貯まった「JREポイント」みんなはどうやって消化している?  少しマニアックな使い方も!

JR東日本のポイントサービス「JREポイント」は、Suicaでの乗車や定期券購入、あるいはビューカードを利用するたびにどんどん貯まっていきますよね。でも、貯まったJREポイントって、みんなどうやって使っているのでしょうか? そこで今回は、ガチ乗り鉄の筆者が貯まったJREポイントの使い方の基本から、少しマニアックな方法まで7つ紹介します。

そもそもJREポイントってどうすれば貯まるの?

「JREポイント」は、JR東日本が運営するポイントサービス。

JRE POINT公式サイトに登録したSuicaで、鉄道乗車や定期券購入、Suicaグリーン券の購入などで貯まります。

カード式Suicaは200円ごとに1Pですが、モバイルSuicaなら50円ごとに1Pもらえるので4倍もお得なんですね。

また、JR東日本のえきねっとを活用した新幹線乗車やツアー利用でもJREポイントが貯まるほか、JRE POINTカードやビューカード、アプリのバーコード提示などでも貯まります。

もちろん、JR東日本のクレカ「ビューカード」で買い物をしたときにもJREポイントがもらえるので、いつの間にかJREポイントがたくさん貯まっている人も多いでしょう。

●JRE POINT公式サイトは→こちら

こちらは筆者愛用のSuica付き「JRE CARD」。券面にJRE POINTロゴやJREP番号が記載されています。このクレカの利用や提示でもJREポイントが貯まります(筆者撮影)

■JREポイントの主な貯め方

【鉄道の利用で貯める】
・Suicaの入金残高で乗って貯める(在来線乗車ポイント)
・Suicaの入金残高で繰り返し乗って貯める(リピートポイントサービス)
・Suicaグリーン券を買って貯める
・モバイルSuica定期券を買うと貯まる
・「タッチでGo!新幹線」等の利用で貯まる

【買い物で貯める】
・JRE POINTマークがある駅ビルの買い物で貯まる(JRE POINTカード/JRE POINT番号記載のビューカード/アプリのバーコード/LINEマイカード)

【登録したSuicaの支払いで貯める】
・JRE POINTマークがあるお店での買い物やサービス利用をすると貯まる

【JRE MALLでのネットショッピングで貯める】
・ショッピングモールサイトJRE MALLでの買い物で貯める

【ビューカードの利用で貯める】
・ビューカードでの買い物や食事、公共料金の支払い等で貯める

【JRE BANKの利用で貯める】
・デジタル金融サービス「JRE BANK」の利用状況に応じて貯まる

JRE POINT公式サイトに登録したSuicaでの乗車、定期券購入のほか、JR東日本のクレカ「ビューカード」の利用などでJREポイントがどんどん貯まります(画像はJREポイント公式サイトより引用)

もちろん、貯まったJREポイントはそのまま利用することも可能ですが、Suicaにチャージして使いたいという人も多いでしょう。

しかし、JREポイントとSuicaの電子マネーとはまったく別モノなので、貯まったJREポイントをどうやって使えばいいのかよく分からないという人もいるようです。

【1】駅ビルやNewDaysなどでJREポイントを使う

JREポイントは、そのまま1P=1円として買い物で使うことができます。

普段利用しているJRE POINTマークのある駅ビルやお店、駅構内のNewDaysやKIOSKなどの買い物で使うのがもっとも簡単な消化方法でしょう。

もし、駅ビルにユニクロや無印良品などのショップが入っていると、そこでもJREポイントが利用できるのはうれしいですよね。

また、JR東日本の「JREモール」という通販サイトでも、JREポイントを使用して商品を購入できます。

●JREモール公式サイトは→こちら

■主な駅ビルのJRE POINT加盟店
【東京駅】エキュート東京、グランスタ(東京・丸の内・八重北・八重洲)、グランアージュ
【品川駅】アトレ品川、エキュート品川
【上野駅】アトレ上野、エキュート上野、のもの
【大宮駅】エキュート大宮、エキュート大宮ノース、信濃の風、ルミネ大宮
【秋葉原駅】アトレ秋葉原、のもの
【新宿駅】ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ニュウマン新宿、イイトルミネ
【有楽町駅】エキュートエディション有楽町、ルミネ有楽町
【立川駅】エキュート立川、グランデュオ立川、ルミネ立川
【横浜駅】エキュートエディション横浜、シァル横浜、ルミネ横浜、ニュウマン横浜
【幕張豊砂駅】とよすなうみかぜ広場

JRE POINTマークがある店舗では、JREポイントをそのまま使えます。JR東日本の駅ビル(上写真)や、駅のコンビニNewDays(下写真)などで使うのがもっとも簡単に消化できる方法でしょう(筆者撮影)

JREポイントを利用するには、JREポイントカードやビューカード、JRE POINTアプリなどを提示する必要があります。

物理カードはそのままレジで提示すればOKですが、JRE POINTアプリの場合は、デフォルトでJREポイント付与(受取)用のバーコードしか表示されませんので、事前にポイント利用(支払い)可能なバーコードに切り替えておきましょう。

