2019年10月1日から消費税が10%になるのは知っているだろう。だが、9月30日23時59分にコンビニのレジで会計をしている最中に10月1日0時になったら消費税はどうなるのだろうか? 今回はかなりややこしい消費税率変更のタイミングの謎に迫る!
税率はバーコードを“ピッ”としたタイミングで決まる
いよいよ2019年10月1日から消費税が10%に上がる。だが、9月30日23時59分にコンビニのレジで会計をしている最中に10月1日0時を迎えたら、消費税はどうなるのだろうか? 8%? 10%? 実はコンビニ大手4社ではこの事態を想定して、すでにルールを明確に定めている。消費税率変更は、コンビニのレジで商品のバーコードを“ピッ”としたタイミングで決まるのだ。もし複数の商品があっても、最初の商品でバーコードを読み込んだのが9月30日23時59分であれば、全商品に8%が適用されるのである。もっとも、持ち帰りの食品や飲料は10月1日以降も軽減税率が適用され8%のままなので、税率が10%になるイートイン(店内飲食)を利用しない限り、そんなに心配する必要はないだろう。
だが、居酒屋やレストランで食事をしている最中に、10月1日0時を迎えたらどうなるのだろうか?
コンビニ大手4社では、レジで最初の商品のバーコードを読み込んだタイミングで税率が決まる
レストラン、携帯電話、電車は対応がバラバラ……
軽減税率の対象にならない居酒屋やレストランの対応はまちまちだ。たとえば「魚民」や「白木屋」では営業日で消費税を切り替えるので、2019年10月1日0時を過ぎて会計しても消費税は8%のまま。だが、24時間営業のファミレスは対応が異なる。たとえば「すかいらーく」では10月1日0時になった時点で、一旦全員の会計を済ませ、それ以降の注文は税率10%が適用されるという。
電車の場合はわかりやすい。乗車中に10月1日0時を迎えても、その日の終電までは8%のままで、翌日の始発から10%が適用されるのだ。ちなみに、定期代は9月中に6カ月定期券を買っておけば、10月以降も8%のままで利用できるので、かなり得することになる。また、携帯電話の通話も対応はバラバラ。ドコモとauは通話終了後のタイミングだが、ソフトバンクは通話開始のタイミングで税率が決まるそうだ。
なお、ネットショッピングは“ポチった”タイミングではなく、原則、出荷日で税率が変わるので、9月30日の夜に注文すると税率が10%になる場合もあるという。欲しい物があるなら早めに買っておこう。
居酒屋やレストランの会計はまちまち。「白木屋」などは10月1日0時を過ぎても8%のままだが、「すかいらーく」は10月1日0時の時点で一旦会計を済ませるという
携帯電話も対応はバラバラ。ドコモとauは通話終了後のタイミングだが、ソフトバンクは通話開始のタイミングで税率が決まる