開幕まで2年をきった「2025年大阪・関西万博」だが、海外独自パビリオンの建築申請なしや、人気テーマパーク並みの入場料設定など、ネガティブな情報が錯そうしており、国民の機運はいまひとつ盛り上がっていない。国民負担の増加が見込まれる状況では、人々は目先の生活でせいいいっぱいでありとても未来に目を向ける余裕はない。つまりは未来の希望よりも、いま現在の生活の糧になるお金が喉から手が出るほどほしいのだ。国民の期待に応えるかのように、大阪・関西万博を運営する2025年日本国際博覧会協会がうれしいコンテストを開始した。とあるサービスの愛称を応募するだけで、30万円がもらえるかもしれない。
誰でも応募OK! 大阪万博「デジタルウォレット」愛称採用で“現金”30万円
大阪・関西万博では国際博覧会として、はじめてキャッシュレス決済が本格導入される。それに先立ち同協会は7月4日、キャッシュレス決済と合わせて取り入れられる「EXPO 2025デジタルウォレット」サービスの電子マネーとポイントの名称募集を開始した。同サービスは万博会場を楽しめる体験提供、SDGsの取り組みなどへの参画促進に寄与する重要な役割を担う。そのため、日本はもとより世界各国の来場者から親しまれる名称が必要になる、ということだ。
「EXPO 2025デジタルウォレット」はスマートフォンのウォレットアプリを活用した大阪・関西万博オリジナルの決済手段なだけに、地域性のあるネーミングが理想だと推測する。国籍を問わず呼びやすい名称ということであれば、大阪・関西地方には「~やん」「~やねん」など歯切れのいいお国言葉がある。決済音もつくとあれば、とくに軽快な名称が求められそうだ。
7月4日から28日の期間にかけて同協会が募るのは、同万博独自の電子マネーとポイントの名称だ。最優秀賞には賞金30万円が現金で贈られる。同サービス運用前のため電子マネーではなく現金になるとのことだが、“束”となれば現金の方が喜びもひとしおだ。名称は「EXPO2025デジタルウォレット事業愛称募集受付フォーム」から応募可能だ。
大阪・関西万博は“キャッシュレス化”を加速させる、きっかけになるか?
大阪・関西万博にキャッシュレス決済を本格導入する背景には、日本のキャッシュレス推進を加速化したい、という国としての目的がある。本施策にあたり公式サイトではキャッシュレス化のメリットとして支払いの簡素化、会計の時間短縮、非接触によるウィルス対策、店舗の非現金化による防犯対策強化などが紹介され、それをかたちとして打ち出せる万博は、絶好の機会ということだ。
2010年代後半に“キャッシュレス元年”と呼ばれた日本。街のあらゆるところで着実に浸透しているキャッシュレス化がさらに広がるのだろうか。愛称募集が興味関心を引きつけることにつながることは間違いない。
引用元:【2025年大阪・関西万博「EXPO2025デジタルウォレット事業」サービス愛称募集受付フォーム】
参照元:【公益社団法人2025年日本国際博覧会協会】
参照元:【朝日新聞デジタル】
※サムネイル画像は(Image:「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」公式サイトより引用)