■JRE POINTアプリでJREポイントを使えるようにする手順

JRE POINTアプリは初期設定でポイント付与専用バーコードになっていますので、「ポイント利用可能なバーコードへ切り替える」をタップ(左写真)。次にビューカードのJRE POINT番号や氏名、第2パスワードなどを入力します(右写真)

「ポイント利用可能バーコードを表示」にチェックを入れて「認証する」をタップしましょう(左写真)。これでJREポイントを利用できるバーコードが表示されます(右写真)

【2】JREポイントをSuicaにチャージして使う

JREポイントは、Suicaにチャージしてある電子マネーとは別モノです。

そのため、Suicaで使うにはJREポイントを事前にSuicaにチャージする必要があるのです。

JREポイントは1P=1円でSuicaにチャージできるので、その方法を紹介しましょう。

Suicaへのチャージ方法は「カード式Suicaへのチャージ」「モバイルSuicaへのチャージ」「Mizuho Suicaへのチャージ」の3種類がありますが、今回は利用頻度が高いカード式SuicaとモバイルSuicaの方法を紹介します。

まず、カード式Suicaの場合はJRE POINT公式サイトのマイページから申し込むか、JRE POINTアプリを開いて画面下タブで「ポイント利用」をタップします。

次に「Suicaチャージ申込み」をクリックし、チャージしたいSuicaやJREポイント数などを入力して申し込みましょう。

申し込み後は、JRの駅の券売機でチャージ操作を行えば、JREポイントがSuicaの残高となり、カード式Suicaで利用できるようになります。

なお、券売機での操作期限は申込みを行った翌日から7日以内なので、それを過ぎると自動的にキャンセルされ、チャージしようとしたJREポイントは元に戻されます。

JREポイントをカード式Suicaにチャージする手順

JRE POINTアプリを開いたら画面下のタブで「ポイント利用」を選択(左写真)。次に「Suicaチャージ申込み」をタップします(右写真)

登録しているSuica一覧でチャージしたいカード式Suicaを選択したら(左写真)、交換するポイント数を入力し、あとは画面の案内に従って申し込みましょう(右写真)

(Image:Windyboy / Shutterstock.com)

申し込み翌日から7日以内に、JRの駅にある自動券売機にチャージしたいSuicaを読み込ませ、チャージ→JREポイントチャージへ進みます。あとは画面の指示に従って操作すればカード式Suicaへのチャージは完了です

次に、モバイルSuicaにチャージする方法を紹介しましょう。

モバイルSuicaにチャージする場合も、JRE POINT公式サイトやJRE POINTアプリからSuicaチャージ申込みを行い、登録しているSuicaのなかからモバイルSuicaを選択して、申し込みを完了させます。

申込み完了後にモバイルSuicaアプリを起動すると、画面上部に「Suicaポケットがあります」と表示されるので、ここをタップして先に進めるとモバイルSuicaにJREポイントをチャージできます。

なお、モバイルSuicaの場合も、申込み当日を含め8日以内にチャージしないと、自動的にJREポイントが戻されてしまうので注意しましょう。

JREポイントをモバイルSuicaにチャージする手順

まず、カード式Suicaと同じように、JRE POINTアプリから「Suicaチャージ申込み」を選択して、チャージしたいSuicaに「モバイルSuica」を選択します。あとは画面の指示に従って申込みを完了させましょう

次に、モバイルSuicaアプリを開くと画面上部に「Suicaポケットが1件あります」と表示されているので、ここをタップ(左写真)。すると「未受取」に先ほど申し込んだ「ポイントチャージ」が表示されるので、これを選択します(右写真)

ポイントチャージの金額を確認したら画面下の「入金(チャージ)」をタップ(左写真)。「入金(チャージ)は完了しました」と表示されれば作業は終了です。「OK」を押しましょう(右写真)

【3】Suicaグリーン券に交換して使う

3つ目はJRE POINTアプリで、お得にグリーン車に乗れる「Suicaグリーン券」とJREポイントを交換する方法です。

これは、指定したSuicaに「Suicaグリーン券」を付与して、普通列車のグリーン車に乗車することができるというもの。

Suicaグリーン券は、受け取る際に乗車駅と降車駅を指定する必要があるのですが、距離による利用制限がありません。

そのため、JR熱海駅からJR前橋駅までグリーン車を利用した場合、通常は1,550円がかかるのですが、JREポイントを利用すればたった600ポイントでOKなのです(JRE POINTアプリでは500ポイント)。

通勤・通学はもちろん、乗り鉄御用達の「青春18きっぷ」で旅行する際にもグリーン車は利用できるので、JREポイントの使い道としてはなかなかお得ですね。

ただし、一部の列車にはグリーン車がなかったり、利用する日に受け取る必要があるなど、ちょっとした制限もあるので、よく調べてから使うようにしましょう。

JREポイントをSuicaグリーン券に交換する手順

JRE POINTアプリの画面下タブで「ポイント利用」を選択(左写真)。次に「Suicaグリーン券交換申込み」をタップします(右写真)

