JCBプラチナの審査に通る年収の目安は?年会費の元を取る損益分岐点と豪華特典も解説

JCBプラチナは、豪華な特典とハイステータスなサービスが受けられるJCBが発行するクレジットカード。しかし、JCBプラチナを手にするには審査に通る必要があります。

そこでこの記事では、JCBプラチナの審査に通る年収の目安や条件について詳しく解説。年会費の元を取る損益分岐点と豪華な特典についても紹介します。

JCBプラチナの審査に通る年収・属性の目安は?

「JCBプラチナ」とは、日本で唯一の国際ブランド「JCB」が発行しているプラチナカード。ゴールドカードよりもステータスが高く、その分、豪華な特典やサービスを受けられます。

概要は以下の通りです。

JCBプラチナの概要
年会費 27,500円(税込)
国際ブランド JCB
家族カード年会費 ・1枚目無料
・2枚目以降は3,300円(税込)
申込み条件 25歳以上で、継続した安定収入のある方
※学生不可
旅行傷害保険 死亡・後遺障害の場合
・海外:最高1億円
・国内:最高1億円
国内・海外航空機遅延保険 ・乗継遅延費用保険金:限度額2万円
・出航遅延費用等保険金:限度額2万円
・寄託手荷物遅延費用保険金:限度額2万円
・寄託手荷物紛失費用保険金:限度額4万円
ショッピングガード保険 ・海外:年間最高500万円
・国内:年間最高500万円
ポイント Oki Dokiポイント
ポイント還元率 0.5%~5.0%
ETCカード 年会費、発行手数料無料

後述しますが、JCBプラチナはグルメや旅行に関する魅力的な特典やサービスが満載。カード会社からのインビテーション(招待)が必要なプラチナカードと違って、自分で申込みが可能なため、審査に通れば誰でも持つことができるステータスカードです。

そのようなJCBプラチナの審査に通る年収や属性の概要について、以下で詳しく解説します。

JCBプラチナの審査基準の概要

JCBプラチナの審査基準の概要は以下の通りです。

詳しくは後述しますが、JCBプラチナカードの申込み条件は「25歳以上」かつ「継続した安定した収入がある」こと。そのうえで、審査をクリアする必要がありますが、プラチナカードとしては著しく高い年収を求められるわけではありません。インビテーションが必要な最高位カードのJCB THE CLASSを手にしたいなら、足がかりとしては最高の一枚と言えるでしょう(画像はJCB公式サイトより引用)

審査に通る年収・属性の目安:年収500万円程度かつ安定した職が条件か

明確にはされていませんが、申込み条件のひとつである「安定した収入」の目安となるのが「年収500万」というライン。かつJCBプラチナの公式HPに記載がされているように「本人に安定継続収入」があることが条件です。一般的には、同じ会社に3年勤務していれば安定した継続収入があるとみなされます。

【詳細】JCBプラチナの審査基準:年齢、収入、クレヒス

JCBプラチナの審査で基準となるのが、

・年齢
・収入
・クレジットヒストリー(クレヒス)

の3つです。

JCBプレミアに申込みできるのは25歳以上。大学を卒業後、社会人として3年働けば25歳になることから、少なくとも安定した収入として「3年間定職についている」必要があると言えます

中でも重要視されるのが、クレジットカードの利用歴に傷がないかを問われるクレヒス(クレジットカードヒストリー)。年収500万円の安定収入があっても、過去に金融事故や支払い延滞などがあると信用を落として審査に通過できない可能性が高まります。

JCBプラチナカードの損益分岐点は?

JCBプラチナカードの特典を最大限活用するには、カードの年会費を考慮に入れたうえで、どの程度カードを利用するとお得なのかを理解しておくことが大切です。

ここでは、JCBプラチナカードの損益分岐点を、ポイント還元、グルメ特典、プライオリティ・パスの3つの側面から紹介します。

JCBプラチナのポイント還元率や特典とは?

