2023年3月、三井住友銀行が金融界に新風を吹き込む「Olive(オリーブ)」を立ち上げた。わずか半年で100万件超のアカウント開設を記録するなど、特に若者を中心に支持を受けている。同行の新規口座開設では最速で100万件を達成した人気の秘密、そしてZ世代が注目する新しい銀行選びのトレンドについても解説しよう。
「Olive」6カ月で100万件突破!「2人に1人が20代」Z世代からの指示が明らかに
2023年3月に、「株式会社三井住友銀行」と「三井住友カード株式会社」は、新しい総合金融サービス「Olive(オリーブ)」をスタートした。このサービスは開始からわずか6カ月で、アカウント開設100万件を超える反響を受け、三井住友銀行の新規口座開設としては最速の記録を樹立した。
「Olive(オリーブ)」は、銀行口座やカード決済、ファイナンス、オンライン証券やオンライン保険といった多機能を、1つのアプリ内でシームレスに利用できるサービスだ。三井住友銀行アプリや三井住友カードのVpassアプリの双方からもアクセスでき、日常決済や資産管理が一元化できる。
利用者のデータを見ると、「Olive」は20代以下のユーザーが全体の50%を占め、特に若い世代からの支持が強い。ついで、30代、40代と続く。地域別では「関東」が最も多く、半数を占める。
「Olive」で見る次世代の銀行選び:ポイントとネットの二重の魅力
Oliveの魅力を顧客の声から探ると、33.1%が「ポイントが付いてお得」を評価した。Oliveは給与受取時のVポイント付与や、振込手数料無料などの特典があり、サービス利用に応じてポイントが増える制度があるため、効率的にポイントを活用できる。
次に、23.9%が「インターネットバンキング・アプリの利用の便利さ」を挙げた。キャッシュカードとクレジットカード、ポイント払いなどの支払方法をアプリ上で切り替えられる「フレキシブルペイ」が評価された。
2023年の「現役大学生のお金事情」調査では、Z世代が主に利用する銀行として「三菱UFJ」「三井住友」「ゆうちょ」がほぼ同じ支持を獲得。多くは「家族や友人の勧め」「バイト先の指定」という理由だが、今後は「ネットバンキングのしやすさ」が銀行選びのキーポイントとなり得る。大学生のお金事情については以下の記事に詳しい。
Oliveの進化と共に、顧客の金融ニーズも変わりつつあり、今後の金融業界の動向から目が離せない。
参考元:【Olive】