「LINE Pay」が台湾でも使えてメチャ便利! – 事前に少しだけコツ(準備)が必要!

日本で人気の高いスマホ決済の「LINE Pay」ですが、実は台湾でも普及していて、日本のアプリがそのまま使えるのをご存じでしょうか? そこで今回は、実際に筆者が台湾の屋台でLINE Payが使えるのか試してみました。ただし、少しだけ事前準備が必要になりますので、そのコツも紹介しましょう。

実は台湾では「LINE Pay」がスマホ決済シェアNo.1になっていた!

日本人の旅行先として大人気の台湾ですが、夜市の屋台では現金での支払いが基本で、小銭を用意するのがけっこう面倒だったりしますよね。

台湾には日本の交通系ICカードSuicaのような「悠遊カード(イージーカード)」もありますが、台湾MRT以外で使えるお店はコンビニやレストランなどに限られており、夜市の屋台ではほとんど使えません。

台湾での楽しみのひとつが、夜市での食べ歩きですよね。これまでは現金払いのみで、スマホ決済などは一切できませんでしたが……(筆者撮影)

そのようななか、最近は台湾でも急速にスマホ決済が普及しているのをご存じでしょうか?

もちろん、台湾独自のスマホ決済もたくさんあるのですが、そのなかには日本でもお馴染みの「LINE Pay」が含まれているのです。

LINEヤフーによると、2024年4月現在LINE Payは飲食店やショッピングモールなど52万以上の場所で利用可能で、台湾No.1のスマホ決済サービスとなっているそうです。

2023年時点で、台湾の全人口の1/2に相当する1,200万ユーザーが利用しており、すでに台湾名物の夜市でもけっこう使えるようになっているとのことです。

台湾政府は2017年からキャッシュレスを普及させる政策を展開しており、2024年5月現在では夜市の屋台でもスマホ決済サービスを利用できるところが増えています(筆者撮影)

●LINEヤフー「台湾人口の2人に1人が使う「LINE Pay」」は→こちら

そこで今回は、筆者が台湾旅行に行った際、夜市の屋台で実際にLINE Payを使ってみましたので、その方法を紹介しましょう。

ただし、台湾でLINE Payを使うには事前準備が必要になりますので、そのポイントなどもしっかり紹介します。

台湾でLINE Payを使うときはクレカ払いのみ!

それでは、台湾でLINE Payを使うための準備について説明しましょう。

まず、LINE Payはスマホ決済ですので、台湾でスマホのデータ通信ができないと使えません。空港でプリペイドSIMカードを購入もできますが、事前にAmazonで購入したほうがスムーズでしょう。

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台湾の空港でもプリペイドSIMカードは購入できますが、4G回線使い放題の5日間タイプで300元(約1,500円)ほどします(筆者撮影)

こちらは筆者がAmazonで事前に購入しておいたプリペイドSIMカード。4G回線使い放題の5日間タイプで1,190円なので(24年5月現在)、現地で買うより少し安いですし、飛行機のなかで準備しておけば、空港に着いてすぐに使えるのが便利です(筆者撮影)

次に重要なのが、台湾でLINE Payを使うときはクレジットカード払いしか対応しないこと。チャージした残高での支払いはできないのです。

したがって、日本にいる間に事前にLINE Payアプリにクレジットカードを登録しておく必要があります。

登録できるクレジットカードは、VISA、MasterCard、JCBであれば何でも大丈夫ですが、「Visa LINE Payプリペイドカード」は登録できません。

LINE Payにクレカを登録するときは、「LINE Pay」アプリではなく「LINE」アプリを開き、画面下のメニューで「ウォレット」画面を表示しましょう。

設定を開いたら「クレジットカード」を選択して「カード登録」をタップします。このとき、「利用端末の登録」で本人確認をすることになります。

あとは、スマホのカメラでクレカを写してカード番号などを読み込みましょう。最後にVISAの場合はワンタイムパスワード送信を行えば登録されます。

LINE Payにクレカを登録する手順

LINEアプリの「ウォレット」画面を開き、画面上部のLINE Payをタップ(左写真)。次に、画面右上の歯車アイコン(設定)を押します(右写真)

