世界の決済状況を変えつつあるほど、キャッシュレス決済が浸透している。普及率でいえば、韓国や中国、オーストラリア、イギリスなどが60%を超えており、日本は50%弱と少々出遅れている。2025年開催の大阪・関西万博では会場にキャッシュレス決済を本格導入するなど、日本もキャッシュレス先進国化に向けて力を入れるなか、東京都がキャッシュレス決済に関するデータを発表した。そこで明らかになったのは、驚くべきキャッシュレス決済の普及速度だ。
東京都のキャッシュレス決済比率は54.1%! クレジットカード決済が後押し
キャッシュレス決済とは、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などの現金を用いない決済方法の総称だ。近年は、QRコード決済サービスのCMが増え、国がキャッシュレス決済端末の導入支援を行うなど、次世代のスマートな決済方法として認知している人も多いだろう。
現状では、すでに決済方法のメインストリームに躍り出ているようだ。東京都が発表した「令和4年度都内キャッシュレス決済比率に関する調査結果」によると、都内の2022年度キャッシュレス決済比率は54.1%(金額ベース)。50%超えは2025年度の目標だったことから、3年前倒しでのスピード達成となった。
キャッシュレス決済比率の内訳は、クレジットカードが41.8%と大半を占めている。キャッシュレス決済のなかでは先駆け的な存在であり、現金派の多い中年世代以上もクレジットカード決済は併用していることがうかがえる。ついで、QRコード決済等が7.0%と一定の支持を獲得している。スマートフォンの普及とともに浸透しており、新規性のある手法と受け止められているだけに、使いやすさを幅広い層に認知されていけば今後、さらなる普及が期待できる。
都内でも、とくにキャッシュレス決済が普及するのは、都心寄りにあたる区部だ。市町村部が49.7%に対して、区部は56.4%と差をつけている。
引用元:【東京都(PDF)】
引用元:【経済産業省 商務・サービスグループ キャッシュレス推進室(PDF)】