遣い制の夫」は51.0%、「お小遣い制の妻」は40.0%という結果が出ています。家計に関しては、自分の稼ぎの何割かを生活費に充てたり、完全に口座を分けるなど、さまざまな方法がありますが、約半数の夫婦がお小遣い制を導入しているようです。

共働き夫婦のお小遣い額は夫婦平均で32,682円でしたが、夫と妻の平均額を見比べると、夫の方が5,000円以上多くなっています(R&Cマガジン調べ)

年代別のお小遣い平均額は、20代~30代にかけて上昇していますが、40代では30代の平均額より6,000円以上も下降していました(R&Cマガジン調べ)

では、肝心の「お小遣い額」は一体、どの程度なのでしょうか。お小遣い制を導入している468人に「お小遣い額」を尋ねたところ、夫の平均は「34,503円」、妻の平均は「28,820円」となりました。夫も妻も「30,000円」との回答が最も多かったものの、それぞれの平均額では夫と妻の間に5,000円以上の差がついています。

また、年代別の「お小遣いの平均額」を見ると、60代が「38,152円」と最も高額で、次に30代の「35,837円」、20代の「33,389円」といった世代が高くなっていました。20代~60代の世代では40代が「29,172円」と最も低い金額であったことから、マイホーム購入や子どもの学費などの“ライフイベント”がお小遣いの金額に関係しているのかもしれません。

夫と妻でお小遣い額の満足度や理想額に乖離が…

お小遣いの平均額は、夫の方が高いにもかかわらず、金額への満足度は夫の方が低いことが判明…(R&Cマガジン調べ)

同調査では、お小遣いの満足度や理想額についても調査。夫婦平均では66%の人が「満足している派」に該当しましたが、夫と妻でそれぞれの割合を調べると、“夫の方が満足していない”という結果に…。「あまり満足していない」「満足していない」と回答した妻はあわせて19%だったのに対し、夫は42%が「満足していない派」となりました。

夫と妻の「理想のお小遣い額」を比較した結果、夫の方が妻よりも平均で11,549円も高いことがわかりました(R&Cマガジン調べ)

どうやらこの満足度は、「理想のお小遣い額」が関係している模様。というのも、“妻の理想のお小遣い額”は平均で37,264円でしたが、“夫の理想のお小遣い額”は平均で48,813円にのぼっています。

夫と妻の月収平均は約2倍の差があるものの、夫の「月収額に対するお小遣い額の割合」は1割を切っていました(R&Cマガジン調べ)

なお、「月収額に対するお小遣い額の割合」は、夫の平均が「月収の6.7%」で、妻の平均が「月収の11.4%」でした。平均のお小遣い額は夫の方が高いとはいえ、その分、妻よりも“家庭におさめる給料の割合”が高いため、「多く稼いでいるんだから、もっと小遣いを増やしたい!」と不満に感じてしまうのではないでしょうか。

お小遣いの金額は家庭によってさまざまですが、“お小遣い制度”の取り決めで夫婦げんかに発展しないように、しっかりと話し合いをしていくべきかもしれません。

出典元:【R&C株式会社/PR TIMES

※サムネイル画像(Image:「R&Cマガジン」プレスリリースより引用)

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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