まずは、JCBプラチナのポイント還元率や特典をおさらいしておきましょう。

JCBプラチナのポイント還元率は0.5%。また、JCBプラチナ以上のカードを保有する会員だけが利用できる特典が「グルメ・ベネフィット」。世界中の空港ラウンジなどを無料利用できる「プライオリティ・パス」もついています(画像はJCB公式サイトより引用)

以下でそれぞれ詳しく解説します。

【損益分岐点】ポイント還元

先述したように、JCBプラチナの基本ポイント還元率は一般的なJCBカードと同じ0.5%。100円の支払いにつき0.5ポイントを獲得できます。つまり、年会費の27,500円をペイするために必要な金額は年間で550万円。

なお、年間の利用金額が100万円以上の場合は、翌年のOki Dokiポイント還元率が1.6倍、300万円以上の場合は2倍になります。つまり、300万円以上利用した場合、翌年の損益分岐点は年間275万円ということに。

いずれにしても、ポイント還元だけで年会費をペイしようとすると高額な買い物が必要なため現実的ではないでしょう。

【損益分岐点】 グルメ特典

「グルメ・ベネフィット」は、全国にある和洋中、イタリアン、フレンチなどの対象レストランのコースを2名以上で予約すると、1名分の料金が無料になる特典です。たとえば、1人1万円のコースだった場合、年間で3回利用すれば3万円得します。

使えば使うほどお得な特典なので、ビジネスでの会食やデートなどで対象レストランを利用する機会が多い人なら、損益分岐点を超えるのは難しくないでしょう。

【損益分岐点】プライオリティ・パス

申込みが必要ですが、世界に約1,300カ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」も特典としてついています。特典として受けられる「プライオリティ・パス」は、通常469ドルの年会費がかかるプランであり、2023年12月の為替レート・1ドル=144円で計算すると469ドル=67,536円。

つまり、プライオリティ・パスを申込んだ時点で損益分岐点を大きく超えます。空港ラウンジを利用する機会が多いなら、十分に年会費以上の価値があると言えます。

JCBプラチナの主な特典

JCBプラチナには他にも様々な特典がついています。以下で、JCBプレミアムの特典について詳しく紹介します。

プラチナ・コンシェルジュデスク

JCBプラチナで利用できる「プラチナ・コンシェルジュデスク」は、24時間365日無料であらゆるサービスを受けられる特典です。

たとえば、航空券やホテル、レストランの予約、コンサートやスポーツなどのチケット手配、ビジネスなどの会食で利用するお店選びといったことにも対応可能で、秘書のような役割を担ってくれます。旅行先での紛失や病気・怪我などトラブルのサポートも行ってくれますたとえば、航空券やホテル、レストランの予約、コンサートやスポーツなどのチケット手配、ビジネスなどの会食で利用するお店選びといったことにも対応可能で、秘書のような役割を担ってくれます。旅行先での紛失や病気・怪我などトラブルのサポートも行ってくれます(画像はJCB公式サイトより引用)

高級レストランで1名無料

前述したように、「グルメ・ベネフィット」では2名以上のコース予約で1名が無料になる特典です。

対象レストランは様々なジャンルがあり、同一店舗では半年に1回の利用という制限があるものの、店舗が違えば特典の利用回数に制限はなし。使えば使うほどお得な特典です(画像はJCB公式サイトより引用)

コンシェルジュがおすすめするレストランをオンラインで簡単に手配してもらえる「グルメルジュ」という特典も利用できます。

高級ホテル・旅館の宿泊優待

日本各地の高級ホテル・旅館の優待を受けられる「JCBプレミアムステイプラン」の特典もついています。

JCBプラチナでは、ワンランク上の高級ホテル・旅館にお値打ち価格で宿泊可能。オンライン予約のほかに、プラチナ・コンシェルジュデスクを通じての電話も可能です(画像はJCB公式サイトより引用)

世界中の空港ラウンジ利用(無料)

