今やスマホ決済アプリNo.1の「PayPay」。最近では、PayPayカードによる「クレジット(旧あと払い)」払いがメインとなっており、PayPay残高で支払うことが少なくなってきました。そこで、微妙に残っている残高を使い切ってしまいたいところですが、意外とこれが難しいのです。そこで今回は、PayPay残高を完全に0円まで使い切る方法を紹介したいと思います。
PayPay残高+現金併用払いはNGなの知ってた?
2023年4月時点で5,700万人以上が利用するスマホ決済サービスNo.1の「PayPay(ペイペイ)」。
最近は自社クレカ「PayPayカード」による「クレジット(旧あと払い)」払いがメインになっており、PayPayステップにおいて、「残高」払いはポイント還元率で不利になっています。
●PayPay「PayPayステップ」は→こちら
このような状況のなか、PayPayで残高払いをする意味はなく、ポイント還元がお得なクレジット(旧あと払い)払いを利用する人が増えています。
でも、“チャージしたPayPay残高が微妙に残ったまま”という人が多いのではないでしょうか? これって、どうすればきっちり0円まで使い切れるのでしょうか……。
たとえば、500円の商品を買うときPayPay残高が499円だった場合は、「PayPay残高が不足しています」と表示されて支払うことができません。
PayPay公式サイトでは「PayPay残高とほかの支払い方法の併用はできません」とあり、原則として買い物をするときにPayPay残高+現金を併用して支払うことはできないのです。
つまり、PayPay残高が足りない場合、オートチャージにしていない限り、コンビニのレジでPayPay残高をチャージすることはできないので、銀行やクレカから残高チャージして支払うか、PayPayに登録したクレカによる「クレジット(旧あと払い)」払いで支払うことになるでしょう。
それでは、いったいどうすればPayPay残高を0円になるまで、きっちり使い切ることができるのでしょうか?
【1】一部のショップではPayPay+現金併用払いが可能
QUOカードなどのプリペイドカードやSuica、nanaco、WAONなどの電子マネー系は、残高が不足していても、足りない分を現金などで払うことが可能です。
しかし、PayPayではこのような支払い方法が原則できないため、PayPay残高とピッタリ同じ金額の商品を買わない限り、PayPay残金を完全に使い切ることはできません。
ところが、一部のショップや飲食店、家電量販店では、PayPay+現金払いが可能な場合があります。
もっとも有名なのはビックカメラグループ(ソフマップ・コジマ)で、一部店舗においてPayPay残高と現金、あるいはビックポイントで支払うことが可能となっています。
また、ヤマダ電機はPayPay+ヤマダポイントの支払いが可能な場合がありますので、近所のショップに行ったら、ダメ元で「PayPay+現金併用払いが可能ですか?」と聞いてみるといいでしょう。
【2】PayPay銀行なら100円から手数料0円で出金可能!
もし、PayPay残高が100円以上ある場合は、PayPay銀行に手数料0円で出金できます(1回の上限は50万円まで)。
ただし、出金できるのは「PayPayマネー」のみで、これは銀行口座やセブン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金からチャージしたPayPay残高となります。
キャンペーンなどでもらった「PayPayマネーライト」や「PayPayポイント」などは、残念ながら出金できません。
ちなみに、PayPay銀行以外の銀行口座にも出金は可能ですが、手数料が100円かかりますのでご注意ください。
●PayPay「PayPay残高を銀行口座に出金(払い出し)したい」は→こちら
PayPay残高をPayPay銀行に出金する手順
【3】PayPay銀行からチャージしてピッタリの金額にして支払う
PayPayでは残高+現金の併用払いが原則できませんが、逆転の発想で不足金額をピッタリとチャージしてから支払う方法もあります。
コンビニATMなら手数料無料でPayPayにチャージすることが可能ですが、チャージ額は1,000円単位になりますので、1,111円といった半端な金額はチャージできません。
そこで、オススメしたいのがPayPay銀行からのチャージです。事前に本人確認をして銀行口座を登録しておく必要がありますが、PayPay銀行なら1,000円以上1円単位で細かく金額を指定してチャージすることが可能となっています。
たとえば、税込1,500円のものを買うとき、PayPay残高が299円しかないときは、PayPay銀行口座から不足分の1,201円をチャージすれば、ピッタリ支払えるのです。
