昭和・平成・令和と、時代が変われば常識も変わる。家族や会社で世代ごとの違いに、カルチャーショックを受けることもあるだろう。おじさん構文や飲みニケーションに辟易する若年層がいれば、友人間での位置情報共有などの若者の新習慣に驚く高齢世代もいる。そのようなジェネレーションギャップは、昨今のお財布事情でも起きそうだ。
キャッシュレス決済・財布はコンパクトに……大学生の最新お財布事情
7月25日、Z世代をターゲットとしたブランディング・マーケティング支援を行うbienoは、現役大学生のお金事情に迫る調査結果を発表した。東大・早慶上智・GMARCHという関東有数の大学に通う大学生約500人を対象に調査は行われた。
まずは“実物”の財布事情だが、ほぼ全員が所持しており「二つ折り財布」が約半数を占めていた。同調査では、大学生の間では“財布のコンパクト化”が進んでおり、カードポケットやフリーポケットを備えつつコンパクトに折り畳める点で、二つ折り財布に人気が集まっているようだ。さらに、「三つ折り財布」が28.9%と存在感を示し、コンパクト財布も7.1%の利用率を記録し、一定層はさらなるコンパクト化に勤しんでいることがうかがえる。
財布のコンパクト化にともない、財布の中身もすっきりしている。普段持ち歩く現金は約1万円以下が3/4を占め、そのほかに収納されているのは、クレジットカードや生徒証、保険証などの各種カードのみ。中には、お札の枚数よりカードの枚数の方が多い学生もいるだろう。
そうした財布のコンパクト化の背景には“キャッシュレス決済”が関係している。半数以上の大学生がほぼ毎日キャッシュレス決済を利用し、決済のスマートさ、お金が管理しやすさなどを利用理由として挙げている。
キャッシュレス決済では「PayPay」がダントツ人気! ユーザー間送金が魅力
スマホ決済やQRコード決済など数多くのキャッシュレス決済があるなか、大学生から圧倒的に支持されているのは「PayPay」だ。キャッシュバックキャンペーンなどさまざまなメリットがあり、同調査で人気の要因として紹介されているのは「ユーザー間送金」だ。PayPayでは、お店への支払いだけでなく、友人などのユーザー同士で送金が可能。直接、対面せずともお金のやりとりができるメリットは、コロナ禍の自粛期間で認知された可能性もある。時間・行動コストを大幅に削減できる機能が、効率化を重視する大学生に評価されるのは納得だ。
必要最低限の持ち物に収める現代の大学生。時代が移ろうとともに変化する価値観は、財布のなかにも表れていた。
出典元:【bienoscope】
出典元:【株式会社bieno/PR TIMES】
※サムネイル画像は(Image:「株式会社bieno」プレスリリースより引用)