ネット上で手続きやサービスが完結したり、実店舗を構える銀行に比べて各種手数料が安かったりと便利なネット銀行。サービス内容は似ているが、実店舗や自行ATMを持ち、困ったときに窓口で対応してもらえるインターネットバンキング。それぞれにメリットがあり、口座を開設する際にどの銀行にしようか迷う人もいるだろう。今回は、ネット銀行、インターネットバンキングに関する顧客満足度調査を紹介しよう。
インターネットバンキングはSBI新生銀行、福岡銀行が1位に
オリコンが2024年1月9日~1月29日の間に実施した「オリコン顧客満足度®調査」の結果を発表した。
「インターネットバンキング」部門では、「SBI新生銀行」「福岡銀行」が同点の総合1位に。「SBI新生銀行」は6年ぶり4度目の総合1位だという。評価項目別では、「手数料」「サポート体制」の2項目で1位を獲得。「手数料」に関しては、2016年の調査開始以来、9年連続1位をキープしている。「ネットバンキングの先駆けで振込手数料が無制限だった頃もあり大変便利で経済的だった」「振込手数料無料、振り込み時の現金付与サービス、証券会社との連携など大きなメリットがある」と手数料に関する口コミが多く寄せられていた。
「福岡銀行」は、前回2位から順位を上げ、初の総合1位を受賞。地方銀行が総合1位を獲得したのは初となる。評価項目別では、「アプリの使いやすさ」「手続き」「付帯・連携サービス」の3項目で1位となり、「手続き」「付帯・連携サービス」は2年連続1位だった。口座引き落としの際、事前に通知が届くことについて触れるコメントもあり、利用者の生活に寄り添ったサービスが評価されているようだ。
auじぶん銀行、ソニー銀行が同点総合1位に
「ネット銀行」部門では、「auじぶん銀行」「ソニー銀行」が同点で総合1位を獲得。「auじぶん銀行」は2010年の調査開始以来、初の総合1位となった。評価項目別に見てみると、「付帯・連携サービス」「優遇サービス」「キャンペーン」の3項目で1位。なかでも「キャンペーン」は2022年から3年連続1位で、ボーナス時期の円定期預金特別金利キャンペーンなど、キャンペーンによる金利優遇やポイント付与などが評価されたという。
「ソニー銀行」は4年ぶり4度目の総合1位を受賞。評価項目別では、「提供商品・サービス」「サイトの使いやすさ」「手続き」「システム・セキュリティ」「サポート体制」の5項目で1位を得た。そのうち、「提供商品・サービス」と「サイトの使いやすさ」は、2019年から6年連続1位として高く評価されている。調査結果によると、海外での使いやすさ、外貨の種類の多さ、為替手数料の安さなどを評価するコメントが見られた。
それぞれの銀行サービスに向き・不向きがあることから、自分の生活に合わせてサービスを選びたいものだ。
出典元:【オリコン株式会社】