PayPay銀行から不足金額をチャージする手順
【4】Yahoo!ショッピングならカード一括払いと併用可能
同じソフトバンクグループのYahoo!ショッピングでは、当然、PayPayでの支払いも可能ですが、そのときクレカの一括払いと併用して支払うことが可能です。
支払い方法の選択画面で「PayPay残高払い」を選択すると、利用可能なPayPayの残高が表示されます。
購入金額よりPayPay残高が不足している場合は、不足分の支払い方法として「クレジットカードと併せて利用」で、利用可能なクレカを選択すればOKです。
ただし、PayPay残高払いの利用額に購入金額を全額入力した場合は、クレカ払いとの併用はできないのでご注意ください。
●Yahoo!ショッピング「PayPay残高払いについて」→こちら
【5】郵便局で切手を買う
現在、郵便局はさまざまなキャッシュレス決済に対応しており、PayPayで切手を買うことができるようになっています。
たとえば、PayPay残高が111円のとき100均で110円のものを購入して1円余っても、郵便局なら1円、2円、5円、10円切手などが買えるので、1円単位できっちりと使い切ることができるのです。
ただし、ローソンなどで切手を買うときは現金のみでPayPayでは支払えないので、注意してください。
【6】家族や友だちにPayPay残高を送る
PayPayには家族や友だちにPayPay残高を送る機能があります。
PayPay IDか電話番号、LINEの連絡先などが分かれば、余っている残高を手数料無料で送ることができるのです。
ただし、PayPay残高の種類が「PayPayマネー」か「PayPayマネーライト」ならOKですが、「PayPayボーナス」や「PayPayボーナスライト」は送ることができません。
●PayPay「残高を送る・受け取る」は→こちら
家族や友だちにPayPay残高を送る手順
【7】Appleアカウントにチャージする
PayPayでは、2023年5月からAppleのサービスでPayPayが利用できるようになったのをご存じでしょうか?
iPhoneの設定を開いて「お支払いと配送先」を選択したら、「お支払い方法を追加」画面でPayPayを追加できます。これにより、PayPayでAppleアカウントにチャージすることが可能となります。
●PayPay「AppleのサービスでPayPayを使う」は→こちら
AppleのサービスでPayPayを使う手順
Appleアカウントへのチャージするのは簡単です。まず、App Storeの右上の人型のアカウントをタップして「アカウントとチャージ」を選択。あとは金額を入力して「次へ」を押せばOKです。
このときは、100円以上1円単位でチャージできるので、PayPay残高をきっちりと最後まで使い切れるというわけです。
なお、Appleアカウントにチャージした残高では、Appleのサービスで利用できるのはもちろん、AppleオンラインストアでiPhoneやMacなどの購入にも利用可能となっています。
Appleアカウントにチャージする手順
【8】PayPay商品券はPayPay残高と併用払いが可能
PayPayには、ふるさと納税の「さとふる」で寄付した自治体で使えるPayPay(残高)の「PayPay商品券」があるのをご存じでしょうか?
PayPay商品券は、さとふる経由で自治体の返礼品として受け取れますが、対象自治体での地場産品の基準を満たした商品・サービスの支払いに利用できます。
●PayPay「PayPay商品券」は→こちら
ただし、PayPay商品券の有効期限は発行日から180日間と短いため、例外的に現金や通常のPayPay残高などと併用して支払うことが可能です。
対象となる併用払いの支払い方法は、現金、PayPay残高、クレジット(旧あと払い)などとなっています。
たとえば、5,000円の決済に対しPayPay商品券の残高が3,000円しかないときは、残り2,000円をPayPay残高と併用して支払えるのです。
これはあくまでも、PayPay商品券を利用する補助としてPayPay残高を使うことになるので、0円まで残高を使い切るという本来の目的とは逆ですが、PayPay残高にこのような使い道があることも覚えておきましょう。
●PayPay「PayPay商品券と「その他支払い方法」との併用払いについて」は→こちら
まとめ
いかがでしょうか? PayPay残高をきっちり0円まで使いきるのは、意外と大変なことがお分かりいただけたでしょう。
ちなみに、今回紹介した方法でPayPayを使い切ったとしても、200円以上支払った場合は再びPayPayボーナスが付与されてしまいます。
その場合は、友だちにPayPay残高を送ってしまうか、郵便局で少額切手を買うことで完全に0円にしてしまうのがオススメです。