前述したように、世界に約1,3000カ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」の最上級クラス「プレステージ」と同等の特典もついています。

フリーWi-Fi完備で軽食やアルコールを含むドリンクや軽食が無料のほか、ラウンジに併設されたシャワーやスパも利用可能。搭乗までの時間を有意義に過ごせます(画像はJCB公式サイトより引用)

家族カード1枚無料

JCBプラチナでは、生計をともにする配偶者・親・子ども(高校生をのぞく18歳以上)1名までは、無料で家族カードを1枚作成できます。

家族カードでもJCBプラチナ会員と同等のサービスを受けられます。旅行保険も付帯しているため旅行時も安心です。さらに、ポイントも合算できるため効率的にポイントを貯めることもできます(画像はJCB公式サイトより引用)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・ラウンジ招待

事前申込みをすれば、年1回、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内に併設されているJCBラウンジを利用できます。

1回につき、乳幼児を含む4名まで利用できるため小さい子ども連れなどの休憩にも便利。無料のドリンクサービスもあります。また、希望すれば人気のアトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」に優先搭乗もできるので、時間を有効に使えます(画像はJCB公式サイトより引用)

JCB lounge京都

「JCB lounge京都」は京都駅ビル内にある上位クラスカード会員向けのラウンジ。JCBプラチナでは、会員1名につき同伴者1名まで無料で利用できます。

営業時間は午前10時から午後6時までで年中無休。無料のドリンクサービスやフリーWi-Fiが利用できます(画像はJCB公式サイトより引用)

JCBプラチナはディズニー関連の特典も実は充実

JCBカードは東京ディズニーランド/東京ディズニーシーのオフィシャルカードであることから、JCBプラチナでは、ディズニー関連の特典も充実しています。

【会員限定】オリジナルパッケージプラン

JCBプラチナを含むJCBゴールド以上のカードでは、東京ディズニーリゾートを満喫できる特別なオリジナルパッケージプランを利用できます。

たとえば、ディズニーホテルの宿泊と東京ディズニーランドの1デーパスポートやアトラクション利用券、キャラクターグリーティング施設利用券などをセットにしたプランを利用可能。ホテル施設はディズニーアンバサダー(R)ホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ(R)、東京ディズニーランド(R)ホテル、東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリー(R)ホテル、東京ディズニーセレブレーションホテル(R)から選択可能です(画像はJCB公式サイトより引用)

JCBトラベルの還元率がアップ

JCB会員専用のJCBトラベルを通じて東京ディズニーリゾートのパッケージをプランを利用すると、Oki Dokiポイントの還元率が5倍にアップします。

Oki Dokiトクトクサービスとは、JCBトラベルでカードの支払いをするとポイントをお得に貯められるポイントプログラム。JCBプラチナを含むJCBゴールド以上のカードで、パッケージツアーの申込み&支払いをするとポイント還元率が5倍になります。たとえば、10万円のパッケージツアーの場合、通常の0.5%の還元率なら500円ですが、JCBトラベルを通じて申込むと2,500円相当のポイントが還元されます(画像はJCB公式サイトより引用)

なお東京ディズニーリゾートだけでなく、JCBトラベルを通じて予約すれば国内の宿泊施設なら通常の5倍、海外の宿泊施設なら通常の12倍のOki Dokiポイントが貯まります。

Oki Dokiポイントをパークチケットに変えられる

また、貯まったOki Dokiポイントは、東京ディズニーリゾートのパークチケットに交換可能。

Oki Dokiポイントは様々な商品に交換できますが、ディズニーパークチケットに交換するとよりお得です(画像はJCB公式サイトより引用)

交換レートは以下の通りです。

商品名 交換に必要なポイント数
東京ディズニーリゾート(R)・パークチケット(1枚) 1,850ポイント
東京ディズニーリゾート(R)・パークチケット(2枚) 3,700ポイント
東京ディズニーリゾート(R)・パークチケット(3枚) 5,550ポイント

