キャッシュレス決済を日常的に使うことから現金を持ち歩かなくなったという人も多いのではないだろうか。使える場所もどんどん増えている印象だが、利用実態はどうだろうか。お金の課題を解決するメディア「MoneyFix」を運営する株式会社ウェブクルーによる「キャッシュレス決済に関するアンケート」の結果を見てみよう。
利用率1位はPayPay 2位は楽天ペイ 3位はクレジットカード
キャッシュレス決済が普及したことにより、現金を持ち歩かないだけでなく、すべての会計をスマートフォンで済ませているという声も聞くようになった。よく使われているキャッシュレス決済は何なのか、またどのような場所で多く使われているのか。株式会社ウェブクルーが2024年3月8日から3月14日の期間、MoneyFixのLINE公式アカウントで1,473人に「キャッシュレス決済に関するアンケート」を行ったところ、最も使われているのは「PayPay」だとわかった。その割合はなんと88.9%と圧倒的な結果だ。
続く2位が「楽天ペイ」で58.1%、3位が「クレジットカード」で46.2%、4位が「au PAY」で38.8%、5位が「d払い」で38.2%という結果であった。割合的にトップ3の順位はしばらく不動となりそうだが、それ以外は拮抗しており、今後順位の変化もあるのではないだろうか。また、店舗側はキャッシュレス決済を導入することで手数料を支払う必要があるため、小規模な店舗の場合はとくに、数を絞って手数料を減らしたいのも現実。そんな背景もあり、利用者が多いキャッシュレス決済サービスに数が絞られていくことも考えられる。
もっとキャッシュレス決済が普及してほしいところは医療機関 次は行政サービス
次に「お店選びをする際に、キャッシュレス決済が使えることは重要ですか」との問いには、51%が「重要」、「どちらかというと重要」が38%で、合わせるとなんと約9割の人が重要だと考えていることがわかった。年代別で、重要だとする割合が最も多かったのは30代で92.9%、60代以上は少ない傾向にあった。
「キャッシュレス決済が主流になってほしい場面やサービスはあるか」という問いで最も多かったのが「医療機関」で75.3%。これは筆者も激しく同感する。というのも以前、病院で保険証を忘れてしまったことがあり、診察料が10割負担となり、現金を持ち合わせているか焦った経験があるからだ。そのとき、キャッシュレス決済ができればいいのにとは、心底感じたことだ。
そして、次に多かったのが「行政サービス」で60.7%。市役所や納税の場面で利用できれば市民も便利なうえ、行政側としても業務がスムーズになるのではと思うのでぜひ導入してほしいところだ。続いて「交通サービス」が50.8%。たしかに、荷物が多いときや雨の日はとくに、わざわざ財布を取り出す機会を減らしたいものだ。他に「観光・レジャー施設」という項目で入場料や動物園での餌やりなど、「学校や教育機関」という項目で教材費や給食費などの声があった。
今後もキャッシュレス決済の普及は広がっていくだろう。こんな場所で使えるんだ、など意外性のある使用場面も出てくるかもしれない。
出典元:【MoneyFix】