銀行口座の残高確認や、振込・送金など、さまざまな機能を利用できる銀行アプリ。ネット銀行も普及し、紙の通帳の有料化が始まっている昨今では、銀行アプリを利用している人も多いだろう。とはいえ、アプリの機能をすべて使いこなせていない、という人も少なくなさそうだ。銀行アプリのヘビーユーザーは、どんな機能をよく利用しているのだろうか。
所持している銀行口座のすべてでアプリを利用しているわけではない
アイリッジが2023年8月に行った、20歳~69歳の男女8,745人を対象とした「銀行アプリの利用に関するアンケート調査」で、銀行アプリの利用状況が明らかになった。その結果を見ると、全体の7割が銀行アプリを利用し、56%が週に1回以上使っている様子。銀行アプリはもはや、銀行サービスの必須サービスといってもよいだろう。
その一方で、所持している銀行口座の数は3口が最多でありながら、利用している銀行アプリの数は1個が最多という結果となっており、メインバンク以外の銀行アプリについては使う必要性を感じていない人が大半のようだ。銀行アプリを利用していない人の理由も「アプリを使う必要性を感じない」が39%と最も多く、使わないアプリは入れない、というスマホユーザーの実態が見て取れる。
アプリユーザーが銀行アプリを知った場所として、公式サイトや検索などWEBで知った人が54%と最多。一方でアプリを利用していない人が挙げている「アプリがあるか知らない」という回答は21%あり、デジタルに積極的でない人は、そもそもアプリの存在を知る場所がないのかもしれない。
ヘビーユーザーは公共料金支払いや投資関連など幅広い機能を活用
2日~3日に1回、あるいは毎日利用しているヘビーユーザーは、どんな機能を利用しているのだろうか。「アプリでよく利用する機能」を聞いた回答を見ると、公共料金の支払いや投資関連サービスといった機能の利用率が、ライトユーザーに比べて2倍以上となっている。キャッシュカードの代わりにアプリを使ってATMでの入出金ができる「スマホATM」の機能にいたっては、毎日アプリを使っている人のうち31%という結果で、他が10%台であることを考えると、この機能が重宝されている様子。スマホ決済に慣れた若年層にとっては、いちいち財布から銀行カードを取り出して…という行為自体が煩わしいのかもしれない。
紙の通帳有料化の動きが加速しているなかでは、アプリで明細や残高確認をすることが必要不可欠だ。また、新NISAのスタートに伴って投資関連サービスへの関心も高まっているため、これらの機能を充実させるとアプリのユーザー数も増えていくことが推測できる。銀行アプリのダウンロードが必須となる日も遠くないかもしれない。
出典元:【株式会社アイリッジ/PR TIMES】
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