登録しているSuica一覧で利用したいSuicaを選択したら(左写真)、枚数を指定して「次へ」を押して交換しましょう(右写真)

【4】JRE POINT公式サイトでしか手に入らない限定商品と交換する

JRE POINT公式サイトではJREポイントをチャージしたり、Suicaグリーン券を購入できますが、ほかにも限定商品と交換することも可能です。

鉄道マニアなら、このWebサイトでしか入手できないレアアイテムをゲットしてもいいでしょう。

●JREポイント「商品一覧」は→こちら

JRE POINT公式サイトでは、ここでしか入手できないレアなSuicaのペンギングッズなどを、JREポイントで入手できます(画像はJREポイント公式サイトより引用)

【5】JREポイントがあれば「どこかにビューーン!」に応募できる

最近、JR東日本では「どこかにビューーン!」という“格安だけど行き先が抽選”という旅ガチャサービスを行っています。

これは、発着駅と日付、時間帯を設定してガチャを引くだけで、最長で東京-新青森間の往復新幹線代が、JREポイント6,000円分で当たるお得なサービス。

ガチャなので、必ずしも自分の行きたい場所が当たるわけではないのですが、運がよければ格安で新幹線を使った長距離旅行できるのが人気です。

24年7月現在では、発着駅が追加されJR仙台駅、JR盛岡駅、JR新潟駅、JR長野駅を指定できるようになりました。しかも上記の発着駅にした場合は、5,000ポイントで利用可能となっています。

ただし、ガチャで当たる行き先は、指定した発着駅によって異なるので、公式サイトをよく確認してから応募しましょう。

●どこかにビューーン!公式サイトは→こちら

JR東日本の「えきねっと」では、JREポイント6,000円分でお得に旅ができる「どこかにビューーン!」に応募できます。ガチャなので、どこが当たるのか分からないワクワク感も味わえます

【6】JREポイントで新幹線乗車券を割安で購入できる

JR東日本が運営する乗車券購入サイト「えきねっと」では、JREポイントと連携することで、新幹線乗車券をJREポイントで購入できます。

これは割引率が非常に高く、たとえば、通常なら1万7,470円かかる東京-新青森間の指定席でも、JREポイントで購入すればたった1万2,110ポイントで乗れちゃうんですね。

割引率は時期やルートによって異なるため一概には言えませんが、最大5,000円ほどの割引になるため、鉄道ファンなら利用してみる価値はあるでしょう。

なお、JREポイントで新幹線乗車券を購入するには、新幹線eチケットの利用が必須となりますのでご注意ください。

JREポイントで新幹線をお得に購入する手順

まず、「えきねっと」で新幹線を申し込みますが、このとき「JRE POINT利用申込」を選択します(左写真)。次に、ルートや日時などを指定して「列車を検索する」をタップしましょう(右写真)

すると、JREポイントの「特典チケット」が表示されます。通常1万7,470円の東京-新青森間がJRE POINTを使うことで1万2,110ポイントで購入できるので、なかなかお得ですね!

【7】JREポイントで座席をアップグレードできる

新幹線乗車券を「えきねっと」で予約したときは、JREポイントを利用して座席のアップグレードができるのをご存じでしょうか?

えきねっとにJREポイントと連携したIDでログインすると、新幹線乗車券を予約する際に「JRE POINTアップグレード」という項目が表示されます。

たとえば、東京-新青森間では、グリーンへのアップグレードが現金なら6,070円のところ3,500ポイント。

グランクラスへのアップグレードは、現金の場合1万1,310円のところ8,500ポイントでできちゃうんです。

グリーンやグランクラスへのアップグレードが3,000円も割引になるので、疲れたときやちょっとリッチな旅を楽しみたいときは利用してみてもいいでしょう。

なお、JREポイントでアップグレードするには、新幹線eチケットを利用する必要がありますので、注意してください。

JREポイントでアップグレードする手順

まず、えきねっとを開き「新規申込」をタップ(左写真)。次に、目的の新幹線を選択して「きっぷ・座席の種類選択へ進む」を押します(右写真)

すると、JREポイント利用でグリーンやグランクラスにアップグレードするときの料金が表示されます

まとめ

いかがでしょうか? 今回は貯まっているJREポイントの使い方を7つ紹介しました。

鉄道ファンなら当然知っていることばかりだとは思いますが、もし、JREポイントの使い方がよく分からないために、たくさん貯まっているという人は、自分の好きな方法でJREポイントを活用してみてください。

ちなみに、ガチ乗り鉄の筆者は青春18きっぷをよく利用するので、Suicaグリーン券でJREポイントを使うことが多いかなと思います。

西澤浩一
アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。趣味は乗り鉄であり、休日はフリーきっぷ片手に日本全国を徘徊中。お気に入りは青春18きっぷで乗れるリゾートしらかみ。他にもゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も趣味のひとつ。

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