経済産業省にとよると、日常生活でキャッシュレスを利用する人は7~8割と、キャッシュレスが広く普及していることが明らかになっています。では、支出だけでなく、収入でもキャッシュレスを利用する人はどの程度いるのでしょうか。今回は、スキマバイトアプリ「シェアフル」を提供するシェアフル株式会社が「シェアフル」ユーザーの15~80歳の男女30,737名を対象とした「デジタル給与に関する実態調査」をご紹介します。
キャッシュレスが拡がるも、給与の受け取りは従来通りを希望する人が約6割
そもそもデジタル給与とは、労働者が使用者から支払われる給与を電子マネー・スマホ決済アプリで受け取ることです。では、デジタル払いについて消費者の声を見ていきましょう。
はじめに「給与をデジタル払い(Pay)で受け取りたいと思いますか?」と質問したところ、41.0%の人が「はい」、59.0%の人が「いいえ」と回答しました。キャッシュレスを使用する人は増加していますが、給与についてはこれまで通りの受け取り方を希望する人が多いようです。
日常生活でキャッシュレスを利用する機会が多いとはいえ、現金で支払う機会もあるため、デジタル支払いの希望者の方が少ないのではないでしょうか。
デジタル払いは「正社員」や「アルバイト・パート」に需要がある
次に、「給与をデジタル払いで受けたいと思う人」を調査しました。年代別に見ると、給与をデジタル払いで受けたいのは40代の24.8%が最も多く、ついで20代が24.4%、30代が21.8%という結果になっています。
最後に職業別に見ると、給与をデジタル払いで受けたいと考えている職業第1位は「正社員」で35.7%の割合を占めました。ついで「アルバイト・パート」の17.1%が2位にランクイン。毎月収入を得る正社員やアルバイト・パートの人たちは、無職や学生、派遣・契約社員などと比べて“デジタル払い”を受けたいと考えているようです。
本調査では、正社員やアルバイト・パートとして働く人の中には「毎月の給与の受け取りを電子マネー・スマホ決済アプリでおこないたい」という人が決して少なくないことがわかりました。とはいえ、全体で見ると給与の受け取りは従来通りを希望する人が多く、シフトチェンジはまだ難しいと予想できます。
日常的な買い物はもちろん、公共料金や保険、家賃の支払いなど、あらゆる支払いがキャッシュレス決済対応になれば、さらにキャッシュレスは普及し、給与のデジタル払いもより受け入れられるようになるのではないでしょうか。
出典元:【シェアフル株式会社/PR TIMES】
参照元: 経済産業省 商務・サービスグループ キャッシュレス推進室「キャッシュレス将来像の検討会(概要版)」