新NISAの積立平均金額は60,689円に、非課税投資枠の引き上げが大きく影響【オカネコ調べ】

2024年1月よりはじまった新NISAを知っているだろうか。国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が全国のオカネコユーザー男女1,594人を対象にアンケートを行い、新NISAの認知や活用について実態を調査した。その結果を詳しくみてみよう。

新NISAは知っているが、内容について把握していない人も多数

知っている人は86.6%だったものの、内容を把握しているのは67.6%(「オカネコ」調べ)

旧NISA制度の後継として、「NISA」と「つみたてNISA」の2つを合わせて内容を充実させたのが新NISAとなる。この新NISAについて知っていると回答した人は86.6%となっているが、内容について把握している人は67.6%。3人に1人は新NISAが導入されたことは知っていても、内容までは把握できていないことが判明した。

(「オカネコ」調べ)

また、新NISAを利用している人は全体の37.8%で、利用を検討している人は20%、利用していない人が42.2%。

面倒・億劫、よくわからない…というのが利用していない理由の大半(「オカネコ」調べ)

利用していない人に理由を伺ったところ、「新NISAを利用するまでの手続きが面倒・億劫だから」と回答した人が28.1%、「新しいNISAとこれまでのNISA制度の違いがわからず、具体的な行動に移せない」と回答した人が24%であった。よくわからない・難しそうというイメージが強いことから調べるにいたらず、内容を把握できていなかったり、利用していなかったりすることがわかる。

「投資・資産運用をしていない」と回答した人に、その理由を聞いたアンケートで「資産運用の知識がなくやり方がわからない」と回答した人が44.7%だったのも納得の結果だ。

制度が変わったことにより、投資金額にも変化

利用者は余剰資金を活用して、将来の資金対策を行っている(「オカネコ」調べ)

新NISAを利用している人は、どのような目的で利用し、どのぐらいの金額を投資しているのだろうか。利用の目的については、「余剰資金を増やすため」と回答した人が69.9%、「老後の資金を貯めるため」と回答した人が63.5%と多くを占め、将来の資金対策のために今から着々と動いていることが伺える。

また、自由回答では「非課税保有期間が無期限になったから」「制度改正が始めるきっかけになった」「成長投資枠とつみたて投資枠が併用可能になったから」など、新NISAの内容に魅力を感じている意見もあった。

全体における毎月の平均投資金額は60,689円(「オカネコ」調べ)

また、新NISAでは、つみたて投資枠の年間非課税投資枠が40万円(月3.3万円)から120万円(月10万円)と大幅に引き上げられた。それにより毎月の投資金額に変化はあるのか。

新NISA利用者に毎月の投資金額を伺ったアンケートでは、「9万円以上~10万円未満」と回答した人が最も多く36.5%、次に多かったのが「5万円以上~6万円未満」で15.3%、全体における平均金額は60,689円という結果であった。同社が昨年に実施した旧NISA・つみたてNISAでの毎月の積立平均金額と比較すると+37,273円と大幅にアップしていることから、新NISAの非課税枠の引き上げが毎月の投資金額に大きく影響していることがわかる。

なお、年代別の平均積立金額では20代から70代まで、どの年代も平均積立金額が5万円以上という結果になり、利用している人においては全般的に投資金額が高いことが伺える。

アンケート結果から、新NISAの利用についてよくわからない・難しそうだとハードルを感じてまったく利用していないか、利用している人においては毎月高額を投資しているなど、ぱっきりと二分されていることが判明した。将来の資産形成に興味がある人は、新NISAとなったこの機に、内容についてじっくり調べてみるといいかもしれない。

出典元:【『オカネコ 新NISAの利用意向調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ』

オトナライフ編集部
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