一般カードの中ではステータスが高いと言われているJCB一般カード。しかし、興味はありつつもメリット・デメリットを把握していない人もいるでしょう。
そこでこの記事では、JCB一般カードの基本スペックに加えて、付帯している保険や特典について詳しく紹介します。同じようなサポートがついている「JCB CARD W」とも比較するのでクレジットカード選びの参考にしてください。
JCB一般カードとは?JCB CARD Wと何が違うの?
JCB ORIGINAL SERIESの中でも似たようなサービスが付帯しているJCB一般カードとJCB CARD W。
まずは JCB一般カードを中心に、どのようなサポートや特典が受けられるのかをチェックしていきましょう。
新社会人や初めてのクレジットカードとして「持っていて恥ずかしくないカードを探している」という人には、ピッタリのカードと言えるでしょう。
なお、「JCB一般カード」は2024年1月31日に新規発行を終了予定。すでにカードを持っている場合は引き続き利用可能ですが、新規で作成したい場合は、同ランクのカードとして2023年12月5日より発行が開始された「JCB カード S」も検討してみましょう。
JCB一般カードの概要は、以下の通りです。
JCB一般カードの概要 | |
年会費 | 1,375円(税込) ※ネット入会なら初年度無料 |
国際ブランド | JCB |
家族カード年会費 | 440円(税込) ※本会員が年会費無料の場合は、家族会員も無料 |
申込み条件 | 18歳以上で、本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上で学生の方 |
電子マネー/スマホ決済 | ・Apple pay ・GooglePay ・QUICPay ・d払い |
旅行傷害保険 | 死亡・後遺障害の場合 ・海外:最高3,000万円 ・国内:最高3,000万円 |
ショッピングガード保険 | 海外:年間最高100万円 |
ポイント | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 0.5% ※1,000円につき1ポイント還元 ※パートナー店での利用なら2~20倍のポイント還元あり |
ポイントの交換先 | ・ANA:1ポイント=3マイル ・JAL:1ポイント=3マイル ・楽天ポイント:1ポイント=楽天ポイント34ポイント |
ETCカード |
発行手数料:無料 |
JCBには「JCBプラチナ」「JCB THE CLASS」といったハイクラス向けのクレジットカードも多数あり、それらと比較すると「JCB一般カード」は年会費の安いエントリークラスのカード。
同じような位置づけのカードには「JCB CARD W」があり、比較対象となることも多いです。
JCB一般カードのメリット(良い点)
まずは、JCB一般カードのメリットを確認していきましょう。
Amazonやセブン-イレブン、スタバの利用がお得
「JCB一般カード」では、パートナー店であるAmazonやセブン-イレブン、スタ―バックスで利用すると、通常よりもポイントがアップ。お得にポイントを貯められます。
充実した付帯保険
JCB一般カードには、旅行傷害保険やショッピングガード保険、スマホのディスプレイ破損(画面割れ)を補償する「JCBスマートフォン保険」が付帯しています。
冒頭で述べたように、旅行傷害保険(死亡・後遺障害)は、海外・国内旅行ともに最高3,000万円まで補償。ショッピングガード保険もついており、海外旅行の場合、90日以内にJCB一般カードで支払った商品が破損・盗難被害にあったときに年間最高100万円まで補償してくれます。
海外旅行のサポート
海外旅行時に受けられるサポートも充実。JCB一般カードを含むJCB会員は、世界9都市(ホノルル、グアム、ソウル、香港、台北、バンコク、パリ、シンガポール、ロサンゼルス)に設置されている「JCBプラザラウンジ」が使用できます。
モバ即(即時発行)対応で発行は最短5分
JCB一般カードは、「モバイル即時入会サービス(モバ即)」を利用して申込みすれば、最短5分で審査が完了。審査に通過したかどうかは、MyJCBアプリですぐに確認できます。さらに、カードを受け取る前にバーチャルカードを利用して、店頭やインラインショッピングに使えます。
ナンバーレスも発行可能
カードにナンバーが記載されていない「JCBのナンバーレスカード」(NL)を選択できます。
JCB一般カードのデメリット(悪い点)
ここからは、JCB一般カードのデメリットを紹介します。
ポイント還元率は基本0.5%
JCB一般カードは利用額1,000円につきOki Dokiポイントが1ポイント付与されます。そのOki DokiポイントはnanacoポイントもしくはJCB PREMOに1ポイント=5ポイントで還元できるため、最大還元率は0.5%。
しかし、この基本0.5%という還元率はクレジットカードの中では決して高いとは言えません。
2年目以降は年会費がかかる(※年50万円利用で年会費無料)
オンライン入会なら初年度は無料ですが、2年目以降は1,375円(税込)の年会費が発生します。クレジットカードの年会費を払いたくないという人にとってはデメリットに感じるでしょう。
ただし、「MyJチェック」に登録かつ年間の利用金額が50万円(税込)以上であれば翌年の年会費は無料になります。
JCB一般カードの審査に通る年収の目安は?
