今はスマホやクレジットカードで支払いをし、購入分のポイントもそれらに付帯できるようになっている。MM総研が、「ポイント/決済サービスの携帯キャリア別利用状況調査」を行ったところ、最も利用されている携帯キャリアが提供するQRコード決済は、ソフトバンクユーザーの「PayPay」で55.3%、ポイントサービスについては、楽天モバイルユーザーの「楽天スーパーポイント」が73.1%だった。
各キャリアの「ポイントサービス」、「QRコード決済」、「クレジットカード」、「ECサイト」の利用率は?
一昔前の買い物というと、レジで現金を支払い、店によってはポイントカードにハンコを押していくつか貯まると、何円分か購入できるといった仕組みだった。だが現代は、スマホやクレジットカードで支払い、スマホやカードにポイントが付くようなシステムが主流だ。
では、どの決済サービスやポイントサービスがよく利用されているのだろう。MM総研が、2023年8月に「ポイント/決済サービスの携帯キャリア別利用状況調査」について調査した。回答件数5万259人から、現在4キャリアをメインで個人利用している15~79歳の男女を対象に分析している。具体的には、契約先の携帯キャリアが提供する4領域、「ポイントサービス」、「QRコード決済」、「クレジットカード」、「ECサイト」のサービスのクロスユース率(最も利用している)を分析した。
全体的に楽天が優位だが、ドコモがとくに追い上げ中
まず、「ポイントサービス」を見ると、「楽天スーパーポイント」が73.1%、「dポイント」が40.4%。dポイントは去年の8月と比較して8.0ポイントも伸びており、2023年4月に開始した「爆アゲセレクション」の影響かと思われる。これは、各種映像配信サービスの月額料金に対して、高いポイント還元率を得られるサービスだ。
次に「QRコード決済」を見てみると、予想通りソフトバンクユーザーの「PayPay」が55.3%と最も高く、NTTドコモの「d払い」は前年度より11.9ポイント増の32.6%。ユーザー数で見ると、PayPayは5700万人、d払いが5199万人とかなり追い上げている。
さらに、携帯キャリアが提供する「クレジットカード」。これも想像に難くない、楽天モバイルユーザーの「楽天カード」が最も利用され65.8%。ついで「dカード」が24.9%だった。この領域では前年度と比較すると、一番増えているのはドコモとなっており健闘中だ。
最後に「ECサイト」。これも言わずもがなといったところか、楽天モバイルユーザーの「楽天市場」が58.7%と最も高く、ソフトバンクユーザーの「Yahoo!ショッピング」が23.6%と続いた。アンケート対象者全体のECサイト利用率が1.2ポイント減少している中で、ドコモの「dショッピング」のみ0.7ポイント増とここでも健闘している。
やはり「楽天経済圏」は強い…という結果だったが、NTTドコモを筆頭に各キャリアも追い上げている。時代の流れから今後、利用率は増えていくと思われるので、各キャリアがサービス内容を充実させてユーザーを取り合うという構図になりそうだ。
出典元:【MM総研】
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