パークチケットは日によって7,900円~10,900円となっており、10,900円の日にOki Dokiポイントで交換したチケットを利用すれば、Oki Dokiポイント1円=約5.89円という計算に。7,900円の日に利用してもOki Dokiポイント1円=約4.27円になります。

ポイントの交換先によりますが、Oki Dokiポイントのレートは3~5円。平均値は1ポイント=4円のため、パークチケットに交換すればお得に利用できます。

JCBプラチナはJCBの最高峰「JCB THE CLASS」へのインビテーション条件でもあるJCBプラチナは、JCBの最高峰カード「JCB THE CLASS(JCB ザ・クラス)」のインビテーション条件の1つ。JCB THE CLASSは、JCBが保有する国際カードブランドの中で最上位に位置する招待制のブラックカードです。

JCB THE CLASSのインビテーション条件は、以下の通りです。

・JCBプラミアムカード(JCBゴールド、JCBゴールド ザ・プレミア、JCBプラチナなどのゴールドランク以上のJCBカード)を保有していること
・過去に支払い遅延や金融事故の履歴がなく、JCBの利用実績が良好であること

JCBプラチナは、JCBカードの中でも「JCB THE CLASS」に次ぐ上位クラスのカード。年会費は27,500円(税込)で、手頃な価格ながら豪華な特典が豊富です。
そのため将来的にJCB THE CLASSを保有したい方が、「JCB THE CLASS」を手にするまでの足がかりとしてJCBプラチナは選択肢のひとつになります。

JCBプレミアムカードを保有しておらず「JCB THE CLASS」のカードを持ちたい場合は、まず「JCBプラチナ」または「JCBゴールド」のカードを検討しましょう。

JCBプラチナとJCB THE CLASSの比較

自分で申込み可能なJCBカードの中で最上位の「JCBプラチナ」と、その上のクラスの「JCB THE CLASS」の違いを比較してみました。

  JCB THE CLASS(JCB ザ・クラス) JCBプラチナ
年会費 55,000円(税込) 27,500円(税込)
家族カード年会費 8枚まで無料 ・1枚目無料
・2枚目以降は3,300円(税込)
国内旅行傷害保険 最大1億円を補償 最大1億円を補償
海外旅行傷害保険 最大1億円を補償 最大1億円を補償
ショッピングガード保険(国内/海外) 品物の破損・盗難を購入日から90日間補償 品物の破損・盗難を購入日から90日間補償
プライオリティ・パス 〇(無料)
・同伴者1名まで無料
〇(無料)
・同伴者は1名につき2,200円
空港ラウンジ 〇(無料) 〇(無料)
メンバーズ・セレクション
コンシェルジュデスク
グルメ・ベネフィット
一匙
(会員制・招待制のお店予約)
ザ・クラス 明食倶楽部
「一休.comダイヤモンド会員」体験サービス
東京ディズニーリゾート(R )・バケーションパッケージ
JCBプレミアムステイプラン
JCB Lounge 京都
海外クルーズ優待サービス
日の丸リムジン ハイヤー優待サービス
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン JCBラウンジ
ゴルファー保険
バーニーズ ニューヨークでの特別なショッピングサービス

JCBプラチナでも十分好待遇を受けられますが、JCB THE CLASSではさらにその上を行く特別なサービスを受けられます。また、インビテーション(招待)制で誰でも持てるカードではないため、よりステータスを感じられるカードと言えるでしょう。

まとめ

JCBプラチナは、年会費が27,500円(税込)と高額でありながら、年に3回以上コース料理を食べる人や空港ラウンジを利用する機会が多い人にとっては、すぐに年会費をペイできる可能性が高いクレジットカード。

ほかの特典や補償も豪華で、家族カードも1人まで無料で作成できることから、申込条件をクリアかつ前述した条件に当てはまる人は持っておいても損はないカードと言えるでしょう。

※サムネイル画像は(Image:​「JCBプラチナ」公式サイトより引用)

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