「18歳以上で、本人または配偶者に安定した継続収入がある方、または高校生を除く18歳以上で学生の方」という申込条件があるJCB一般カード。では、審査に通る年収の目安はどのくらいなのでしょうか。
JCB一般カードの審査に通る年収の目安は、200万円程度と言われています。ハイステータスなクレジットカードと比較すると、敷居は低いと言えるでしょう。
審査難易度や申し込み資格について
JCB一般カードは、年会費がかかることから年会費無料の一般カードと比較すると審査の難易度は上がると推測されます。付帯保険やサービスがついていてステータス性が高いのも理由のひとつです。
とはいえ、アルバイトや専業主婦、配偶者に収入がある無職の方でも申込可能です。安定した継続収入がある社会人なら審査に通る可能性は十分にあるでしょう。
JCB一般カードとJCB CARD Wどちらがおすすめ?【還元率や特典比較】
JCB一般カードと比較されやすいJCB CARD Wですが、どのような違いがあるのでしょうか。基本スペックや還元率、特典などを比較していきます。
【JCB一般とJCB CARD Wの比較】基本スペック
冒頭で述べたように、JCB一般カードは1,375円(税込)の年会費が発生するのに対し、JCB CARD Wは年会費が永年無料。また、JCB CARD Wは申込みできる年齢が18~39歳までと限定されています。
【JCB一般とJCB CARD Wの比較】ポイント還元率
JCB一般カードの基本還元率は0.5%。対して、JCB CARD Wはいつでもポイントが2倍になるため、より早くポイントを貯められます。
【JCB一般とJCB CARD Wの比較】付帯保険
JCB一般カードでは、旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)として海外・国内旅行で最高3,000万円の補償がついているのに対し、JCB CARD Wでは海外旅行の場合のみ最高2,000万円の補償が付帯しています。ショッピングガード保険は、ともに最高100万円までの補償です。
【JCB一般とJCB CARD Wの比較】審査
先述したようにJCB一般カードの申込み条件は、「18歳以上で、本人または配偶者に安定した継続収入がある方、または高校生を除く18歳以上で学生の方」で、JCB CARD Wも18歳~39歳限定という条件つきで高校生を除く学生も申込可能。ただしどちらも一部、申込みできない学校もあります。
いずれもエントリーカードとしての役割があることを考えると、両者のともにそれほど審査基準は高くないと推測されます。
【JCB一般とJCB CARD Wの比較】発行スピード
JCB一般カード、JCB CARD Wは、ともに「モバ即」で申込み可能です。9時~20時までにオンライン上で申込めば、最短5分で審査完了。審査通過後は、どちらもアプリ上で即日カードが発行され、すぐに買い物に利用できます。
結局JCB一般カードはどのような人におすすめ?
JCBカードは、カードの年会費を押さえながらもステータスを重視したい人や旅行保険の補償を少しでも手厚くしたい人におすすめです。逆に、18歳~39歳で通常の買い物でポイントを多く貯めたいならJCB CARD Wのほうがおすすめです。
まとめ
一般カードでありながら、様々なサービスが付帯しているJCB一般カード。年会費を押さえてステータス性の高いカードを作りたい人にはぴったりです。ただし、新規発行は2024年1月31日をもって終了するため、新たに発行を考えている方は「JCB CARD W」に加え、冒頭で紹介した「JCB カード S」も検討してみると良いでしょう。
※サムネイル画像は(Image:「JCB」公式サイトより引用)