設定画面では「クレジットカード」を選択し(左写真)、画面下の「カード登録」をタップしましょう(右写真)

続いて、利用端末の登録を行いますので「端末を登録する」をタップ(左写真)。ここで郵便番号や生年月日などを入力後、本人確認してSMS認証かクレジットカード認証を選択します(右写真)

すると、クレカ登録画面が表示されるので、スマホのカメラでクレカのカード番号などを読み取りましょう(左写真)。続いて情報が間違っていないか確認して「登録」をタップ(右写真)

VISAの場合はカード認証のために1円が請求され、すぐにキャンセルされます。「確認」を押しましょう(左写真)。ワンタイムパスワードが届いたら入力して「送信」を押します(右写真)

これでLINE Payにクレカが登録されたので、「確認」を押します(左写真)。クレジットカード画面で登録したクレカが表示されればOKです(右写真)

実際に台湾の屋台でLINE Payを使ってみよう!

それでは、実際に台湾の夜市の屋台でLINE Payを使ってみましょう。

今回、筆者は台北で数カ所の夜市を訪れてみましたが、ローカル色の強い「三和夜市」や郊外の「基隆廟口夜市」などでは、まだ一部の屋台だけがLINE Payに対応している感じでした。

しかし、日本人観光客も多い台北市内の「寧夏夜市」では、スマホ決済に対応している屋台が非常に多く、LINE Payも使えました。

LINE Payの使い方は基本的に日本で使うのと同じですが、支払う前に2つのポイントを必ず確認してください。

ひとつ目は支払い方法が「クレカ」になっていること。そして、もうひとつは「使い方」の下にある「日本」をタップして地域に「台湾」を選ぶことです。

台湾でLINE Payを使う前に確認するポイント

もし、LINE Payの支払い画面が「残高」になっていたら、ここをタップ(左写真)。「お支払い方法を選択」画面でクレカを指定しましょう(右写真)

画面下の国名が「日本」になっていたら、ここをタップして(左写真)、「サービスを利用する国・地域を変更」画面で「台湾」を選択すればOKです(右写真)

準備ができたら、実際にLINE Payで支払ってみましょう。まず、屋台での注文時にLINE Payで払うことを告げて支払い金額を確認します。

次に「スキャン」を押してから掲示してあるQRコードを読み込みましょう。

あとは金額を入力して「確認」を押したら、必ず屋台の人に画面を見せながら「NT$OOを支払う」ボタンを押します。これでLINE Payでの決済は完了しました。

台湾の屋台の代金をLINE Payで支払う手順

まず、LINE Payを起動したら、QRコードを読み取るために「スキャン」をタップしましょう(筆者撮影)

するとスマホのカメラが起動するので、屋台に表示されているLINE PayのQRコードを読み込みます(筆者撮影)

支払い金額を入力して「確認」ボタンをタップ(左写真)。画面が回転するので、お店の人に画面を見せながら「NT$OOを支払う」を押します(右写真)

「お支払い完了」画面が表示されれば決済は完了です(左写真)。ちなみに、「LINE」アプリのトーク画面の「LINEウォレット」を開くと支払い履歴を確認できました(右写真)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は台湾の夜市の屋台でLINE Payを使う方法を紹介しました。

多少は事前準備することもありますが、実際に台湾で使ってみると、小銭がいらないのでとても便利だと感じました。

おそらく、クレカの海外利用手数料が少しかかるとは思いますが、銀行で両替しても手数料は取られますし、LINE Payのポイント付与もあるようです。

もし、途中で現金が足りなくなった場合でも、LINE Payで支払えるのは、かなり助かると思います。みなさんも台湾に行くときは、ぜひLINE Payでの支払いにチャレンジしてみてくださいね。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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