クレジットカードやQRコード、モバイルアプリなどの電子決済の利用が普及している昨今。実際に電子決済を利用する人の割合はどの程度いるのか、「デジタル決済に関する実態調査2023」を見ていきましょう。
オンラインショッピングで使用率が高い決済方法は「クレジットカード」! 若年層はモバイルアプリの利用も
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.では、過去12カ月間に3回以上オンラインショッピングを利用した日本の消費者、18歳~64歳の成人1009人を対象に「デジタル決済に関する実態調査2023」を実施。
まずはじめに「オンラインショッピングで最も頻繁に利用している決済方法」を質問したところ、71%が「クレジットカード」と最も多い回答になりました。次いで、スマートフォンで支払いができる「モバイルアプリ」が30%、銀行振込または代金引換といった「現金利用」が27%という結果になりました。
モバイルアプリでの決済よりもクレジットカード決済の方が人気を占めているのは、モバイルアプリは比較的新しい決済方法であることや、対応可能なサイトが限られていることが理由として考えられます。
次に「オンラインショッピングで年代別に最も頻繁に利用している決済方法」を調査したところ、クレジットカードの使用率が高いのは50代、モバイルアプリの使用率が高いのは20代・30代であることがわかりました。新しい決済方法を取り入れるスピードは、若い年代ほど早いようです。
オンライン・店舗に関わらず若年層の支払い方法が多様化
「店舗で最も頻繁に利用されている決済方法」を調査すると、クレジットカードが54%、QRコードが49%、現金が47%と、オンラインショッピングで利用する決済方法と比較して大きな差は見られませんでした。クレジットカードが最も高い使用率であるものの、新しい決済方法のQRコードも普及していると言えます。
では、年代別に店舗で最も頻繁に利用する決済方法を見ていきましょう。店舗での決済方法においても50代・60代はクレジットカードの使用率が高く、20代・30代の若年層はQRコードの使用率が高い結果になりました。
オンラインショッピング・店舗での決済方法の調査から、若年層の支払い方法が多様化していることがわかります。
モバイルウォレットの使用率は低め! 利用方法の周知が必要不可欠?
Apple Pay、Google Pay、QUICPayなどのモバイルウォレットやタッチ決済の利用が拡大していることから、モバイルウォレットの使用率についても調査しました。
その結果、「使用したことがない」という回答は約70%(オンライン71%、店舗70%)で、多くの人がモバイルウォレットの使用経験がないことがわかりました。また、年齢が高くなるにつれて使用経験がない人の割合が高くなっています。
最後に「モバイルウォレットを使用しない理由」をたずねると、「この決済方法を導入していない」「使い方がわからない」「利用可能な場所がわからない」という声が寄せられました。モバイルウォレットの利用は拡大していますが、利用者をさらに増やすためには、利用方法や利用できる場所の情報提供、そして利便性を高めることが欠かせないのではないでしょうか。
本調査から、クレジットカードの普及率は高いものの、モバイルアプリやQRコードでの支払いをする人が増加していることが明らかになりました。モバイルウォレットなど新たな決済方法も含め、今後どの決済方法が拡大するのか気になるところです。
出典元:【American Express International, Inc.】