J.D.パワー ジャパンは、共通ポイントサービスの利用実態や満足度に関する調査結果を発表した。「dポイント」や「PayPayポイント」など共通ポイントサービスは数多くあるが、最もユーザーの満足度が高いのは、果たしでどのサービス?
3部門で最高評価獲得の「楽天ポイント」が見事総合満足度1位に!
今回で3回目となる本調査では、「dポイント」、「PayPayポイント」、「Pontaポイント」、「楽天ポイント」、「Tポイント」、「nanacoポイント」、「WAON POINT」の計7ブランドの共通ポイントサービスを対象に実施。「ポイントの貯めやすさ」、「ポイント確認のしやすさ」、「ポイントの使いやすさ」、「ホームページ/カスタマーサポート」の4つのファクターから、総合満足度を評価した。
結果、総合満足度で1位となったのは、楽天ポイントだった。ポイントの貯めやすさ、ポイント確認のしやすさ、ポイントの使いやすさの3要素で最高評価を得て、合計727ポイントを獲得。堂々のトップに輝いた。2位には707ポイントを獲得したPayPayポイント、3位には684ポイントを獲得したdポイントが、それぞれランクインした。
金融サービスとの連携強化がこれからのカギに
ポイントの貯め方と満足度の関係をみると、金融サービスとの連携でポイントを貯めているユーザーの満足度は総じて高いことが明らかとなった。特に、投資信託の運用成果に応じてポイント還元される「ポイント運用サービス 」利用者の場合、満足度は755ポイントとなり、最も高いスコアとなっている。同様に、ポイント使用方法と満足度の関係においても、「証券会社などでの株や投資信託などの金融商品の購入」にポイントを使用しているユーザーの満足度が、737ポイントと最も高い結果に。
このように、金融サービスとの連携でポイントを貯める/使えるサービスには、「PayPayのポイント運用」や「dポイント投資」、「楽天PointClubのポイント運用」などがあるが、実際のところ利用者はまだ少ないのが実情。利用している人の満足度は極めて高いだけに、レポートでは、今後のさらなる連携強化が、ユーザー満足度の向上や自社経済圏内の囲い込みの促進に期待できるとし、経済圏内の金融サービスとの連携を手間なく円滑な手続きで提供できるかが大きな競争軸になるものとみている。
いまや年間のポイント発行総額が1兆円を超えるといわれ、「疑似通貨」としての性質さえ帯びている共通ポイントサービス。ユーザーにとってもますます重要性が高まる中、ニーズに対応すべく、各種サポートを効率的に拡充していくこともまた、共通ポイントサービス提供事業者にはより一層求められると、レポートでは結論づけている。