Z世代をターゲットとしたブランディング・マーケティング支援を行うbienoが、東大・早慶上智・MARCHの現役大学生にアンケート調査を実施した。その結果を「現役大学生のお金事情調査」として発表している。毎月の収入を尋ねたところ、金額別では「1万円以下」の回答が最も多かったものの、全体の4割以上が毎月5万円以上稼いでいることがわかった。
キャッシュレス化の今、アプリを使った貯金の管理が当たり前
気になる大学生のおサイフ事情。「仕送りだけではキツい」、「遊ぶお金が足りない」などバイトに精を出す理由はさまざまだろうが、では、年間で60万円以上にもなる大金をどうやって管理しているだろうか。「口座の残高の確認手段」について尋ねたところ、76.4%の大学生が「アプリを使う」と回答。「通帳」を大きく引き離した(中には「確認しない」という猛者も!)。
Bienoの前回の調査※でも、大学生の約97%が「キャッシュレス決済を行ったことがある」と答えており、スマホひとつで買い物も済ませる今の大学生にとって、紙の通帳を持つのが当たり前だった昔と違って、口座管理もスマホで行うのが主流なのだろう。
実際、貯金をスマホで管理することで、①わざわざ銀行やコンビニのATMに行く必要がない、②家にいながら24時間いつでも各種取引ができる、③紙の通帳のように紛失したり盗まれたりするリスクがないなど、貯金をスマホで管理することのメリットは大きい。多くの大学生はこうしたアプリを使ったネットバンキングの利便性を享受しながら、今日もバイトにいそしんでいるに違いない。
※【東大生の所持金3,000円?】現役大学生の“お金事情調査”~prat1~→こちら
Z世代大学生が使うメイン口座は「三菱UFJ銀行」がトップ
なお、最も多くの大学生が利用している口座は「三菱UFJ銀行」で、22.6%。ついで「三井住友銀行」(22%)、「ゆうちょ銀行」(21.6%)となっており、ほぼ横並びの状態だ。理由としては「家族や友人に勧められた」(68.8%)がトップとなった。
「バイト先で指定されたから」という回答も多く、ほとんどの人がその口座にそれほどこだわっているわけではなさそう。ただ、これから先、第2、第3の口座を開いていく中で、「ネットバンキングのしやすさ」が大きな動機付けになっていくことが予想される。