キャッシュレス決済比率は36%で順調に普及 – 現金に比べCO₂排出量3割ほど抑制!?

政府が積極的に推進しているキャッシュレス決済。現金で支払っている人も多いが、コード決済を中心にユーザーは徐々に増加していき、キャッシュレス決済の対応店舗も拡大している。では、実際にどれほどキャッシュレス決済は普及したのだろうか。

日本政府の掲げた目標達成に向けて、着実に進展

(画像は「キャッシュレス・ロードマップ2023(PDF)」より引用)

8月16日、一般社団法人キャッシュレス推進協議会は国内外のキャッシュレス決済の動向をまとめた「キャッシュレス・ロードマップ2023」を発表した。

資料によると、2022年のキャッシュレス決済比率は36%で、キャッシュレス黎明期の2010年から順調に普及は進んでいる。日本政府は2025年までに40%到達を目標にしており、着実に目標達成に近づいているといえる。

(画像は「キャッシュレス・ロードマップ2023(PDF)」より引用)

一方で他国と比較すると、韓国は95.3%、中国が83.8%、ドイツを除く欧米諸国も5~6割ほどであるため、日本はまだまだ普及しているとは言い難い。ドイツは22.2%と日本よりもキャッシュレスの割合が低い結果に。スリや強盗などによって、現金を持ち歩くことの危険性が高い国は、キャッシュレス化が進んでいるケースが多いため、日本やドイツは、現金を持ち歩いても安心な国といえるかもしれない。

コード決済の支払件数は3年で2.5倍に

金額ベースではクレジットカードが84.5%と圧倒的に高い(画像は「キャッシュレス・ロードマップ2023(PDF)」より引用)

決済手段別に推移を見ると、金額ベースではクレジットカードが84.5%と圧倒的に高く、コード決済が7.1%、電子マネーが5.5%となった。やはり、金額が大きい買い物はクレジットカードで決済する人が多いのだろう。

コード決済利用については伸びが大きい。2020年~2022年で支払件数はおよそ2.5倍に増加(画像は「キャッシュレス・ロードマップ2023(PDF)」より引用)

一方、支払件数の推移では、クレジットカードが53.2%、コード決済が23.8%、電子マネーが19.9%という結果に。クレジットカード利用者が多いが、コード決済利用については伸びが大きく、2020年~2022年で支払件数はおよそ2.5倍に増加。キャンペーンなどによるポイント還元や決済の容易さが利用率増加に一役買っているのだろう。

さらに、キャッシュレスと現金について利用した際の二酸化炭素排出量を試算したところ、1,000円の支払いに対するCO₂排出量は、現金では1.06g、キャッシュレスでは0.34gと、キャッシュレスのほうが環境負荷は小さいことが明らかとなった。キャッシュレス決済は決済の手軽さやポイント還元だけでなく、環境面でのメリットも大きいため、積極的にキャッシュレス決済を活用していきたいところだ。

出典元:【PAYMENTS JAPAN
引用元:【キャッシュレス・ロードマップ2023(PDF)

オトナライフ編集部
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