仕事(本業)よりポイ活? Z世代の多様化する収入源と貯金への意識【otalab調べ】

推し活やカフェ巡りが流行する中、Z世代はどのような方法で収入を得ているのでしょうか。また、自由に使えるお金に満足しているのかも気になるところです。そこで今回は、「『Z世代の金銭事情』に関する調査」を見ていきましょう。

ポイ活・副業などZ世代の収入源が多様化

Z世代の収入源が多様化(「otalab」調べ)

株式会社アップデイトが運営するゲーム・アニメ・漫画のサブカルメディア「otalab」では、47都道府県在住のZ世代752人を対象に「『Z世代の金銭事情』に関する調査」を実施。

はじめに「現在のあなたの収入源は何ですか?」とたずねると、Z世代の5割以上(55.6%)が「仕事(本業)」と回答しました。3位には「アルバイト」が入っているものの、2位には「ポイ活」、4位以下には「副業」「投資」「フリマアプリ」が入っていることから、Z世代の収入源が多様化していることがわかります。

最もお金をかけているものは「食べ物」

次に「1カ月あたり最もお金をかけているものは何ですか?」とたずねると、「食べ物(31.8%)」「推し活(13.3%)」と回答した人が多い結果になりました。経験や体験などの行動を重視する傾向があると言えます。

「月に自由に使える金額の約何割を使っていますか?」という質問では、31.5%が「約3~4割」、21.3%が「1~2割」と回答。合わせると5割を超える回答(52.8%)となり、倹約志向のZ世代が多いことがわかりました。現在の生活や将来の暮らしに向けて貯金をしている人が多いのではないでしょうか。

7割近くが意識的に貯金(「otalab」調べ)

そこで「現在、意識的に貯金していますか?」と質問すると、65%の人が貯金をしていることがわかりました。

自由に使える金額のうち、半分以上を貯金している人は約3割

約3割が自由に使えるお金の半分以上を貯金(「otalab」調べ)

「月に自由に使える金額のうち、約何割を貯金していますか?」という質問をすると、Z世代の約3割(29.7%)が半分以上貯金していることが明らかになりました。食べ物や推し活などを楽しみつつ、貯金を優先していることがわかります。

では、なぜ意識的に貯金する人が多いのでしょうか。最も回答が多かったのは「将来(老後)が不安なため」の49.1%でした。2位の「欲しいものがある(17.7%)」という回答と大きく差が開いています。

自由に使える金額に満足していない人が多数

「現在、自身が毎月自由に使えるお金の金額に満足していますか?」と質問したところ、約6割(59%)が満足していない結果に。では、満足できる自由に使えるお金があれば、どのようなことに使いたいのでしょうか。

そこで同調査では、「もう少し自由に使えるお金に余裕があるとしたら、さらにお金をかけたいのはどこですか?」と質問。すると、「旅行(18.6%)」「美容(10.6%)」「投資(9.7%)」といった回答が多く見られました。

一方、“1カ月あたり最もお金をかけているもの”で回答の多かった「食べ物」や「推し活」はいずれも9%以下という結果に。費用が多くかかる旅行や美容は、普段は積極的に取り組めないと考えられます。自由に使えるお金に余裕ができることで、現在の収入源ではまかなえない旅行や美容の優先順位が高くなるのかもしれません。

本調査から、将来に不安を感じる人や今を充実させたい人が仕事やアルバイト、ポイ活で収入を得て、推し活や貯金などの使い道を考えていることがわかりました。将来のことを見据えながら貯金をしっかりしつつ、今の生活も充実させていきたいですね。

出典元:【otalab

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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