みなさんは「投資」と聞くと、どのようなイメージを抱くだろうか。最近は、NISAやiDeCoの浸透もあり、一般人にとってもハードルが低くなりつつある。しかし、まだまだリスクや、手続きが難しいというイメージをもたれがちだ。とくに女性は、男性に比べて投資には消極的だという調査結果もある。今回は「投資に取り組む女性について」の調査結果をお伝えしよう。
女性の半数以上が、投資経験ゼロ
2023年9月13日、テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、投資に取り組む女性についての調査結果を公表した。投資に対する興味について質問したところ、「かなり興味がある」と回答した男性が30.6%に対し、女性は19.4%。一方「まったく興味がない」と回答した男性は30.2%で、女性は39.7%だった。
「実際に投資に取り組んでいるか」の質問に対しては「投資をしている」と回答した人の割合は、男性が49.7%であるのに対し、女性は32.3%と低い結果に。また、「投資をしたことがない」と回答した人の割合は、男性の37.4%に対して、女性は57.0%と半数以上が投資未経験であることがわかった。世間が抱く「投資をするのは男性に多い」のイメージはハズレではなかったようだ。
投資はギャンブル的? リスク・資金・知識不足が3つの壁か
女性が投資に対して消極的なのは、リスク・資金・知識不足の自認、という3つの壁があると考えられる。投資を行っていない理由について、男女ともに1位の「資金がない」は男性49.2%、女性38.%。逆に、2位の「知識不足」との回答は男性20.2%、女性27.7%と逆転、3位の「リスクが怖い」も、男性よりも女性の方が高い割合だった。この結果から、女性は男性より知識不足によるリスクを恐れ、投資に消極的になる傾向が高いのではないだろうか。
また、興味がある投資分野に関する調査では、女性は1位が「投資信託」(32.0%)、ついで「とくにない/わからない」が24.9%、さらに「株式」(23.4%)と続いた。
男性の1位は、株式(36.7%)で、女性は株式よりも投資信託への関心が高い。投資信託は、どこに投資するかはプロに一任でき、個人で株式投資をするよりも初心者向けであることから、このような結果になったのかもしれない。
テクニカルブックは「投資女子を増やすためには、正しい知識を身に付けやすい環境を整えて、投資に対する不安を解消することが重要」との見解だ。とはいえ、投資の情報は世間にあふれているが、怪しいものも多く、どれが自分によって有益な情報なのかを見極めにくいのも現状。将来、年金制度がきちんと存続するかも不安な昨今、個人で資産を作っておく必要性は高いだろう。
出典元:【テクニカルブック】